<発売日> 2020/11/20予定
<JAN(規格番号)> 0194397594126
<内 容>
エルヴィス・プレスリーがナッシュヴィルの凄腕ミュージシャン達 ”ナッシュヴィル・キャッツ” とレコーディングした伝説の1970年スタジオ・セッション50周年を記念した決定版『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル(From Elvis In Nashville)』 レア&未発表アウトテイクも多数収録したCD4枚組ボックスセット。
1970年6月、ナッシュヴィルのRCAスタジオBにて5日5晩連続という超ロングランで生録音が行われたセッションでエルヴィスが行ったパフォーマンスは、彼のアルバムの中で1970年代に最も大きな成功を収めた3作『エルヴィス・オン・ステージVol.1 (That's the Way It Is)』、『エルヴィス・カントリー (Elvis Country [I'm 10,000 Years Old])』、『ラヴ・レター・フロム・エルヴィス (Love Letters from Elvis)』の中核を形成している。今回、1970年のスタジオBでのセッションからのマスター・レコーディングがエルヴィスのオフィシャル・アルバムとして初めてひとつに纏まった。『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル』ではエルヴィスの1970年のマラソン・セッションのスタジオ・トラックが、エンジニアのマット・ロス・スプリング(ジョン・プライン、ジェイソン・イスベル)による新たなミックスを経て、初期のリリースのようなオーバーダブやオーケストレーションの追加なしに録音当時の状態を保った音源として収録されている。『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル』はCD4枚組ボックス・セットとして発売。1970年のセッションからのレア&未発表アウト・テイクをまとめたボーナス・ディスク2枚も含まれている。12インチ・アナログ盤2枚組のハイライト・パッケージも同時発売される。
1960年代終わり、1950年代に絶大なパワーを誇ったエルヴィス・プレスリーは、ロックの革命が起こった10年間に自身の足跡を残し、特筆すべき音楽的・文化的影響力の持ち主としての立場を取り戻した。衝撃のテレビ特番『エルヴィス’68カムバック・スペシャル』はテレビ界の歴史を作り、彼は長年待望されてきたサウンドトラック録音以外への復帰を果たした。メンフィスにあるチップ・モーマンのアメリカン・サウンド・スタジオで1969年1・2月に行われたセッションでは「イン・ザ・ゲットー」「ドント・クライ・ダディ」「雨のケンタッキー (Kentucky Rain)」、そしてエルヴィス生前最後のナンバー・ワン・シングルとなった「サスピシャス・マインド (Suspicious Minds)」等のチャートの大ヒット曲に加え、『フロム・エルヴィス・イン・メンフィス』とスタジオ録音とコンサート録音のハイブリッド作『エルヴィス・イン・パースン(From Memphis to Vegas/From Vegas to Memphis)』という高評価を博した2作のアルバムが生まれている。『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル』は彼の初期のメンフィス録音を彷彿させるような作品となっており、スタジオBでのセッションの活気、ユーモア、感情的な共鳴を新鮮に感じ取ることができる。1970年代最初のレコーディングにあたり、エルヴィスはアメリカン・サウンドでのセッションを大成功に導いた青写真を紐解いた。オーバーダブを嫌悪していた彼は、自身の感性に寄り添ったバンドとスタジオでゆったりと生演奏を録音することを望んだ。音楽出版社の拘束から自由になったエルヴィスは、「明日に架ける橋 (Bridge Over Trouble Water)」の卓越した解釈を含むカヴァー曲から、ラスヴェガスの公演やライヴ活動への復帰の動力となった壮大な楽曲まで、自分にとって現代的で自分が感情移入できる意味のある曲をピックアップしてレコーディングすることが可能になっていた(エルヴィスは1970年だけをとってみてもインターナショナル・ホテルで2ヶ月の滞在公演を行っており、1晩に2回ステージに立っていた)。メンフィスで行われたアメリカン・サウンドでの録音がエルヴィスのステージやチャートの首位への復帰への扉を開いたとすれば、その次のレコーディングとなった1970年の伝説のマラソン・セッションは、プロデューサーのフェルトン・ジャーヴィスの指導のもと、エルヴィスは史上有数に強力なスタジオ・ミュージシャンのアンサンブルとタッグを組み、ポップ・ミュージックの新たな革命への土台を築いたことになる。1970年初のアルバムを伝説の“ナッシュヴィル・キャッツ”と作ったエルヴィス・プレスリーは、ジョニー・キャッシュ、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、ジョージ・ハリソンをはじめとする同世代ミュージシャンたちの仲間入りを果たした。1970年6月、50年代にロックンロール・ミュージックをメインストリームに持ち込み、カントリー・ミュージック系ラジオ局に強烈な影響を与えたエルヴィスは、新しい10年間のための新しいサウンドを作るべくRCAスタジオBに戻ってきた。1958年から1971年にかけて、エルヴィスは200曲以上のトラックをスタジオBで録音している。「フール・サッチ・アズ・アイ (A Fool Such As I)」を含む最初の5曲を録音した後、1958年9月には米陸軍の一員として渡独し、1960年3・4月にはスタジオBで除隊後初のアルバム『エルヴィス・イズ・バック (Elvis Is Back!)』をレコーディングした。1970年のナッシュヴィルのセッションに向けては、エルヴィスは自らレパートリーを選ぶことが可能になっており、ブルーグラス、ホンキー・トンク、ウェスタン・スウィング、そして自身が事実上の創始者であるロカビリーの要素をコンテンポラリー・ポップ、バラード、壮大な名演と組み合わせることにより、自身の心髄に染み込んだ多様なアメリカ音楽を深く掘り下げていった。
これらの録音はエルヴィスと、マルチインストゥルメンタリストのチャーリー・マッコイ(ボブ・ディラン『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』、『ジョン・ウェズリー・ハーディング』、『ナッシュヴィル・スカイライン』の他、ポール・サイモン、ターニャ・タッカー、ボブ・シーガー、ウィリー・ネルソン他多数と共演)、ベーシストのノーバート・パトナム(ロイ・オービソン、アル・ハート、ヘンリー・マンシーニ、ダン・フォーゲルバーグ、リンダ・ロンシュタット、J.J.ケイル、トニー・ジョー・ホワイト)、ピアニストのデヴィッド・ブリッグス(ディーン・マーティン、ジョーン・バエズ、ナンシー・シナトラ、B.B.キング、ジョニー・キャッシュ、ドリー・パートン、ウェイロン・ジェニングス、トニー・ジョー・ホワイト、ジョージ・ハリスン、トッド・ラングレン、ロイ・オービソン、ザ・モンキーズ、J.J.ケイル、クリス・クリストファーソン、アリス・クーパー)からなる驚異的なスタジオ・バンドとの紛れもない化学反応のおかげで、エルヴィス史上最高のセッションの一つと幅広く認識されている。“ナッシュヴィル・キャッツ”として知られているこの凄腕ミュージシャン達のスタジオ・アンサンブルは、エルヴィス自身と同様、ポップ、ロック、カントリー・ミュージックの世界を繋げた。エルヴィスは6月のセッションに自分のステージ・ギタリストを長年務めるジェームス・バートンを起用。パトナムやブリッグスと同じくマッスル・ショールズ・リズム・セッションの一員であるエディ・ヒントンは、エルヴィスの9月22日のセッションでリード・ギターを担当した。エルヴィスは6月のセッションで一貫してアコースティック・ギターを担当している。作業は夕方に始まり明け方まで続き、5日間にわたった“マラソン”セッションからは、ウィリー・ネルソンの「時のたつのは早いもの (Funny How Time Slips Away)」の精魂込めたカヴァー、悲痛な「去りし君へのバラード (I’ve Lost You)」、サイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」のパワフルなヴァージョン、そしてエルヴィスが1966年に最初に録音した「ラヴ・レター (Love Letters)」の再録音など、幅広い素材が生まれている。「ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイン・オン (Whole Lotta Shakin' Goin' On)」のワイルドな一発録りヴァージョンは、9月22日の1日限りのセッションのハイライトの1つだった。エルヴィスが1970年の“マラソン・セッション”で生み出した音楽は、オリジナル・リリースに収録されたオーバーダブのレイヤーのない形で本作では収録されており、エルヴィスの最高傑作のひとつとして魅力を放つとともに多大な影響力を証明してきた。それは彼が残りの人生のキャリアで追求した音楽的方向性を確立させ、ポップとカントリーのラジオにおける晩年の成功を予測し、その後に続いた数えきれないほどのカントリー・スターたちのサウンドの手本となった。『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル』はエルヴィスの世界や、永遠に魅力を放つ音楽を作る彼の手法を深奥まで垣間見せてくれるのだ。
<JAN(規格番号)> 0194397594126
<内 容>
エルヴィス・プレスリーがナッシュヴィルの凄腕ミュージシャン達 ”ナッシュヴィル・キャッツ” とレコーディングした伝説の1970年スタジオ・セッション50周年を記念した決定版『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル(From Elvis In Nashville)』 レア&未発表アウトテイクも多数収録したCD4枚組ボックスセット。
1970年6月、ナッシュヴィルのRCAスタジオBにて5日5晩連続という超ロングランで生録音が行われたセッションでエルヴィスが行ったパフォーマンスは、彼のアルバムの中で1970年代に最も大きな成功を収めた3作『エルヴィス・オン・ステージVol.1 (That's the Way It Is)』、『エルヴィス・カントリー (Elvis Country [I'm 10,000 Years Old])』、『ラヴ・レター・フロム・エルヴィス (Love Letters from Elvis)』の中核を形成している。今回、1970年のスタジオBでのセッションからのマスター・レコーディングがエルヴィスのオフィシャル・アルバムとして初めてひとつに纏まった。『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル』ではエルヴィスの1970年のマラソン・セッションのスタジオ・トラックが、エンジニアのマット・ロス・スプリング(ジョン・プライン、ジェイソン・イスベル)による新たなミックスを経て、初期のリリースのようなオーバーダブやオーケストレーションの追加なしに録音当時の状態を保った音源として収録されている。『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル』はCD4枚組ボックス・セットとして発売。1970年のセッションからのレア&未発表アウト・テイクをまとめたボーナス・ディスク2枚も含まれている。12インチ・アナログ盤2枚組のハイライト・パッケージも同時発売される。
1960年代終わり、1950年代に絶大なパワーを誇ったエルヴィス・プレスリーは、ロックの革命が起こった10年間に自身の足跡を残し、特筆すべき音楽的・文化的影響力の持ち主としての立場を取り戻した。衝撃のテレビ特番『エルヴィス’68カムバック・スペシャル』はテレビ界の歴史を作り、彼は長年待望されてきたサウンドトラック録音以外への復帰を果たした。メンフィスにあるチップ・モーマンのアメリカン・サウンド・スタジオで1969年1・2月に行われたセッションでは「イン・ザ・ゲットー」「ドント・クライ・ダディ」「雨のケンタッキー (Kentucky Rain)」、そしてエルヴィス生前最後のナンバー・ワン・シングルとなった「サスピシャス・マインド (Suspicious Minds)」等のチャートの大ヒット曲に加え、『フロム・エルヴィス・イン・メンフィス』とスタジオ録音とコンサート録音のハイブリッド作『エルヴィス・イン・パースン(From Memphis to Vegas/From Vegas to Memphis)』という高評価を博した2作のアルバムが生まれている。『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル』は彼の初期のメンフィス録音を彷彿させるような作品となっており、スタジオBでのセッションの活気、ユーモア、感情的な共鳴を新鮮に感じ取ることができる。1970年代最初のレコーディングにあたり、エルヴィスはアメリカン・サウンドでのセッションを大成功に導いた青写真を紐解いた。オーバーダブを嫌悪していた彼は、自身の感性に寄り添ったバンドとスタジオでゆったりと生演奏を録音することを望んだ。音楽出版社の拘束から自由になったエルヴィスは、「明日に架ける橋 (Bridge Over Trouble Water)」の卓越した解釈を含むカヴァー曲から、ラスヴェガスの公演やライヴ活動への復帰の動力となった壮大な楽曲まで、自分にとって現代的で自分が感情移入できる意味のある曲をピックアップしてレコーディングすることが可能になっていた(エルヴィスは1970年だけをとってみてもインターナショナル・ホテルで2ヶ月の滞在公演を行っており、1晩に2回ステージに立っていた)。メンフィスで行われたアメリカン・サウンドでの録音がエルヴィスのステージやチャートの首位への復帰への扉を開いたとすれば、その次のレコーディングとなった1970年の伝説のマラソン・セッションは、プロデューサーのフェルトン・ジャーヴィスの指導のもと、エルヴィスは史上有数に強力なスタジオ・ミュージシャンのアンサンブルとタッグを組み、ポップ・ミュージックの新たな革命への土台を築いたことになる。1970年初のアルバムを伝説の“ナッシュヴィル・キャッツ”と作ったエルヴィス・プレスリーは、ジョニー・キャッシュ、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、ジョージ・ハリソンをはじめとする同世代ミュージシャンたちの仲間入りを果たした。1970年6月、50年代にロックンロール・ミュージックをメインストリームに持ち込み、カントリー・ミュージック系ラジオ局に強烈な影響を与えたエルヴィスは、新しい10年間のための新しいサウンドを作るべくRCAスタジオBに戻ってきた。1958年から1971年にかけて、エルヴィスは200曲以上のトラックをスタジオBで録音している。「フール・サッチ・アズ・アイ (A Fool Such As I)」を含む最初の5曲を録音した後、1958年9月には米陸軍の一員として渡独し、1960年3・4月にはスタジオBで除隊後初のアルバム『エルヴィス・イズ・バック (Elvis Is Back!)』をレコーディングした。1970年のナッシュヴィルのセッションに向けては、エルヴィスは自らレパートリーを選ぶことが可能になっており、ブルーグラス、ホンキー・トンク、ウェスタン・スウィング、そして自身が事実上の創始者であるロカビリーの要素をコンテンポラリー・ポップ、バラード、壮大な名演と組み合わせることにより、自身の心髄に染み込んだ多様なアメリカ音楽を深く掘り下げていった。
これらの録音はエルヴィスと、マルチインストゥルメンタリストのチャーリー・マッコイ(ボブ・ディラン『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』、『ジョン・ウェズリー・ハーディング』、『ナッシュヴィル・スカイライン』の他、ポール・サイモン、ターニャ・タッカー、ボブ・シーガー、ウィリー・ネルソン他多数と共演)、ベーシストのノーバート・パトナム(ロイ・オービソン、アル・ハート、ヘンリー・マンシーニ、ダン・フォーゲルバーグ、リンダ・ロンシュタット、J.J.ケイル、トニー・ジョー・ホワイト)、ピアニストのデヴィッド・ブリッグス(ディーン・マーティン、ジョーン・バエズ、ナンシー・シナトラ、B.B.キング、ジョニー・キャッシュ、ドリー・パートン、ウェイロン・ジェニングス、トニー・ジョー・ホワイト、ジョージ・ハリスン、トッド・ラングレン、ロイ・オービソン、ザ・モンキーズ、J.J.ケイル、クリス・クリストファーソン、アリス・クーパー)からなる驚異的なスタジオ・バンドとの紛れもない化学反応のおかげで、エルヴィス史上最高のセッションの一つと幅広く認識されている。“ナッシュヴィル・キャッツ”として知られているこの凄腕ミュージシャン達のスタジオ・アンサンブルは、エルヴィス自身と同様、ポップ、ロック、カントリー・ミュージックの世界を繋げた。エルヴィスは6月のセッションに自分のステージ・ギタリストを長年務めるジェームス・バートンを起用。パトナムやブリッグスと同じくマッスル・ショールズ・リズム・セッションの一員であるエディ・ヒントンは、エルヴィスの9月22日のセッションでリード・ギターを担当した。エルヴィスは6月のセッションで一貫してアコースティック・ギターを担当している。作業は夕方に始まり明け方まで続き、5日間にわたった“マラソン”セッションからは、ウィリー・ネルソンの「時のたつのは早いもの (Funny How Time Slips Away)」の精魂込めたカヴァー、悲痛な「去りし君へのバラード (I’ve Lost You)」、サイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」のパワフルなヴァージョン、そしてエルヴィスが1966年に最初に録音した「ラヴ・レター (Love Letters)」の再録音など、幅広い素材が生まれている。「ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイン・オン (Whole Lotta Shakin' Goin' On)」のワイルドな一発録りヴァージョンは、9月22日の1日限りのセッションのハイライトの1つだった。エルヴィスが1970年の“マラソン・セッション”で生み出した音楽は、オリジナル・リリースに収録されたオーバーダブのレイヤーのない形で本作では収録されており、エルヴィスの最高傑作のひとつとして魅力を放つとともに多大な影響力を証明してきた。それは彼が残りの人生のキャリアで追求した音楽的方向性を確立させ、ポップとカントリーのラジオにおける晩年の成功を予測し、その後に続いた数えきれないほどのカントリー・スターたちのサウンドの手本となった。『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル』はエルヴィスの世界や、永遠に魅力を放つ音楽を作る彼の手法を深奥まで垣間見せてくれるのだ。