輸入盤 最新新譜情報  【BUYER'S EYES】

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THE CARS/MOVE LIKE THIS

2011-04-06 | Rock&Pops
発売日:5/10

番号orJAN:0888072328723

情報:

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内容:
70年代後半から80年代にかけNEW WAVEを牽引したTHE CARSが24年ぶりに新作をリリース!!!もちろんRick OcasekはじめDavid Robinson,Elliot Easton,Greg Hawksとオリジナル・メンバーが勢ぞろい!
「これは単なる再会ではない。結合だ!」-Rick Ocasek
●'78年のメジャー・デビュー後、数多くのヒット曲を送り出し“ニュー・ウェーヴ版トップ40マシーン”と呼ばれ、革新的なミュージック・ビデオも大きな話題となった、80年代初頭を代表するバンド、THE CARSの24年ぶりのニュー・アルバム!

●'88年に突如解散した後何度も再結成の話は上がったものの、ベース/ヴォーカルのBenjamin Orrの死去もあり、中心メンバーだったRick Ocasekは頑なに拒み続けていた。しかし2010年、書き溜めた曲を整理するうちに突如「The Carsのメンバーでこの曲を録音してみたら…」と思い立ったOcasekが中心となり、Benjamin Orrを除くオリジナル・メンバー4人で活動を再開。The Cars一流のメロディー・センスはそのままに、バンドは新たな一歩を踏み出した!
●リード・ヴォーカルのRick Ocasekはその後オルタナ・ロック界のプロデューサーとして活躍、WEEZER, BAD RELIGION, HOLE, GUIDED BY VOICES, NO DOUBT, JOHNNY BRAVOなどを手掛けていた。
●本作『MOVE LIKE THIS』はTHE CARS独特のオルタナ・ロック・ミニマリスティック・サウンドはそのまま、しかしながら新曲のみで構成された本作でTHE CARSファンのみならず若い世代のロック・ファンをも魅了すること請け合い!
●The CarsとこれまでU2やREMを手掛けてきたGareth“Jacknife”Leeが共同プロデュース。

カーズの『Move Like This』のプロデュースについて

12歳で、ギターをやっていて、初めてのバンドに入って学校の講堂で練習していると想像してほしい。弾ける曲はたった3曲―カーズのファースト・アルバムの最初の3曲だけ。それを繰り返し何度も何度も練習する。恐ろしいくらいヘタクソなんだけれど、最高のサウンドで今まで書かれた最高の曲3曲だと信じ込んでいる。そしてこれこそ人生を賭けてやりたいことだと思うのだ。

さて、その同じ人間が30年後レコード・プロデューサーになったとしよう。30年後、そのカーズのファースト・アルバムは未だにその人間にとってはまだ最高の一枚。「My Best Friend’s Girl」のあの張りつめたギターのトーンを自分が担当してきた曲に数えきれないくらい活かそうと努力してきた。それは人工的なもの、人間、そしてポップの完璧な融合だ。あの輝き、完璧さ、拍手、ハーモニー。そしてある日目覚めたら受信箱にメールが届いているとしよう。そのメールには「ハーイ、リック・オケイセックだ。2月に出されるカーズのアルバムの数曲、ないしはもっと担当する気はない?君の作品は最高だ」って書いてある。
僕はカーズが大好きだ。大好きなんだ―僕の人生の中で最も重要なバンドの一つだ。リックと僕は電話で何度も話をし、メールを何度も交わし、そしてスタジオを予約した。ロスのザ・ヴィレッジ。そしてそこで2セッションに渡って5曲。
彼らはミュージシャンから成る他に二つとないバンドだ。エリオット・イーストンの優雅な演奏は一度自分の目で見るべきものだ。彼はとても速く、メロディアスで、スナイパーのように狙ってくる。リード・ギタリストにしてはとても珍しいことだ。
僕は使えるかと思って大量のアナログ・シンセを持ちこんだ。グレッグ・ホークスも一つ、コルグ・ユニヴォックスを持ちこんでくれたが、結局その一つだけしか使わなかった。この男はまさにそれの巨匠だ。何もないところから聞かせどころを持ってくる。ロック・バンドでシンセをやりたいのなら最初から最後までこの男について学ぶべきだ。
デヴィッド・ロビンソンは何年もやっていなくて、胸の炎症で弱ったまま東海岸からやってきた。彼は戦士で、最後のカーズのセッションで弾き終わった時からまた同じように演奏した。これぞ僕の大好きなドラムだ。
リックは巨匠だ。彼は僕のお気に入りのアルバムを何枚もプロデュースしている(スーサイド、ウィーザー、バッド・ブレーンズ)。そんなこともあって、彼のプロデューサーとしての手腕と彼がリック・オケイセックであるという2つの意味で僕は怖気づいてしまった。彼は寛容にも僕のやりたいようにやらせてくれて、必要な時には僕をサポートしてくれた。プロデューサー冥利に尽きることだ。カーズは常に先を行く音を持っていたが、それこそ僕たちが守ろうと思っていたものだ。しまっていて、張りつめていて、余計なものがそぎ落とされた音。数日後、曲が一つになっていき、まさにカーズのサウンドになったのだ!
グレッグと僕はベンのギターにあわせてべースを弾いた。本当に、本当にとても光栄なことだった。

僕にとって最高のレコーディングの一つとなった。カーズと『Move Like This』には、新しいバンドにはほとんどないような新鮮さと明確さがある。これはかなり特別なものだ。
-- ジャックナイフ・リー