無差別爆撃で10万人以上が犠牲となった東京大空襲 作戦を指揮したカーチス・ルメー将軍は戦後日本政府から勲章を授与された
この本は東京大空襲の惨劇を克明に描いており、当時警視庁のカメラマンだった石川光陽氏が撮影した現場写真は、息を呑むほどの衝撃を私たちに与える。
石川光陽氏がGHQの提出命令を拒否してこの数々の写真を守り続けたことが、本書の発行を可能にした。
驚くべきことに、この東京大空襲のみならず、全国諸都市の焦土作戦の直接指揮をとってカーチス・E・ルメー将軍は、1964年に天皇と日本政府から勲一等旭日大綬章を与えられている。
理由は、「日本の自衛隊の育成に貢献した」とのこと。
戦争で10万人の日本人を殺しても、日本政府から勲章がもらえる・・・
戦争と国家の本当の姿をこれほど端的に示す事実はない。