
宮崎カップ 大会委員長 四位さんと
宮崎カップ、すばらしい大会でした。
大会を主催した、実行委員の皆さんの努力、サーフィン連盟と上村さん、ライフセーバーの協力、サーフカヤッカーのために会場を空けてくれたサーファーの寛容、どれを取ってのほかに換わるもののない賜物でした。「奇跡」といってる人がいるようですが、その通りだと思いました。これ以上のもののない、最上の大会と言っていいでしょう。感謝の気持ちで一杯です。
個人的には、松本さん、四位さんと波をシェアして、セッションのようなサーフィンができた最終戦が最高に気持ちよかった。これだけ気持ちいい、さわやかなサーフィンは、今まであまり記憶にないし、今後もそうないと思います。この二人と競わせてもらったことを誇りに思うし、本当に嬉しかった。
四位さんと知り合ったのは2年前。僕がシーカヤックで九州を回っている時でした。シーガイアの前で撃沈、多くの荷物を流失して、岸に流れ着いた時、夜勤明けの四位さんが、眠い目をこすりながら救出に来てくれました。「この先の海を見に行きましょうよ、サーフポイントもありますよ」とへこんでる(撤退も頭をよぎっていた)僕に言います。そして、お倉が浜だったかな、いい波が入っていると、「僕、ビデオ持ってきてるんです、撮影してますからサーフィンしてください」なんていいます。それでサーフィンしてしまう僕もバカですが、海から上がってくるころにはニコニコで、よし、頑張って漕ぎ進むぞという気になりました。四位さんは不思議な魅力のある人でした。恐らく、今回、実行委員として、四位さんと仕事をされた人は、彼の魅力を感じたと思います。
松本さんと初めて会ったのは、3年前に唐津で行われたサーフカヤックミーティングの時でした。あのミーティングに参加した多くの人が今回の宮崎カップに挑戦し、善戦したのは本当に嬉しいです。ミーティングで少しだけ話をさせてもらったのですが、あの時話したことと僕の行動は間違ってなかったと、今回の大会を見て確信しました。
宮崎カップに参加した皆さんに期待することがあります。このすばらしい大会や、波のことを、ホームゲレンデに帰ったら、仲間に伝えて欲しいです。サーフカヤックの魅力と楽しさを。そして、もう一つ。大会前日の夕方に実行委員長の石田さんから、サーフィンをする上での注意点や心構えについて話がありました。我々はサーファーが作ったプラットホームの上で遊ばせてもらっていること。サーフの中ではサーファーが優先であること。マナーを守ること。無理をしないこと。海に対して謙虚であること。環境問題について感心を持つこと。海辺でのアイドリング禁止。このことも同時に伝えてください。これらは全ての海で共通の事柄です。これは先にサーフカヤックを始めた人の責任です。ビギナーの人に正しく伝えてください。期待しています。