jogo式Canoe Life

ジェフ&ハダス

 2004年1月、成田空港に怪しい外国人の二人連れが降り立ちました。イギリス人のジェフアレンとイスラエル人のハダスフェルドマンです。慌てたのは、成田空港の職員です。なんせ二人はシーカヤック2艇を航空カーゴで持ち込んで、「海はどこですか?」とインフォメーションで質問したんですから。

写真提供 ぱふさん
 横須賀の笠島マリーナの計らいで、彼らは横須賀から時計回りに日本一周を開始しました。僕は偶然九州の九十九島でこの二人と知り合いました。そして、現在に至るまで付き合いが続いています。
 二人は現在、南米のサウスジョージア島にいます。この島をシーカヤックで一周すべく、4人のチームでそれに挑んでいます。ハダスに「なぜシーカヤックの遠征をするのか」と聞いたことがあります。「好きだから」という答えでしたが、「シーカヤックは私にチャレンジを提供してくれる」だからシーカヤックに乗るんだとも言うのです。シーカヤックはチャレンジの機会を与えてくれるきっかけであり、道具だというのです。
 チャレンジを目的にシーカヤックに乗るという発想は、日本ではあまりないと思います。しかし、そういった世界が、欧米ではしっかりと存在し確立しています。そしてチャレンジを皆で応援する体制も出来上がっています。
 日本一周を終えたジェフが僕にいいました。「遠征は皆の協力なくして完結し得ないんだ、そして、協力してもらうことによって、僕らは同じ時間をシェア(共有)するのだ」と。日本一周を終えた直後で疲労困憊でヨレヨレしていたジェフでしたが、かっこよかったな。あの時の彼の言葉が妙に胸の中に残っています。

 左からハダス、ジェフ、ジャスティンカーナバン。
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