
海を毎日観察するということ始めて20年になるでしょうか。年に数度、旅行で逗子を離れる時以外は欠かさずの習慣です。そして毎回メモ程度でも記録を残すことにしています。そうするとその中から見えてくる発見が時々ですがありますので。

田越川の河口近くに引っ越して3年になります。この川も楽しんでしまおうと想い、田越川河口部も定点観測地に入れました。そして分かったこと。
自然のリズムや偶然が重なった時だけ、川から海へ鯉が降りてくるということを知りました。頻度でいうと半月から3週間に1回。時間も長くはないです。短いと3時間でしょうか。
まずは宇宙と月のリズム。決まった潮汐のとある時間。空のリズム。雨の降り方が重要。山のリズム。田越川が背負っている山、ここからある種類の水が決まって落ちてくる時がある。その時でないとダメ。海と川のリズムは海水と淡水の混じり方など。
100人の人がバラバラにダンスを踊ってるんだけど、半月ぶっ続けでやっていて、ある瞬間だけ全員のステップが調和して合ったその瞬間みたいなイメージです。その瞬間に竿を振ると・・、こんな感じです。30分で大物2匹。一匹は90cmを超える大物でした。
橋をかける時間はない。 南場智子