
ドライレクチャー「海流」、土日部、終了しました。海流とは海面の地球規模で起こる横方向の流れです。日本は四方を海に囲まれ、この海流に絶えず洗われている珍しい場所です。
海流の中を漕ぐのに必要な能力に、ナビゲーションが上げられます。「(流れの中での)ナビゲーションの能力を上げるにはどうしたらいいか?」と質問を受けました。ナビゲーションはトラディショナルナビゲーションとモダンナビゲーションに分けられますが、まずは基本となるトラディッショナルをマスターした上で、実践するのが良いでしょう。
トラディショナルは自位置の推定しか出来ませんが、この精度を上げるのです。2点交差法を理解しているカヤッカーは多いですが、推測航法(Dead reckoning)の理解は浅いです。まず、ある条件下(濃霧、流れの中、ナイト)で推測航法の経験を積む。これが近道です。
推測航法を学ぶ場があまりありませんが、ドライレクチャーの「ナビゲーション(1)」はこれをカバーし、さらに上の座標法の入り口までを範囲としていました。ナビゲーションを系統的に捉えてたい人、学びの入り口に立ちたい人は受講してみてください。遠征チームメンバーズも歓迎です。すでに終了したレクチャーですが、リバイバル講座として1回やってもいいです。必要な人はリクエストしてください。
「自分のペースで頑張ります」といった理論が通用しないことが良くある。 柴田丈広