
情報を集めていて分かったのは、富士山登山の肝は「高山病対策にあり」ということでした。多くの人がこれに苦しみ、負けたものは頂を踏めないということでした。
海抜0m、海人間のワタクシには未知の困難ですが、有利な点がありました。学生時代に高山病のメカニズムと対策を授業で習っていました。古い教科書とノートを引っ張り出し予習です。高山病は2つの原因が合わさって合わさって起こります。高度上昇による酸素の希薄。それと低気圧です。実際、気圧計で計りながら登山をしましたが、頂上の気圧は640hPaでした!。人間はある程度圧力の掛かった酸素でないと、肺からうまく酸素を取り込めません。
高山病の症状が出たら、まず安静と酸素吸入。これで症状が改善しなければ、下山することが肝要と記されています。
対策としては、一気に頂上を目指さず、ある程度の高度で身体を慣らしながらゆっくり登っていくこと。富士山の場合、山小屋で一泊して、それから頂上に上るのが良いようです。