
逗子発4:40、真鶴着10:40。
久しぶりの相模湾横断。自分の力がどのレベルにあるか測りたい。視程の悪い日に当たったので、ちょうど良かった。
目標はGPSを使わないで真鶴半島に当てること。それとこの広い海原の中から西流を見つけ、極力省エネ航法で進むことの2点。
出発して1時間で後ろの三浦半島は雲の中に消えました。視程は4-5kmと推定。さらに1時間すると江ノ島も消えました。360度真っ白。見えるのは水平線のみ。
逗子から真鶴は直線で行くと250度。でもこの線に対して沖側に斜めに進みながら追潮を探します。最初の2時間は逆潮に苦しみましたが、その向こうに西流があると確信してたので前進。その後は真鶴の4km手前までずっと追潮に乗れました。この区間、スピードが出ました。
9:40、霧の中から陸地が見えました。こちら側にせり出す真鶴半島。コンパスだけの推測航法でしたが、思ったとおり目標に当てられました。
視界にカモメしか見えない状態が長く続きました。こいつらはコンパスも持たずにどうやって岸に帰るんだろう?。不思議に思います。
ですが、僕も霧の中に存在する真鶴半島が10km手前ぐらいからはっきり認識できてました。かなりクリアに。この辺の感覚は以前に比べ高くなってる感じがしました。しばらく休んでいたのに、僕の長距離パドリングの能力は上がっているようです。原因を考えると、シカトロかなと思います。シカトロは狩の要素を持った釣りですが、水中にいて見えないはずの魚を追いかけ仕留めます。この時の感覚と推測航法の感覚は近い気がします。思わぬところで思わぬことが役立つんだなと思った次第。