ゴールを決めず、漕いで行ける所まで漕いで行こうと、逗子海岸を出発したのが昨年の7月。そして大分県の国東半島まで漕いだ。国東に上陸して、すぐに頭に浮かんだのは、この九州を、カヤックで一周してみたいということだった。
僕の体の半分の血は九州由来だ。父親が九州出身なのだ。幼い頃、初めて行った家族旅行も九州だった。思い入れのある九州だったが、なかなか手強かった。
Around kyusyuは年末年始と3月を中心にパドリングをした。年末は寒く、冬型の気圧配置で、毎日北西風に悩まされた。3月は冬と春の境目で、天気が変わりやすい。天気が変わるときはいつも海が荒れ、これまた大変だった。強風に荒波。やっぱシーカヤックは夏の遊びだなと実感した。
この荒れた海況の中、いつも僕を励まし、支援してくれるのは、地元九州のカヤッカー達だった。あるときは居酒屋で気勢を上げ、お手上げの海域ではポーテージ(カヤックを車に積み、安全な地区まで陸上移動)を手伝ってくれた。
九州はシーカヤック先進国で、キャラクターに事欠かない。カヤックレースの猛者、サーフカヤッカー、ツーリングカヤッカー、個人と個人を結ぶカヌークラブ、地域を越えたカヌークラブ同士の連絡網。
三浦半島では珍しい、ツーリングを志向するカヤッカーも多い。今年に入ってから、わずか数ヶ月の間に長距離ツーリングを始めた人が2人もいる。南九州を漕ぎぬけた天草の末光さん、そして数日前には長崎からIさんが、九州一周の旅をスタートさせているのだ。さらに今年は数人の人が九州一周を計画していると聞いている。
日本の沿岸を漕いで、多くのカヤッカーに出会った。カヤックと一言で言っても、いろいろなスタイル、乗り方があり、同じカヤックをやっていながら全く別物と言うこともあった。しかし誰にでも共通しているのは「海とカヤックが好き」と言うことだった。だからその場ですぐに友人になる。
僕にとって旅の一番の楽しみは人との出会いだった。日本の沿岸を漕いで気が付いたシーカヤックの魅力はこれに尽きる。
さて、再びパドルを握りなおして、海の旅に出ることにしよう。
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jogo
ぞうさん
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