尾身先生の名前を初めて聞いたのは20年ぐらい前でしょうか。WHO事務局長戦に立候補し、中島宏先生以来の日本人トップが生まれるか?と期待されましたが、全くノーマークの香港出身のチャン先生に敗れるという大波乱。
そして、このコロナ禍が始まり、対策の指揮官に指名されたのがこの尾身先生。感染症界の先生方はこれほどの適任はいないとバンザイしていました。僕は尾身先生の業績がよくわからなかったので、WHO時代の仕事について書かれた著書を読みました。人類は今まで根絶できた感染症は唯一、天然痘しかありません。ほぼ根絶できているのはポリオ。WHOのポリオ根絶作戦でアジア・西太平洋地域で指揮をとったのが尾身先生でした。特にポリオ対策で難しかったのが中国。中国の中に入り込み、政治家と直に交渉する能力。医学の専門家は多いけど、その中で行政や政治とネゴできる力はを持っている人は・・、尾身先生しかいない、ということだと思います。
強いプレシャーの中でも、高いパフォーマンスを保ちながら手を打っていける人、闘える人。乱世の時代、こういう人が必要。僕も闘える人になりたい。
尾身先生、本当にお疲れ様でした!。そして、ゆっくりお休みになって欲しいです。そして思い出の場所へ、旅行したり(マニラ?、中国?)楽しん欲しいです。
肩の荷が降りたっていう感じですかね。最後の総理へのお願いというか提案は、これからやはり、これだけの思いをしたのでこの教訓を生かして感染症に強い社会に向けて努力する必要があると思う。尾身茂