
今回の新型コロナウイルスの流行ですが、社会、経済、人のライフスタイルや価値観に与える影響はとても大きいと思います。上下がひっくり返るぐらいのものかもしれない。
過去に感染症が、社会をひっくり返したり、国の存亡に影響を与えたことも多々あった。アステカ帝国はコルエス率いるたった500人の兵隊に国を滅ぼされたが、これはアメリカ大陸には存在しない天然痘を持ち込まれ、免疫を持たないアステカ人は大ダメージを受けて衰退したからとも言われている。
中世ヨーロッパはペストの流行に苦しんだ。封建制度であったこの時代、あまりにたくさんの人がなくなり、庄屋と小作の関係が崩れ、封建制が崩壊してしまった。奴隷的だった小作人は自営的農家へ育ったのだった。
グローバル化が進み、スケールが大きい組織が増えた。しかし、コロナはここに楔を打ち込むようないやらしいタイプの感染症だった。この感染症と戦うには、人の動きを抑え、家にこもり、素早く身をこなせるスピードと小さなスケール、こんなことが必要そうだ。これって今まで良いとされていたものの真逆だ。
感染症はCovid19だけではありません。こいつを制御出来たとしても、これに変わる新しい感染症がまた現れるかもしれない。僕たちはそんな不安定で、危機にさらされる世を生きている。
ただこれは悪いことばかりではありません。なぜならピンチの後にはいつも新しい何かが生まれるからです。今回も新しい世界、価値観、生き方が生まれないはずがありません。巣篭もりの今こそ、そのことについて考え、アイデアを出し、それを形にする時間なのではないかと思います。大いに気張りましょう。
生を貪ってはいけない。死をもてあそんではいけない。 jogo