jogo式Canoe Life

日曜日


 旅は道ずれという。葉山でシーカヤックを漕いでいると、多くの友人に出会う。葉山では、パドルを持って海岸に立っていると、「どちらまで漕ぎますか?」「一緒に漕ぎませんか?」「よう!お久しぶり」なんて、声を掛けられることが多い。だいたい、葉山公園の駐車場に行けば、誰か必ずシーカヤッカーがいる。

 ところがこういったことは、葉山だけの現象で、他所では考えられない現象だ。

 地方で出会ったシーカヤッカーは皆、仲間作り、友達作りに苦労していた。海で自分以外のシーカヤッカーに会うと(こんなことは年に1,2回らしい)ダッシュで漕ぎ寄り、あいさつをして友達になるという。あるカヤッカーは、対向車線にカヤックを積んだ車を発見、Uターンして追跡、コンビニの駐車場に入ったところで、捕獲。そしてお互い知り合ったという人もいた。

 2月5日、日曜日。一人で一色海岸から出艇した僕は、海上で出会った二人のシーカヤッカーにご一緒してもらい、のんびりパドリングを楽しんだ。一緒に漕いだNさんは、クロシオ2に乗られていた。ハッチの構造が今までのシーカヤックにはない、すっきりした構造。パドルは塩島削りだしパドルの2ピース。クロシオ2は定年のご褒美に買われたとのこと。いや、うらやましい。





 夜は横浜へ。「奥田民生くん」のライブを見に行った。奥田くんは以前所属していたバンドが解散した後、1年間全く仕事をせず、釣りばっかりしていたそうだ。バス釣りだ。そして、こんな歌を作った。

 道なりに 道なりに その道を造った人なりの
 逆らってはいけない 合わさってもならない
 体を左右に軽くゆらすとよい

 いいなりに いいなりに アイボウのいつも泳ぐがままに
 疑ってはいけない 裏切ってもならない
 ただひたすらやさしく たぐり寄せるとよい

 ああなんだ 釣りをするときの手引きのつもりが
 ああまるで 君といる時の私ではないか

 一年間釣りだけをしていた。何ていう素敵な生き方だろう。ミュージシャンという生き方に、うらやましさ半分、嫉妬半分のような感情を持ったのを覚えている。確か1997年ごろの話だったと思う。
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