jogo式Canoe Life

食事(10)



 村が見えた。今朝は日の出前に出発、朝ごはんは食べないで漕ぎ出したので、そろそろ朝食を食べたい。
 川辺にボートを修理している青年がいた。傍らには洗濯をしている奥さんと、作業中のお父さんにまとわり付く小さな子供。
 「この村で食事できる店あるかな?」と青年聞くと、「朝飯が食いたいのかい?」と逆に質問された。そうだ、と答えると、じゃあご馳走してやるから着いてきなという。川の近くの家に案内された。彼の妹の家だと言う。
 妹さんの家は、テレビもあり、中国製のきれいなオートバイも母屋の中にある。比較的、裕福な家のようだ。
 食事をご馳走になっていると、珍しがって、人がどんどん訪れる。この人は、お祖父さんだ、この人は叔父さんだと次々に紹介される。
 朝食をご馳走になった上、昼のお弁当まで作ってくれた。この青年、エーは国境貿易を手がける青年実業家だった。商売でバンコクや、カンボジアのプノンペンにもちょくちょくいっているという。ラオス人で海外へちょくちょくいける人は珍しい。
 パクセー(ツーリングのゴールの町)までの間に、瀬や危険はあるかな?と聞くと、「瀬は一ヶ所だけ、波は高いが素直な瀬だから、君のボートでも問題ないよ」と答えにホッとするのであった。
 

コメント一覧

丁稚
美味しそうですね。今、起きぬけで食欲をそそられます。
>中国製のきれいなオートバイ。自分が中国へよく行っていた頃は、現地生産のCB125(ホンダブランド)またそれのコピー、旧ロシア製のサイドカーをよく見かけました。
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