アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Smallville 7-06 "Lara" 【前半】

2007年12月19日 | TV: Smallville
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2007年11月1日】※旧スーパーガールことへレン・スレイターがゲスト出演。カラの父親の秘密とは?

1986年。クリプトン。カンドー・シティ。

Kandorはクリプトン星の首都(初出=『Action Comics』242号、1958年刊)。コミック版ではブレイニアックによって縮められ、瓶に閉じ込められていたが、後にスーパーマンによって救出され、元通りになった。一般的な日本語表記が不明なので、ここでは暫定的に「カンドー・シティ」としておく。

ゾッド軍の攻撃が続く中、ゾー・エルは娘のカラに青いクリスタルを託し、赤い小型宇宙船に乗せる。
通常なら、ポータル経由で他の惑星に簡単に移動できるところだが、今はゾッド将軍らに利用されないよう、塞いであるのだ。
宇宙船だと、地球に着くまでに3年もかかってしまうが、この際、仕方がない。
ゾー・エル自身はカンドーを守るため、居残らなければならないという。
「地球に行ってカル・エルを見つけたら、あとはこのクリスタルの指示に従いなさい」

Zor-El: Remember, Kara, a true Kryptonian embraces their destiny no matter what.

現在(2007年)。地球。

カラはクリプトンを飛び立った日のことを思い出しながら、ぼんやりと夜空に浮かんでいたが、近付いて来る旅客機の轟音で我に返る。
間一髪で旅客機を避けるが、パイロットに見られてしまったろうか?

カラ(赤いシャツ&青いタンクトップ)はそのまま、ワシントンDCに向かう。

デイリープラネット社。

クラーク・ケントがクロエ・サリヴァンを訪れる。
クロエは「FAAがワシントンDC周辺の飛行を全てストップしたわ。旅客機が赤&青の陸対空ミサイルらしき物にぶつかりそうになったんだって」と知らせる。

※FAAは「Federal Aviation Administration」の略。和訳は「連邦航空局」。

もちろん、それは軍のミサイルやテロ活動などではなく、カラに違いない。
クラークは「ボクが彼女を信じなかったのがいけないんだ」と責任を感じる。

Chloe: Clark, you're not the one who played chicken with an airplane. Besides, she's not your responsibility. You're her cousin, not her father.
Clark: But I pushed her away, Chloe. I didn't trust her. And now she's alone and angry. I have to find her and bring her back before she hurts someone.
Chloe: Or uncorks the Kent family secret. I mean, clearly, Kara does not fly below the radar.

※「fly below the radar」は「目立たないようにする」という慣用句だが、ここでは字面そのままの意味も兼ねている。

※クロエのコンピュータ画面には「Isis Foundation」のウェブサイトが表示されている。この慈善団体は後のシーンで登場する。

ちょうど記者室に入って来たジミー・オルセンがカラのことを心配そうに尋ねる。
クラークは「ワシントンDCに勝手に1人で行っちゃったんだ」と曖昧に言う。
クロエはジミーのそわそわした様子から、「あなた、何か知ってるのね?」と気付く。
クラークは「彼女はボクのイトコなんだ。教えてくれ」と迫る。
ジミーは先日、カラがグランヴィルにある政府のミサイル基地に関する調査を行う手伝いをしたことを打ち明ける。
これまではカラに口止めされたので黙っていたのだ。
クロエは複雑な表情を浮かべる。自分もクラークの秘密を守っている立場にあるので、ジミーをあまり責めることはできない。

ルーサーコープ。ライオネル・ルーサーの執務室。

クラークはライオネルを訪ねる。
リーヴズ・ダムが決壊した日以来、久しぶりの再会だった。
クラークは素直にライオネルの無事を喜ぶ。

Clark: Lionel, welcome back.
Lionel: Clark. Oh.
(抱擁する)
Clark: I'm glad you're okay.
Lionel: Yes, well... in the darkest hour, the soul is replenished and given strength to continue and endure. Luthors are survivors, Clark.

※何かの引用なのかな?

ライオネルは連邦政府の「スターホーク」という秘密プロジェクトについて話す。
同プロジェクトのチームは2度めの隕石群落下事件の後、しばらくスモールヴィルを調べていたのだが、ライオネルの牽制策が功を奏したのか、何も芳しい発見はなかった。
だが、もしかすると、最近になって何かを見つけたのかもしれない。

ワシントンDC(ヴァージニア州?)。国内安全保障省の研究施設。

カーター特別捜査官の監督の下、研究員たちが青いクリスタルを分析する。
カラの赤い宇宙船の中にあったものだ。
クリスタルの7%は未知の成分でできていることがわかる。やはり、異星の物質なのか?

ちょうど、クリスタルを部屋の中央の保管スペースに収納した時、レックス・ルーサーが現れる。
レックスとカーター捜査官は協力関係にあるはずなのだが、カーターは「機密事項」を盾にして、研究・分析結果を明かそうとしない。
しかし、「機密」など、レックスにとっては障害とはならない。その内容を突き止めるのは時間の問題なのだ。

Lex: However, the term "classified" has never prevented me from getting what I want.

夜。バー。

国内安全保障省の研究員の1人が友人たちと飲んでいる。
カラは彼を誘惑するフリをしてクリスタルに関する情報を引き出し、財布を拝借する。

Kara: You know, UFOs, aliens... galaxies far, far away?

※劇場映画『Star Wars (スターウォーズ)』シリーズの冒頭で毎回使われる「A long time ago, in a galaxy far, far away...」という状況説明スクロールより。

研究室。

カラは研究員の財布に入っていた通行カードを使って侵入するが、クリスタルは無かった。

※カラは用心が足りないなあ。防犯ビデオに映っちゃうよ。

イシス財団の事務所。

Isisイシス)はエジプト神話の女神。英語では「アイスィス」と発音するが、元々、英語の言葉ではないので、ここでは一般的な日本語表記の「イシス」を使用する。

イシス財団は隕石(クリプトン鉱石)落下の犠牲者たちを援助する慈善団体で、最近誕生したばかりだ。
クロエがその事務所を訪れてみると、なんと、主催者はラナ・ラングだった。
財団と名乗ってはいるが、実質的にはラナ1人が全資金(元はレックスとの離婚の調停金だというが)を出しているらしい。
ラナは「クラークには内緒にしといてね。『危ないから止めろ』とか言われちゃうから」と頼む。
クロエにはラナが嘘をついてるように思えるのだが、黙っていてあげることにする。

ワシントンDC(ジョージ・タウンかも?)のバー。

カラはくだんの研究員を締め上げ、「クリスタルはなかったわよ!」と責める。
そこにクラークが現れ、カラを外に引っ張って行く。

※クラークが「カラ!」と呼んだので、これで研究員君に名前を知られてしまった?

クラークとカラはしばらく言い争う。
マーシャン・マンハンターが何と言おうと、カラは父ゾー・エルを信じている。
それを証明するためにもクリスタルを取り戻さなければならない。
2人のパワーは互角...いや、クラークの方が少し上かもしれないが、引き留めるのは無理だった。
カラには飛行能力があるからだ。

Kara: That crystal is the only thing I have left of home, but you could care less.
Clark: That's not true.
Kara: It's always about what you want. You act like such a hero, but, really, all you think about is yourself.
Clark: I'm not the one who took off and didn't tell anybody where I went.
Kara: Was I supposed to give you an itinerary? We may be cousins, but I don't have to like you. Stay out of my life.

夜中。デイリープラネット社。

ジミーが出勤すると、カラが来ていた。

Jimmy: When did you get back from D.C.?
Kara: I just flew in.

※「fly in」は通常、「飛行機で来る」という意味だが、カラの場合は文字通り、自力で飛んで来たというわけ。

カラはジミーのコンピュータを勝手に使い、政府の機密情報システムにハッキングしているのだ。
ジミーは「IPアドレスがバレて、ボクは逮捕されちゃうよ」と慌てるが、カラは「多数のサーバを経由して、わからないようにしてあるから大丈夫」と、堂々としたものだ。
カラは政府と契約している民間企業のリストにある「LX Dynamics」が怪しいとニラむ。
ジミーによれば、それはルーサーコープ傘下の会社だという。「LX」は「レックス」のことだろう。
ジミーは「調査を手伝ってあげるよ」と言い、もう1つの椅子を引き寄せようと横を向く。
その隙に、カラは超スピードで姿をくらましてしまう。

イシス財団事務所の奥。

ラナは部屋いっぱいに並んだモニターをチェックする。
ルーサー邸の内部を監視しているのだ。

※ルーサー邸の防犯カメラ・システムにハッキングしているのか、それとも、ラナ自身が隠しカメラを仕掛けたのか?

画面には赤いワンピースを着た女性が映っている。カラだ。
ラナは電話でクラークに「カラの居場所がわかったわ」と知らせる。

ルーサー邸。

カラは透視力で隠し部屋を見つける。そこに青いクリスタルがしまってあるのだろうか?
だが、それを調べないうちに、カーター捜査官にクリプトン鉱石をあつらえた手錠をかけられてしまう。
赤い宇宙船が「隕石」(クリプトン鉱石)に弱いとわかったカーター捜査官は「その乗員も同じなんじゃないか?」と思って、特製の手錠を作らせておいたのだ。
そこにレックスが入って来る。
カーターは麻酔銃でレックスを撃ち、カラをさらって行く。

やがて、クラークがルーサー邸に駆けつけた時にはカラの姿はすでになく、レックスが電話で政府の高官らしき相手に「カーターをクビにしろ!」と指図しているところだった。
レックスが掴んだ情報によれば、カラはヴァージニア州の研究施設に連れて行かれたという。


(後半につづく)


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