アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Smallville 7-07 "Wrath" 【前半】

2008年01月04日 | TV: Smallville
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2007年11月8日】※ラナがスーパーパワーを得る。本編とは関係ないが、YouTubeでブレイクした日系人歌手マリエ・ディグビーの歌が挿入歌として使用されている。

スモールヴィル。ケント農場付近。

ラナ・ラングとクラーク・ケントが乗馬を楽しむ。
ラナが先にケント農場にゴールインし、「あたしがあなたに勝てるものがあるなんて嬉しいわ」と微笑む。

突如、雷鳴が轟き、雨が降り始める。
2人は家に向かって急ぐ...が、風車塔の脇を通りかかったところでクラークがよろめく。
風車塔の真下の地面に埋もれていたらしいクリプトン鉱石が剥き出しになっているのだ。
ラナはクリプトン鉱石を掴み、遠くに投げ捨てようとする。
その時、雷が風車塔に落ち、鉄骨からクラークにスパークが伝わり、さらにクリプトン鉱石経由でラナの身体にも高圧電気が流れる。

風車塔が傾き、クラークの上に倒れ込む...というところで、ピタっと止まる。
なんと、ラナが苦もなく風車塔を支えて立っているのである。

ラナとクラークはスーパー・スピードで納屋まで駆けて行く。
ラナはクラークと同じスーパー・パワーを得たのだ。

※『Lois & Clark: The New Adventures of Superman (新スーパーマン)』でロイス・レインがクラークのパワーを得て「ウルトラ・ウーマン」になるエピソードでは、クラークはパワーを奪われて普通の人間のようになってしまったが、ここでは2人ともスーパーパワーが使える。

ラナは大はしゃぎだった。これだけの能力があれば、いろんな事ができる。
クラークは「気をつけた方が良いよ」と忠告するが、ラナはパワーアップとともに気持ちも高揚しているらしく、聞く耳を持たない。
ラナは「せっかくだから、いろいろ、試してみたいわ」とクラークに熱い視線を向ける。
ベッドに誘っているのだ。
クラークは応じることにする。

タロン。

クロエ・サリヴァンがコーヒーを飲んでいると、地面が揺れ出す。
何かの異変だろうか?

数時間後。ケント宅。

ラナは情事を終えた後も透視能力でクラークの身体の中を覗いたりして楽しんでいる。

Clark: Are you X-raying me?
Lana: My God, that's amazing. You can do so much with this.
Clark: Well, let's start with you not getting so up close and personal with my vertebrae.

※パンツの中を透視して「スゴイ!」って言ったのかと思った(苦笑)。

そこにクロエが現れる。
ここ数時間、留守電に10個もメッセージを残してるのに、全く返事がないので、遂に直接やって来たのだ。
ラナとクラークは「ちょっと忙しかったから...」と苦笑いする。
クロエは最初、「一体、何がそんなに忙しかったのかしら?」と思うが、2人の様子を見て納得する。
クロエの用事というのは他ならぬ「スモールヴィルを襲った原因不明の連発地震」の件だが、それもクラークとラナのせいだったと知り、あきれる。

クロエはラナに「でも、アレはできないって言ってなかったっけ?」と尋ねる。
ラナは「そう、普段はできないんだけど」と答える。
クラークは「君たち、そんな話までするの?」と目を丸くする。
ラナは事もなげに、「え?クロエとだけよ」と言うのだった。

Chloe: I thought you said you couldn't...
Lana: Yeah, we normally can't.
Clark: You guys talk about this?
Lana: What? It's just Chloe.

クラークとラナはクロエに手短に事情を説明する。

Chloe: (Lanaが冷蔵庫を開けようとして取っ手をうっかり壊してしまうのを見て) Whoa! Someone's been eating their Wheaties!

やがて、ラナは1人で2階の寝室に上って行く。
クロエはクラークに「以前、あなたの能力が他人に移った時はロクな事にならなかったわ」と指摘し、「あたし、ラナから決して目を離さないようにするわ」と約束する。
スーパーヒアリングでそれを聴いたラナは怒り、寝室の鏡を壊す。

タロン。

ラナはクロエに「スーパーパワーを利用して特ダネを掴むつもりなの」と話す。

Lana: I've been given a gift. I can break into any locked door, slip into any room unnoticed, eavesdrop on any conversation.
Chloe: So are you passing on the circus so you can go and join the KGB?

ルーサー邸。

ジャンセン博士がレックス・ルーサーに、サイオン計画(Project Scion)の進展具合を報告する。
サイオン計画ではミルトン・ファイン教授ことブレイニアックの宇宙船の一部だった未知の黒い合金を分析していたが、実のところ、研究はあまり進んでいない。
ただ、合金は回収した際には粉だったのに、いつのまにか液状に変化していた。
合金はクリプトン溶液のガラス・チューブ内に封入してパワーを弱めてあるが、高い知能を有しているのは明らかで、しかも、どうやら、チューブの外に出たがっているようである。
博士はレックスに「ここに全ての研究データが入っています」と、データ・ファイルを渡す。

※ジャンセン博士が「sentient (知覚力のある)」を「センティエント」と発音するのが『スタートレック』シリーズで「センシィエント」という発音に慣れている私には耳障り(苦笑)。

イシス財団の事務所奥のモニター室。

ラナがいつものように、ルーサー邸を隠しカメラで監視していた。
モニターの向こうのレックスがデータ・ファイルを隠し金庫にしまって立ち去ると、ラナはスーパー・スピードでルーサー邸に行き、データ・ファイルを盗む。

※金庫の扉の鍵を熱光線で溶かして怪力で引っ剥がすのは良いけど、それを「ドーン!」と投げたら、いくらなんでも誰かが物音を聴きつけるはず?

メトロポリス。ルーサーコープ。ライオネル・ルーサーの執務室。

ライオネルが電話で嬉しそうに話している。相手はワシントンDCで上院議員として活躍しているマーサ・ケントだ。
そこにちょうど、クラークが訪れて来る。ラナの件で相談するためだ。
ラナがずっと今の状態でいたら、周囲の者たちだけでなく、彼女自身にも危険が及びかねない。
だが、ライオネルなら、彼女のスーパーパワーを打ち消す「解毒剤」を入手できるかもしれない。
ひと通り話を聞いたライオネルは「ラナの本性」について警告する。
彼女はスーパーパワーを得る前から、クラークが描いていたラナ像とは異なる人間になってしまっているのだ。
「リーヴズ・ダム決壊後、私はしばらく囚われの身になっていたが、その黒幕はラナだったのだよ」
ラナにそんな事ができるなんて、にわかには信じ難いが、言われてみれば、クラークはラナの最近の行動を全く把握していない。

ケント宅。

クラークが帰宅すると、心配した通り、ラナは留守だった。
一体、どこで何をしているのだろうか?
そこにレックスが現れ、「ラナがルーサー邸の金庫から盗んだ物」について詰問する。
しかし、クラークには何の話だか、さっぱりわからない。

Lex: You can skip the "You're not welcome here" prologue. Someone left my vault door on the rug. Now, Lana was seen walking out of the mansion. You wanna tell me what the hell is going on?
Clark: I wish I knew.

レックスはそんなクラークの困惑をあざ笑うかのように、イシス財団の事を話して聞かせる。
もちろん、それもクラークには初耳である。
レックスの話を丸々信じるわけにはいかないが、少なくとも、ラナがクラークに対して隠し事をしているのは確かなようだ。

※レックスが現れた時、クラークは明らかにビクっとするが、スーパーヒアリングを持つクラークの後ろに普通の人間が忍び寄れるのか?だいたい、クラークはレックスの車を見るか、あるいはエンジン音を聴きつけてなかったのか?

メトロポリス。デイリープラネット社。ゲイブリエル・グラント編集長の執務室。

ゲイブリエルが赤字添削だらけの記事の原稿をロイス・レインに突き返す。
ロイスは意欲だけは旺盛だが、編集長に認めてもらえるような記事がなかなか書けないでいる。
突然、ラナが受付も通さずに勝手に入って来て、「記事を提供したいの」と言いながら、ルーサー邸の隠し金庫から盗んだデータ・ファイルを差し出す。
ゲイブリエルは「盗品を裏付けにした記事など、載せられない」とキッパリ拒否する。

※本音は「ルーサー家に不利になるような記事は載せられない」といったところかも?

ラナはゲイブリエルを絞め上げ、それを止めようとしたロイスまでノックアウトする。
こうなったら、自分の手でレックスの陰謀を暴くしかない。

病院。(距離的に考えればメトロポリス病院のはずだが、スモールヴィル病院のように見える?)

クラークとクロエがロイスを見舞う。
ロイスは頭から血を流していたが、幸い、大したことはなさそうだ。

Lois: Hey, word of advice there, Smallville: Don't forget flowers on Valentine's Day.
Clark: Lana did this to you?
Lois: Yeah, no offense, but your girlfriend has issues. Not to mention an Amazonian left hook.

ロイスは「ラナはサイオン計画がどうとかって言ってたわ」と2人に告げる。
ともかく、ラナは次第に粗暴になって来ているようだ。
クラークとクロエはラナを探しに行くことにする。

Clark: Do you know which way she was headed?
Lois: Sorry, my face was polishing the hardwood floors.

ロイスは診察を受けた後、とりあえず入院させられるが、ジッとしていられず、こっそり抜け出そうとする。
サイオン計画について、自分なりに探ってみるつもりなのだ。
ロイスは病院のエレベーターでゲイブリエルと遭遇する。
彼は他ならぬロイスを見舞いに来たのである。
結局、ロイスはゲイブリエルの忠告も聞かず、出かけて行く。

Gabriel: Lois, what are you doing?
Lois: Escaping. And if you even try to narc on me, I may have to take you hostage.
Gabriel: Wow! If you're working the fantasy angle...
Lois: Oh, shut up! You know what? You may not want to print Lana's exposé on Lex's Scion project, but she wouldn't have come to us if there wasn't truth to it. And when I land the story, you'll thank me.
Gabriel: I told you. Don't clash horns with the Luthors.
Lois: Then I guess the claws will have to do.

夜。スモールヴィル。街外れのガソリン・スタンド付近。(最近、よく出て来るなあ。)

レックスが携帯電話でジャンセン博士と話しながら車を走らせていると、前方にラナが立ちはだかる。
レックスが慌ててブレーキを踏み、車がスピンして止まる。
ラナがボンネットの上に飛び乗り、フロントガラスを素手でブチ破る。

イシス財団の事務所。

クロエはクラークにイシス財団について訊かれたので、仕方なく案内することにする。

※ドアを壊した様子はないけど、クロエは合鍵でも持ってるの?

クラークは透視力により、隠し部屋...モニター室を見つける。
クロエもさすがに、隠し部屋のことまでは知らなかった。
沢山並んでいるモニターに映っているのはルーサー邸の中である。

Chloe: Look, Clark, maybe she doesn't want you to make a big deal out of it. Maybe she wants to help people on her own terms.
(Clarkが隠し部屋の扉を開ける)
Chloe: Or she's secretly spying on Lex and she doesn't want us to know how totally depraved she is.
Clark: Chloe, tell me you didn't know anything about this.
Chloe: Trust me, Clark, I had no idea that there was a La Femme Nikita lurking behind our little Florence Nightingale.

また、ハイテク盗聴装置まである。プレイしてみると、レックスの携帯電話を通した声や物音が流れて来る。
レックスはラナに襲われた際、携帯電話をオンにしたままだったのだ。
どうやら、レックスはラナに脅され、「第4工場」に向かったらしい。

ルーサーコープの第4工場。

ラナはレックスを引き摺り込み、工場の中を調べる。
ここで行われているサイオン計画とは即ち、異星人・異星文明に関する研究のことだった。
先日、リーヴズ・ダム付近で発見された宇宙船(カラの赤い宇宙船)のスキャン・データまである。
レックスは「異星からの侵略に立ち向かうための研究をしているのだ」と主張する。
だが、ラナには「レックスは異星の先端技術を自分の野望に利用しようとしているだけ」と思えて仕方がないのだった。
このままレックスを生かしておいたら、あと何人の犠牲者がでるか知れたものではない。

ラナは手近の機械の図太いケーブルを引き千切り、レックスに向ける。
ケーブルの切れ目からスパークが迸る。
レックスは「私を殺したりしたら、クラークが君のことをどう思うかな?」とうそぶく。
ラナは躊躇する。
レックスはラナに口づけする。
ラナは一旦、それに応じるが、やがて我に返り、レックスの首を絞めつけて壁に叩きつける。
レックスは気を失う。

ラナがレックスにトドメを刺そうとした時、クラークが到着し、レックスをかばう。
ラナはクラークを攻撃する。
クラークは相手が誰であれ、わざと殺すようなことはしない。
だが、ラナは「もっと早くレックスを殺しておくべきだったのよ」とクラークを責める。
1人の悪人を生かしておくことにより、多くの犠牲者が出ることになるというのだ。

Clark: Lana! You have to stop.
Lana: I can't! I have to take care of your unfinished business.
Clark: I'll take care of Lex.
Lana: No, you won't! You're too afraid to get blood on your hands.
Clark: Taking people's lives is not our choice to make.
Lana: And how many people would still be alive if you had had the guts to get rid of Lex a long time ago?

スーパーパワーとスーパーパワーがぶつかり合う中、ブレイニアック合金が封印してあったクリプトン溶液のチューブが床に転げ落ちる。
クラークとラナのパワーが同時に弱まる。
クラークはわざとチューブを壊し、先ほどラナがレックスに突きつけていた電気ケーブルをクリプトン溶液に接触させる。
すると、ケーブルから走ったスパークがクリプトン溶液を経由してラナを襲う。
ラナはスーパーパワーを失い、気絶する。

クラークはチューブにブレイニアック合金が入っていた事は知らないので、そちらには目もくれず、ラナの容態をチェックする。命に別状はなさそうだ。

壊れたチューブからブレイニアック合金が流れ出る。
クラークは気付かない。


(後半につづく)


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