アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Smallville 7-08 "Blue" 【前半】

2008年01月23日 | TV: Smallville
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2007年11月15日】※クラークの母と叔父のクローンが登場。カラは誰に味方するのか?

夜中。スモールヴィル。ケント宅。

クラーク・ケントが亡き実母ララ・エルの写真を見ている。
ラナはメトロポリスのネル叔母さんに会いに行っていて留守だ。

サーフボードを抱えたカラが帰宅する。
ジミー・オルセンと一緒にコースト・シティでサーフィンしていたのだという。

※サーフボード以外には荷物がないみたいだが...?

クラークは母について知りたがる。
これまで、父ジョー・エルについてはさんざん聞かされてきたが、ララについてはほとんど何も知らないのである。
だが、カラなら、いろいろと教えてくれるだろう。
カラは「朝になったら全て話してあげるわ」と約束し、寝室への階段を上って行く。

しばらくして、クラークは外に気配を感じる。
納屋の床下に隠してあった青いクリスタルが光を放っており、同時に、ララがクラーク...カル・エルを呼ぶ声が流れ出て来ているのだ。
クラークは青いクリスタルを手に取る。
一瞬後、クラークは北極にある孤独の要塞に跳んでいた。

ジョー・エルのコンピュータは即座に青いクリスタルの存在を感知し、「それはゾー・エルの創造物だ。ここにあるべき物ではない」と警告する。
クリスタルの中から助けを求めているララは本物ではない。
ララはすでに死んでいるのだ。
それでも、「助けて」と呼ぶ母の声を無視する事はクラークにはできなかった。
クラークは青クリスタルを白クリスタルの間に突き立てる。
その途端、要塞全体に青い光が走り、ララのクローンが姿を現す。

ララ(クローン)はクラークの顔を見て、「ジョー・エルなの?」と尋ねる。
「ううん、カル・エルだよ」
「...じゃあ、あなたはあたしの息子なのね。すっかり大人になって」

Lara (Clone): I thought I would never see you again. It's... it's like a dream.
Clark: A dream that started out like a nightmare.

抱擁する2人を物陰からそっと見ている男がいた。
ゾー・エルのクローンである。
青クリスタルから出て来たのはララのクローンだけではなかったのだ。

朝。ケント宅。

ララのクローンはララが死ぬ直前までの記憶を持っており、自分がクローンだという自覚がなかったが、クラークの説明を聞いて、すぐに納得する。
カラが起きて来る。
彼女はララの姿を見て、クラークが青クリスタルをずっと隠していたのだと悟る。
しかし、今はそれどころではない。
ララのクローンが出現したのだから、ゾー・エルのクローンもどこかにいるはずだ。
もっとも、3人で力を合わせれば彼の野望も食い止められるだろう。

メトロポリス。デイリープラネット社。編集長室。

ロイス・レインは「市長の浮気の決定的証拠写真」をゲイブリエル・グラント編集長に得意そうに見せる。
だが、顔がハッキリ写っていないので、使い物にならない。

Gabriel: A compromising page-one pic of our philandering mayor needs two eyes, a nose and a mouth.

ロイスはゲイブリエルとキスしながら、「あたしを雇ったのは女性として興味があったからなんじゃないの?」と尋ねてみる。
ゲイブリエルはキッパリと否定し、ロイスが違法ファイト・クラブについて書いた記事の切り抜きを見せる。
彼はこの記事を見て、あくまでも記者としてのロイスに興味を持ったのだという。
「その記者がこんなに魅力的な女性だったなんて知らなかったんだよ」
2人はさらにキスに熱中し、ドアが開いたのにも気付かない。

ドアを開けたのはクロエ・サリヴァンだった。彼女は2人の姿を見て唖然とする。
そして、そっとドアを閉めて立ち去る。

ケント農場。

ゾー・エルのクローンがカラの前に姿を現し、優しく抱きしめる。
カラは最初、警戒するが、結局、父の「改心した」という言葉を信じてみることにする。
父と...そして、ララやクラークとともに平和に暮らせるのなら、それが一番だ。
「じゃあ、おまえは先に要塞に行って待っていなさい」

ルーサーコープ。ライオネル・ルーサーの執務室。

突如現れたゾー・エル(クローン)がライオネルを締め上げる。
「カル・エル(クラーク)はジョー・エルの傀儡であるお前になら従うだろう。私を信じるように指示するのだ」
だが、ライオネルはたとえ、この場で殺されようとも、クラークの宿命を捻じ曲げるような行為に加担するつもりはなかった。

Zor-El (Clone): You're just as stubborn as my brother. Soon you could be just as dead. If you value your life, tell Kal-El to trust his uncle. You'll be better off in the end.
Lionel: Kal-El is following his own destiny. I will do nothing to stop his course.

※ゾー・エルがスーパースピードで来たにも関わらず、机の上の書類が舞い上がるどころか、ピクリとも動かないのはなぜ?

それなら...と、ゾー・エル(クローン)はライオネルを殺そうとするが、間一髪のところで到着したクラークに突き飛ばされる。
ゾー・エルは窓を破って落下するが、すぐに体勢を立て直し、飛び去って行く。

ライオネルは救急車に担ぎ込まれながらも、クラークへの警告を忘れなかった。
「ゾー・エルはララという女性を探している」

デイリープラネット社。

クロエはロイスに忠告する。
「あなたが女性の魅力だけで雇われたんじゃないっていう事、あたしは信じてあげるけど、他の人たちはそうは行かないでしょうね。まともな記者として扱ってもらいたかったら、すぐに編集長と別れなさい」

Chloe: Lois, gossip spreads faster than a bad rash and, sooner or later, people are gonna start scratching, assuming one thing: Lois Lane jump-started her career on her managing editor's DieHard battery.

※「rash」は「発疹」の事。「噂は悪性の発疹よりも早く広がり、皆を痒がらせる」というわけ。
※「DieHard」は自動車用バッテリーの銘柄。「jump-start」は枯渇したバッテリーを他の車のバッテリーにケーブルで繋いでエンジンをかける事。「career」も「car」にかけている?
→どちらもクロエならではのカラフルな比喩が楽しいセリフだ。「発疹」と「発進」をかけて和訳したら、さらに面白いかも?

クロックタワー。

クラークは「ここなら安全だろう」とララを匿うことにする。カラはケント農場で待機だ。
なぜか、ラナもクロックタワーにやって来る。
ラナは最近、「ネル叔母さんの所に行く」という口実を使って出かけては裏で何かをやっているらしいのだが、クラークは特に咎めもせず、ラナをララに紹介する。
「ラナ、ちょうど良かった。ちょっと、母さんの世話をしててもらえるかい?」

ララは「これ、あなたのお父さんがしていたものなの」と言って『勝利の指輪』をクラークに渡す。

※DNAが保存されていたに過ぎないはずのララやゾー・エルのクローンが服を着て出現するのはともかく、ジョー・エルの形見の指輪まで持っているわけないはず。

クラークは疑いもせず、指輪をはめる。
一瞬、クラークの両目が青く光る。
彼の身に異変が起こったようだが...?

クラークが外に出ると、ゾー・エルが待ち伏せていた。
なんと、カラにこの場所を教えてもらったのだという。
ゾー・エルは最初から、クラークに地球を征服する手助けをさせるつもりだった。

Clark: I saw what you did to Lionel. You don't want to save anyone.
Zor-El (Clone): The weak must be sacrificed for the greater good. Something your father could never understand. He could have saved Krypton if he wasn't such a feeble-minded pacifist.
Clark: Jor-El did the best that he could.
Zor-El (Clone): Yes. And where is he now? What is he now? A voice. I'm here, in the flesh, ready to serve my people.

だから、クラークを呼び寄せて解放してもらうよう、青クリスタルに仕掛けを施したのだ。
ララがクラークに渡した指輪にも青いクリプトン鉱石が含まれており、そのせいで、クラークは全てのスーパーパワーを失ってしまっていた。
しかも、指輪を外すことはできない。
ゾー・エルはクラークを叩きのめす...が、ララのためを思い、とりあえずトドメは刺さずにおく。

Zor-El (Clone): Kal-El, the blood of the House of El runs through your veins just as it does mine. As much as you want to deny it, your destiny is to rule. And we can do that together as a family.
Clark: You're not my family.
Zor-El (Clone): If you weren't Lara's son, I'd end your life right now.

クロックタワー。

ラナはララに紅茶を注いであげようとして、手が震えてしまう。
ララは優しい表情で「心の奥の暗闇を覗かれてしまうのではないかと心配なのね。それが良心を食い尽くさないよう、踏ん張るのよ」と忠告する。

Lara (Clone): You're worried I'll discover the darkness you're concealing. Don't let it overpower the goodness. You must fight it.

そこにゾー・エルが現れ、ララをさらって飛んで行く。目的地は北極の孤独の要塞だ。
間に入ろうとしたラナは突き飛ばされてしまう。
スーパーパワーが使えないクラークはエレベーターで上って来たが、当然、間に合わなかった。

デイリープラネット社。

傷だらけのクラークがやって来て、クロエに応援を求める。
今は地球人並の力しかないので、「車で送ってほしい」というのである。
クロエは「あたしのヤリスは燃費が良いのは確かだけど、とても北極まで行くのは無理よ」と指摘する。
だが、クラークとしてはとりあえず、ケント農場まで行ければ良いのだという。

Chloe: Look, Clark, my Yaris gets awesome mileage, but I seriously doubt it will get us all the way to the North Pole.

ルーサー邸。

レックス・ルーサーがゲイブリエル・グラントとビリヤードをしている。
レックスは「おまえが誰と付き合っても構わないが、ロイス・レインだけは例外だ」と忠告する。
なぜなら、ロイスは好奇心が旺盛だから、秘密を嗅ぎ付けるのも時間の問題だというのである。

Lex: Look, for all I care, you can date every girl from the copy room to the boardroom, just not Lois Lane.
Gabriel: I don't get it. What's wrong with Lois Lane, other than her bad spelling?
Lex: The woman has an insatiable curiosity. It's only a matter of time before she connects the dots.

レックスは「今のおまえがあるのも私のおかげだぞ」と恩着せがましい言い方をする。

※これは後になって振り返ってみると、実に意味ありげなセリフだったりする?

孤独の要塞。

カラが待っているところに、ゾー・エルがララを連れて到着する。
ゾー・エルはララに子どもを産ませてクリプトン人を増やし、地球人に取って代わるという野望を抱いていた。
彼は「クラークの命が惜しければ、私の伴侶になれ」とララを脅迫する一方で、地球人を絶滅させるための第一歩として、要塞のパワーを使って太陽を覆い隠す。


(後半につづく)


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