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楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

ある日本人男性の突然の入院

2015-01-16 19:04:57 | タイの暮らし

私自身は、かれこれ2年近く医者にかかっていません。でも、このところ毎日チェンマイ大学病院で放射線治療を受けている妻をはじめ、ほかの家族は頻繁に病院通いしています。私はいつも運転手役です。

まず一番上の18歳の娘。いろいろあったので情緒が不安定気味で近くの公立病院の精神科の医者に診てもらっています。下の娘は、産後の回復そのものは順調です。でも赤ちゃんを抱っこするせいか、手首が痛いというので先週医者に診てもらいました。こちらは心配ないようです。14歳の息子は数か月も前から、下唇の裏の粘膜に白っぽいできものが出来ています。少し小さくなったり、また大きくなったり、なかなか治りません。今週シーパット病院へ連れて行きました。親としては心配です。シーパット病院と言うのは、公立のチェンマイ大学病院に付属している私立病院です。結局のところ、放っておいても何ら問題ない。どうしても気になるなら手術で取り除けますよという診断でした。薬もありません。

生後1か月半の赤ちゃん。1週間ほど前に目にばい菌が入って両目が充血しました。やはりシーパット病院の小児科へ連れて行きました。目薬をもらって簡単に治りました。でも、ばい菌を培養して調べてみたら、右目と左目でばい菌の種類が違うというのです。そんなことってあるんですね。これから度々小児科のお世話になりそうですね。

さて以上が家族の通院状況のあらましです。私以外はやたらと病院の世話になっています。ところが昨日、家族ではなく日本人の男性が急遽入院となり、妻と私が少し手助けしました。

妻は、70過ぎの日本人男性をパートナーとしてもつタイ人女性と仲良くしています。私もその男性と将棋を指したことがあります。

昨日の夕刻、女性から妻に電話がありました。「お父さん(パートナーの日本人)がほとんど何も食べられなくなったので、今、マコーミック病院に入院させるところです。日本語の分かる人がいないので助けてくれませんか・・・。」明らかなSOSでした。男性はタイ語がほとんどできません。さらに日本語も最近は発音がかなり不明瞭になっているうえに、女性の方は日常会話以外の日本語は分かりません。

すぐに私と妻は10数キロ離れたマコーミック病院へ向かいました。夕方のラッシュ時間にぶつかり、時間がかかりました。病院の玄関の外で女性が立って待っていました。やはり病院には日本語通訳がいないので、医療スタッフとのコミュニケーションがうまくいっていないようでした。私ではなく、妻の方がすぐさま彼女に提案しました。「ラム病院か、ラジャウェート病院なら日本語通訳がいます。どちらかの病院へ移った方がいいですよ。」

マコーミック病院のスタッフにその旨を妻が話すと、彼らも「その方がいいでしょう」と言って賛成してくれました。妻は彼女の運転する車に乗り、ラジャウェート病院まで道案内しました。やはり道路は大渋滞でした。私は一人先回りして病院へ着いていました。残念ながら、5時半を過ぎていたので、通訳はもう帰ったと言われました。でも、翌朝は9時から通訳がいるので、とりあえずそこに入院してもらうことにしました。

病院での妻の動きは実に素早く的確でした。窓口で手続きをして、医者の診察、点滴の処置、さらにレントゲン検査、そして病室への移動、ここまで2時間近くかかったでしょうか。妻は男性に日本語で話しかけ、また医者やスタッフにはタイ語で話しかけ、まるで通訳の様な働きぶりでした。でも、女性のパートナーを差し置いて医者に説明したり、いろいろと病院側と話を進めるので、ちょっと出しゃばり過ぎじゃないかとハラハラする場面もありましたが・・・。

今日は私がゴルフをしている間、妻はその男性が入院している病院へ午前中から一人で出かけました。タイ人女性を2~3時間くらい家に帰してあげるためです。女性は昨日は病室に付き添うための身支度が十分できていなかったのと、家に猫1匹が残されているためです。

結局のところ、検査の結果は妻が病院に居たお昼12時ごろに分かりました。そんな時間になってから医者がやっと病室に現れたのだそうです(来るのが遅いので、妻はかなり立腹したようです)。医者の説明によると、肺のレントゲン写真に白い影があるというのです。70キロ以上あった体重が、この2~3か月の間に15キロ以上も減ってしまっています。酒もたばこもやる人です。ある病気が強く疑われる所見です。でも、レントゲン写真1枚で確定診断できません。このあとCT検査が必須です。

妻は色々と考えて、チェンマイ大学病院内にある私立シーパット病院に移った方がよいと判断したようです。検査結果の書類を作ってもらってから、午後に一緒にシーパット病院まで行きました。ところが病院に着いたところで、男性が車から降りなかったというのです。どうせ治らない病気なら、もう医者にかかりたくない。治療するのは無意味だというのです。妻は自分の放射線治療があるのでチェンマイ大学病院の中に入りましたが、男性は家に帰ってしまいました。パートナーのタイ人女性は、男性が病院に入ってくれないので、ただただ泣き崩れるばかりだったと言います。

このあとどうなるのか、それは分かりません。ただ妻は、泣いて悲しんでいる女性パートナーの気持ちも考えてあげて、ちゃんと検査を受け、必要なら治療も受けてほしいと言っています。それを説得するのは私の役割かもしれませんね。

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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (JIMMY)
2015-01-17 01:11:42
異国で病院不信になって「もう直らないから病院に行かない」という気持ちになる人がいるのもわかる気がします。歳とると客観的判断が欠如します。(自分の状態を認知しないのも認知症の一種だと言われました)

息子さんは口内炎ですか?タイにはVIOMINTという優れた薬が売ってますよ。日本の薬よりよく効きます。
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病気の時は直ぐに帰国 (マイケル)
2015-01-17 20:35:38
奥さんの病気で大変な時に,友人まで病気になって大変ですね。以前僕が住んでいたアパートの隣の住人も食欲が無いと言って、チェンマイの病院に入院して、色々な検査を受けていたけど、肺癌と診断されるまで3ケ月以上もかかりました。彼の癌はすでに10センチの大きさになっていて、医者に手術は出来ないと言われたそうです。彼に残された治療は抗がん剤で、バンコクまで行って抗がん剤治療を受けていたけど、直ぐにチェンマイに舞い戻ってきました。理由は副作用が強くて耐えられ無いとのことでした。結局彼は日本に治療のために帰って行きました
日本に帰国した彼から僕に電話があって、日本での抗がん剤治療は福作用が少なくて、彼が帰国して治療したのは正解だったと言っていました。友人の体が動く内に帰国を勧められては如何でしようか。
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JIMMYさんへ (うさぎ)
2015-01-18 22:50:23
コメントありがとうございます。
昨日の夕方、妻をはじめ近所のタイ人女性5人ほどが彼の家に行って励ましました。「レントゲンなんかで分かるもんか!」と、彼は今度は強気でした。とにかく精密検査を受けてはっきりさせないことには、なかなか次に進めませんので、私も焦らずに話をつづけようと思っています。
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マイケルさんへ (うさぎ)
2015-01-18 22:58:32
コメントありがとうございます。
なるほど、日本に帰って療養するという手もありますね。どんな事情のある人か、よく知りませんけれども、選択肢のひとつではありますね。

これは本人の問題ですが、相方のタイ人女性にとっては、もし命にかかわるような病気だったら大問題です。家族のために少しでも長く生きよう、そのためにはどうするのが一番いいかを考えたいところですね。
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