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地球人観察記

人類誕生から百万年も戦争を繰り返し、自分の惑星を破壊したりと、宇宙の常識では計り知れない知的生命体の地球人を観察します

元日本兵

2005年05月28日 10時55分58秒 | アジア-関係
日頃より「タガログ語を話す国」にお付合いただいていますので、
今回は恩返しに、少しはお役に立ちたいのですが、

ミンダナオ島で元日本兵らしい2人が発見された報道がありました。
いま日本のダバオ駐在官の小川参事官が身元の確認に行っているという事です。
今朝のニュースまで見たところでは情報が少ないですね。

小泉総理の会見での発言は、
「いやー、驚きました。まだ横井さんや小野田さんのような方がいたんですねぇ」
でしたね。JJもはじめはそう思っていたので、
「・・・?・・・?・・・」という感じでした。

フィリピンのルパング島で、元陸軍少尉の小野田寛郎さんが発見されたのは1974年のことですから、
すでにそれからでも30年以上たっています。
小野田さんはジャングルの中で30年間、日本兵として潜んでいたので驚きました。
今回の方は60年?すごいですが、すご過ぎます。
本当にジャングルの中で60年間、潜んでいたのでしょうか。
だからどうしても「・・・?」と思っちゃうんです。
ところが元日本兵は山川さんと中内さんの2人いて、その後さらにもう1人軍医で中尉の桜井さんもいて・・・?
そしてワタナベさんもいるんだそうです。

あれっ? この人達は現地の人と一緒に生活していたのでしょうか。
映画「ビルマの竪琴」では、水島上等兵がオウムを肩に現地のお坊さんになっちゃいました。
映画でなければ、ミャンマーでお坊さんの中から元日本兵発見!となるんですかね。
田舎のお百姓さんの中に元日本兵発見!
フィリピーナにはまって、10人の子持ちになったお父さん元日本兵発見!

横井さんは終戦を疑って出てきませんでした。
小野田さんは陸軍中尉の名誉のために、投降しませんでした。
二人とも私達から見れば「元日本兵」ですが、
本人にとっては元の付かない現役の「日本兵」として生き続けていました。

ちょっと表現がよくないですが、
また映画で例えれば「ランボー1」で大佐がランボーに投降を説得するシーン
「もう戦争は終わったんだ」という大佐に
「俺の戦争は終わっていない!」
横井さん、小野田さんも発見されるまで、日本兵として戦争を続けていたんですね。

桜井さんは旧陸軍の歯科医で、反政府ゲリラに所属して治療しているらしいです・・・ン?
ワタナベさんは、現地女性と結婚していて50歳位の息子がいるそうです・・・ン?
なんだそうですか、JJのおばあさんの老人ホームにも元日本兵がいるんですが・・・

マニラの日本大使館員たち4人が出向きましたが、
28日には厚生労働省の職員も現地に派遣されるそうです。
治安上の問題があるとか、仲介役の日本人男性が
「メディアが騒いでいるようだが、相手は老人なのでしばらく様子を見たい」
などと調整に手間取って、面会はまだ実現していないようです。
不謹慎にもJJは「・・・?・・・ムフッ・・・」っていう感じです。

そして今度は2人と接触していた仲介役から音信不通で完全に連絡も途絶えちゃったりして、
大使館員らはいらだちを募らせているらしいです。
この仲介者の日本人は、実際には元日本兵に会ったことはなく、
彼の部下のフィリピン人を通じて連絡を取っているだそうです。
「・・・?・・・ムフッ・・・グフッ」 失礼。

10年以上前ですかしら、フィリピンの山奥で類人猿を発見したというニュースが世界中を驚かせました。
各国からメディアが殺到して大変でしたが、
実は作り話で村人を裸にして、協力させていただけという結末でした。
この仕掛け人、当時の観光担当のフィリピン国の大臣です。
彼は、混乱で儲けたお金を持って国外逃亡、どこかへ行ってしまいました。
これって今でも世界の仰天ニュースなんていうような番組で放送されたりしますね。
(今回の話とは関係ありません・・・が、参考まで)

問題のミンダナオ島はキリスト教徒の多いフィリピンからの独立を目指す、
過激派武装組織モロ・イスラム解放戦線の活動地域です。
危険の多いフィリピンで、犯罪で危ないのはスラム、
戦争で危ないのが、ミンダナオ島です。
ビンラディンさんのご子息もお住まいとのこと、
じゃあ自分で探しに行くと、いうわけにはいきません。

この話、フィリピンの日本大使館には昨年のから、
情報が寄せられていたんですが、大使館は動きませんでした。
各国の日本大使館がこぞって評判の良くないそんな中、
今回もワースト1は、フィリピンの日本大使館です。
日本人のためには、何もやらない大使館と言われています。
でも大使館の気持ちもわかります。
他国の大使館と比べて、結婚の手続きが多い、離婚の手続きが多い、
犯罪の被害者が多い、訪れるやくざが多い・・・
しかも、来るのは皆さんJJよりも更におやじです。
「本当に日本兵なのか、若干の疑念も起こりつつある」
「唯一の情報源だから機嫌を損ねてはいけないが、向こうから何の説明もない」
犯罪と詐欺の多いフィリピンでは、重い腰が更に重くなるんでしょうね。

「タガログ語を話す国」の話を聞いていただいている皆さんは、もうお解かりでしょ。
フィリピンは、
・国際空港が一番あぶない。職員が身体検査をしながら「気持ちね。チップありますか」と囁く。
・警官が一番犯罪をおこす。悪い人は日本はやくざ、フィリピンでは警官と言われている。
・お金をだまし取る人が多い。
・日本人をだます日本人がいる。
・国の大臣も賄賂に弱い。

中部ミンダナオを管轄する国家警察のロバート情報局長は、
「元日本兵がいるという情報が確認できない。日本人をおびき寄せるワナじゃないか」
と語っています。
おー、さすがにフィリピン人、JJと意見が合ってよかったです。

今回どんなにガッカリな結果になっても、
「タガログ語を話す国」を嫌いにならないでくださいね。
ほんのジョークなんですから。

身元調査

2005年05月23日 06時54分21秒 | アジア-関係
日本政府はフィリピンに移住した日本人二世・三世の身元確認調査をすることになりました。
これは昨年に現地で収集した資料をもとに、
新たに約300人の人が日系人の可能性があるという、
結果を受けての身元調査です。

19世紀末ごろから終戦にかけて、
フィリピンには日本人が多く移住して、農業や道路工事などに従事していたそうです。
で男性は現地のフィリピン女性と結婚するケースも多く、
その時は、ちゃんと子供に日本の国籍が与えられていました。
でも戦後になると、敗戦国日本への風当たりが強く、
軍事裁判とともに反日感情が強まったことから、
日本人の子供であることを隠し、戸籍謄本などの証拠は廃棄してしまいました。

近年になって二世の人から、
「死ぬまでに自分の祖国が日本だということを、確認しておきたい」
との要望があったので今回の身元確認調査になったのだそうです。
もし日本人移住者の子孫であることが確認された人は、
日本への定住ビザを取得できるうえに、
日本で働くことも可能になるのだから、彼らには夢のような話しです。

身元調査には日本政府の依頼により、現地にある日系人団体と、
東京の非営利組織(NGO)が本人の面接調査を行うそうです。

日本政府は1995年に初めて実態を調査して、
この時は約2100人が名乗り出て、調査の結果702人の方が、
日本人移住者の二世または三世であることが確認されました。
今回は年内に結果をまとめる方針だそうですが、
何人の日本人が生まれるのでしょうか。

ここまでは22日の新聞記事からの引用しての話しです。

アジアの国々同様に、日本へ行きたい人が大勢います。
もしおじいちゃんが日本人二世として認可でもされたら、
宝くじに当たった以上に、家族全員が幸せになれます。

地元新聞によりますと、先月この日系人団体の事務所に泥棒が入り、
パソコンと資料が持ち去られたということです。
フィリピンは日本と違い、きちっとした管理システムができない国なので、
どさくさに紛れてニセ日本人になりたい人が大勢います。
これも他の貧しい国同様、ワイロが日常化しています。
そんな中、本当の日本人を見つけ出せるのでしょうか。

JJは決して大袈裟に言っているのではありません。
昨年アメリカのランク付けで、汚職の多い国ナンバーワンに選ばれています。
もちろん心外だと抗議していたアロヨ大統領ですが、
今年になって香港の汚職を撲滅した中国人政治家を、
担当高官として、フィリピンに招きいれています。
ワイロで日本人になろうなんて輩も、居ないとは限りません。
・・・と言うか当然考えられます。

東京のNGOとはいったいどこなんでしょう。
もしカステラみたいな名前の会長がやっていたNGOなら、
一昨年まで内部分裂をおこしてましたので、
そこまでの力が今あるかどうかは疑問です。
一言でNGOといってもその実態はピンキリですから、
きちんと名前まで報道してくれないと不安が残りますね。

新聞には男性のことは書いてありましたが、女性はどうだったのでしょう。
日本では今年フィリピンからのタレントの入国の規制が始まりました。
(このブログの「3月15日」にも紹介しています)
フィリピンパブがなくなっちゃうと困る人から、
「フィリピンパブは日本の文化だ!」
なんて笑っちゃうような意見が政府宛に出ていますが、
「この文化」の本家はあちらフィリピンの方なんです。
男性が労働者として移住したそのころに、
マニラだけでも2000人の日本人の女性が、
フィリピン人男性相手のニホンパブで働いていました。
フィリピン版カラユキさんですね。
この方達も結婚して、あちらの男性の籍に入っていたら、
当然フィリピン国籍になっているでしょう。
でもこの方々の子孫にも日本人の認定がほしいところです。
今回もこんな話は影の部分は問題にされませんでしたが。