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★活動写真「実録 忠臣蔵」弁士さんと楽団付き

2006-10-22 | 映画その他
第19回東京国際映画祭のニッポン.シネマ.クラシック名優伝説時代劇スペシャルの第1日目シアターコクーンにて「実録 忠臣蔵」を見てきました。
忠臣蔵なので大体内容を知ってることと、昨夜の唐組の芝居鑑賞の興奮のせいであまり眠れなかったことと、寝坊して朝ご飯を食べずに走っちゃたことで、映画の内容は脳みそが怠けて集中力に欠けた見方をしちゃったのか、イマイチ楽しめなかったです。でもイベントとしては楽しい!貴重な体験をさせてもらいました。1000円で弁士つき楽団つきの無声映画、そしてパンフレットや手みやげをもらっちゃったのはお買い得。贅沢させてもらいました。

“日本映画の父”牧野省三が50歳になったのを記念して作った映画なのだそうです。このフイルムいわく付きで、現像したフイルムを裸電球でチェックしていたら、当時燃えやすいセルロイド製のフイルム、電球に触れたとたん燃えちゃった。それも討ち入りのシーンはほとんど。そんなこんなで上映中止にしようか?なんて思っていると、噂を聞きつけた全国の劇場主やファンが騒ぎだしちゃったので、残っていたフイルムを無理矢理つなぎ合わし、討ち入りシーンは前年撮った「忠臣蔵」の討ち入りシーンを使って、何とか完成させて上映!?そんなもんだから、討ち入り部分はキャストが突然変っちゃたりしてるけど、そこはご愛嬌。楽しかったです。
弁士の井上洋一さんという人が、上映前にこんなエピソードを調子よく聞かせてくれました。

楽団はピアノ、バイオリン、トランペット、三味線、太鼓。和洋折衷。
よく無声映画で流れているあの感じの音楽が、ノイズなしで聞けたのはビックリ!当たり前っていえば生演奏なのだから当たり前なんだけど、不思議でした。ボッテチェリの「春」だったかなあ、時間の流れで黄ばんだ美しい絵が、新鮮な色になってまた美しい、みたいな。タイムトリップした気分。昔も当時は新しかったっていうのか?
弁士の井上さんの朗々と響く調子良い解説と楽団の演奏は新鮮でした。当時はこんな新鮮(生もの)な無声映画を見てたんだと思うと、羨ましい。

それと、井上さんが上映後こんなお話もしてくれました。映写機でフイルムを回すとせわしない。
?と思って聞いていると、当時は手まわしだったので、動きがあんなにチャカチャカしてなかったらしいのです。ああ、そんな話聞くと、手回しの映写機で弁士さんの解説と楽団の音楽付きのが見てみたいなんて切に思うのでした。もうっ、イケズ。

帰りに、こだわり屋本舗の納豆を手みやげにもらえたのも何か嬉しかったなあ。こだわり屋本舗さん、チャンバラや時代劇好きなんでしょうか?嬉しくなっちゃいます。

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まだ弁士さんつきの無声映画ってこれで4本目。
「浮き草物語」「瞼の母」「沓掛時二郎」そして今回の「実録 忠臣蔵」
知らず知らずのうちに音がなかった事を忘れる不思議体験は、出来る事なら一度は味わった方がいいですよ。おすすめします!!


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (平賀太一)
2006-10-22 21:47:42
はじめまして、面白いブログですね。私も映画の最新情報サイトをやってますので、良かったら遊び、来てください。お待ちしてます。
ありがとうございます (シガレッツ)
2006-10-23 09:14:50
コメントありがとうございます。

さっそく遊びに行かせていただきます。
Unknown (平賀太一)
2006-10-23 20:07:52
こちらこそ、コメントありがとうございます。

 皆に役立つ、便利サイトになるよう、ドンドン進化していきますので、また、遊びに来てください。

 お待ちしております。