10日くらい前からずっと見たかった映画、フレッド.アステア主演「踊るニューヨーク」(40/米)を見ました。見るのは始めて。新宿のTUTAYAで借りてきました。
もうっ、アステアにメロメロ。とにかくこの人の踊りは凄い!そして対をはって踊れる女優エレノア.パウエルも凄い、柔軟なのにバネがあってパワフル!二人の踊りは圧巻!クライマックスの舞台の装置や衣装はモノクロ映画の妙!輝く漆黒と光の粒の中で、ビギン.ザ.ビギンの曲をバックに凄まじく美しい踊り。最後の最後のタップの競演、意味もなく鼻の奥がツンとしました。
ストーリーは、
売れない男性ダンサー2人組、ジョニー・ブレット(アステア)とキング.ショー。結婚式のショーで目に止められ、ジョニーはスカウトを受けるが、借金の取立屋と勘違いして相方であるキング・ショーの名を名乗ってしまう。勘違いされたキング・ショーは舞台のスター、クレア・ベネット(パウエル)の相手役として主役に大抜擢を受ける。ジョニーは事の真相を知るが、相方キング.ショーのために親身になって応援する。でもやっぱりごたごたになって、2人組はバラバラに。しかし、真相を知ったキングショーの粋な計らいでハッピー・エンド!
分かりやすいストーリーの中で、何の違和感もなく踊りや歌が挿入されるこの頃のミュージカルって大好きです。アステアがパウエルを思って彼女の写真と踊るシーン、魅力的。パウエルが彼の踊っている所を目撃しちゃうんですが、誰だって魅了されずにいられない。アステアが踊ったら恋が発生!そういうアステア主演映画のパターンは説得力ありすぎ。私は、いつもアステアの映画を見ると「変な顔だな?タコ爺みたい」から始まって「ああ、素敵!アステア様~っ!」で終わります。それでは飽き足らず踊りの真似したり、夢覚めやらず、三日間。てな感じです。
酔っ払って踊れないキング.ショーの代わりにオセロマスクで踊るシーンの衣装、素敵!黒いバレエ衣装で太い足丸出しのパウエルが可愛く見えるのは好みの問題でしょうか?それに白黒格子のブラウス姿の細身のアステアも綺麗。2人がシルエットになった時はため息まじりの歓声!
そうそう、ランチに行ったアステアとパウエルのタップも。。。って、2人の踊り全部凄いです。
この映画、ジンジャー・ロジャースとのコンビを解消した後の初めてのミュージカルなのだそうです。これに出てジンジャーなしでもやって行けると自信がついたそうで。。。よかった、よかった。おかげでアステア様のこの後のお姿拝見できました。ありがたい。
※年号見て驚いた。1940年って第二次世界大戦中?一体アメリカってどうなってたの?!