プラトンが書いたソクラテスの対話篇。
いやはやソクラテス、カッコいい~っ!
まるで三船敏郎演じる用心棒や椿三十郎、赤ひげ!時代劇のヒーローのようです。
タフで頭が良くて正義。常識やぶりのいい男。
男が惚れる男。
軍人の美青年、アルキビアデスが彼の虜になるのも納得します。
プラトンが人づてに聞いた、悲劇戯曲家のアガトンがお祝いの宴を開いた時のお話。
「エロス(愛)を賛美しようじゃないか!」
列席者が順番に、「エロスとはこういうものだ!だから素敵!」なんてことに。
最後の出番がソクラテス!目からウロコが落ちました。
他の皆が偉いとか美しいとか賞讃していたエロス。ところが…
永遠のようで永遠でない。美しかったら美しさを求めない。善だったら善を求めない。愛される者ではなく愛する者。実は、神と阿呆の私生児。
あんなに皆が憧れていた素敵な神(?)、実は人間の中にあったのだ!なんてことになってゆくのです。何かくすぐられてしまいました。
で、そんな後に登場するのが、美青年アルキビアデス!もうソクラテスの詞に惚れちゃって、夜も昼も、蛇に噛まれて毒がまわっちゃった人みたい。この日もたまらない気持ちを酒でごまかし、酔っぱらって登場。と、思いもよらなくソクラテスがそこにいた!「彼を賞讃させてくれ」と、いままであった事を語りだします。肉体関係をもとうと思ったがソクラテスが落とせなかった事、戦場での事、エトセトラ…
哲学って堅いものかと思っていたら、そうでもなかったのでビックラしました。そして、紀元前5世紀あたりのギリシャが身近に感じた本でした。
(「饗宴」プラトン著/久保勉訳/岩波文庫)
いやはやソクラテス、カッコいい~っ!
まるで三船敏郎演じる用心棒や椿三十郎、赤ひげ!時代劇のヒーローのようです。
タフで頭が良くて正義。常識やぶりのいい男。
男が惚れる男。
軍人の美青年、アルキビアデスが彼の虜になるのも納得します。
プラトンが人づてに聞いた、悲劇戯曲家のアガトンがお祝いの宴を開いた時のお話。
「エロス(愛)を賛美しようじゃないか!」
列席者が順番に、「エロスとはこういうものだ!だから素敵!」なんてことに。
最後の出番がソクラテス!目からウロコが落ちました。
他の皆が偉いとか美しいとか賞讃していたエロス。ところが…
永遠のようで永遠でない。美しかったら美しさを求めない。善だったら善を求めない。愛される者ではなく愛する者。実は、神と阿呆の私生児。
あんなに皆が憧れていた素敵な神(?)、実は人間の中にあったのだ!なんてことになってゆくのです。何かくすぐられてしまいました。
で、そんな後に登場するのが、美青年アルキビアデス!もうソクラテスの詞に惚れちゃって、夜も昼も、蛇に噛まれて毒がまわっちゃった人みたい。この日もたまらない気持ちを酒でごまかし、酔っぱらって登場。と、思いもよらなくソクラテスがそこにいた!「彼を賞讃させてくれ」と、いままであった事を語りだします。肉体関係をもとうと思ったがソクラテスが落とせなかった事、戦場での事、エトセトラ…
哲学って堅いものかと思っていたら、そうでもなかったのでビックラしました。そして、紀元前5世紀あたりのギリシャが身近に感じた本でした。
(「饗宴」プラトン著/久保勉訳/岩波文庫)