香港、大学周辺でデモ隊が火炎瓶 「実弾」使用やむを得ないと警察
2019年11月18日 5:55 発信地:香港/中国 AFP
香港にある香港理工大学と近くの駅を結ぶ歩道橋で起きた火災(2019年11月17日撮影)
【11月18日 AFP】抗議デモが激化している香港では17日夜、民主派デモ隊が占拠する
大学キャンパスで警察官に向け矢を放ったり火炎瓶を投げたりした。これを受け香港の
警察当局は18日、「実弾」を使用する可能性があると初めて警告した。香港を襲っている
危機は深まるばかりとなっている。
17日の日中から起こっていた警察とデモ隊との衝突は夜に激しくなり、九龍(Kowloon)地区の
各地で発生した。衝突の中心となっている香港理工大学(Hong Kong Polytechnic University)
周辺では、デモ隊数十人が、警察による大学キャンパスへの急襲を阻止する狙いで傘の下に身をひそめ、
放水銃の攻撃から身を守りながら警察の装甲車両に火炎瓶を投げつけた。これにより大学キャンパス
付近の歩道橋上には大きな火が上がった。
警察当局は大学キャンパスを「暴動」現場と宣言し、出口を封鎖。
警察報道官は、フェイスブック(Facebook)上の生配信で「暴徒らに対して警告する。火炎瓶や弓矢、
車両、その他あらゆる凶器を使用して警察官を攻撃してはならない」と発表。
「暴徒らがこのような危険行為を続ける場合、われわれは、反撃のため実弾を含む必要最小限の
実力行使を余儀なくされるだろう」と述べた。
暴動の罪で有罪となれば、最高10年の禁錮刑となる可能性がある。
香港の香港理工大学の外で、放水銃を使う警察に火炎瓶を投げる抗議デモ参加者ら(2019年11月17日撮影)