自燈明・法燈明の考察

蓼食う虫も好き好き

 いま開目抄について、このブログで書いています。これは前にも書いた事ですが、私は二十歳から四半世紀近く創価学会の中で活動をしてきて、それこそ自分で言うのも何ですが、寝る時間を削り、仕事の合間を縫いながら必死に活動を続けてきました。

 おかげて四十代になると、体は悲鳴を上げてしまい、病院通いの日々となりましたが、私自身は御利益を求めていた訳ではなく、人生かけて創価学会がぶち上げていた「広宣流布」という理想を目指してきたわけです。

 しかしながら、男子部時代には分県青年部長までして、見てきた組織の有様は、かなり残念な事も多くあり、壮年部になるときには、一部員からやり直そうと、在り来りの役職を断りましたが、結果として壮年部世代の組織というのは、一言で言うとあまりに下らなく、まるで会員は駒の様に組織に従順でなければならず、そこにあまりにも下らなさを感じて、私は活動から離れたのです。

 ただ私が信じてきた創価学会の歴史や教義は見直したいと思い、その一環で自分なりに考えた事、感じたことを、いまこのブログに書き連ねているのです。

 そんな中、Twitterで以下のコメントをもらいました。


 このお方が私に言うのは、どうも私に「福運」という、これまた仏教以外の考え方の、有り難いものが無いから組織から離れたという事だそうです。またこの人は「功徳」と呼んでますが、要は創価学会やっていれは、素晴らしい現世利益を得る事が出来て、そういう人達は全て素晴らしい人達だという事らしいです。

 もうね、Twitterで反論する気にもならないので、ここで少し書かせてもらいます。

 私もそれこそ男子部で副本部長あたりで卒業し、壮年部に行っていれば、恐らく今頃は嫁と一緒に地区部長、地区婦人部長あたりをまじめーにやっていたかもしれません。
 何せ信濃町に近くなれば、近くなるほどに私が教えてきてもらった「信心」とは別の、企業体質というか、そういうモノが強くなってくるんですよね。それこそ選挙の時なんて、まさに会員なんて駒ですよ。将棋の駒。

 また私が広宣部で対宗門に対して「代々坊主」とか「寺族」と言って責め立てていた権威主義、閨閥主義、学閥主義がはびこっているのが、実は信濃町の実態だった訳です。こんな事は区幹部以上やれば、誰でも気が付くことですが、幹部になるとそれを口に出さない事、胸の内にしまい信濃町の指示通りに組織を動かす事が「信心」だと思っているので、誰も現場にそんな情報なんて出しゃしません。

 下手に言えば直ぐに外されますし、下手うちゃ家族も崩壊しますからね。

 恐らくこの「姫」とやらの人は、そんなに活動していないか、していても上に上がる機会を得られなかった「幸運」な人なんでしょう。こんな言葉を、平気でネットに書く事が出来るんですからね。

 そもそも宗教の判釈には、御利益体験とかではなく、法門をもって判断すべきと、日蓮も唱法華題目抄で述べてます。この「姫」という人よりも、恐らく信仰体験だけで言うなら私の方があると思いますよ。そうでなければ分県幹部なんて、できる訳無いじゃありませんか。

 でも私は男子部時代に、唱法華題目抄を読んでましたので、そんな御利益体験を振りまして語ることはしていません。あくまでも傍証の一つという程度で、そんな事よりも理想を見ていましたからね。

 もう今の私には、創価学会なんて興味もありません。これほどオカシナ組織にべったりくっつき、未だに素晴らしいなんて褒め称えているのは「蓼食う虫も好き好き」というものです。
 蓼なんて臭くて不味い葉っぱを普通の虫は食いませんが、一部の虫では敢えてこの蓼を好んで食する種類もいるようですから、そんな人なんでしょう、この「姫」という人は。

 今読んでいる開目抄で、外道は「天界(喜び楽しむ境地)」を解脱と捉えていたから、結果としては六道輪廻を繰り返すのだと日蓮も述べていましたが、そんな御利益ばかり語っていてどうすんですかね。

 でもまあ蓼を好んで食べる虫も、この世界には必要とされている様に、創価学会に心酔する人達も、この世界には居るもんなんでしょう。そこは否定しません。
 しかしそんな人達が、結果としては創価学会を腐らせていき、日本社会を衰退させているという事は、少し認識して欲しいものですね。「日蓮の仏法」とやらの言葉を使うのであれば。

 あー、くだんねえ話を書いてしまったわ。



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