眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

なごり雪

2008-01-07 | つれづれなるままに
僕の世代の歌でしたが、音楽の教科書に掲載されて、世代を超えた曲になっているようです。
TV番組で、ウインターソングとして紹介されていて、おやっと想ってしまいました。
この曲は冬の歌ではなく、春の歌です。
なごり雪は春に降るものであり、歌詞にも「いま春が来て」というフレーズがあります。

世代を超えたと言いましたが、冬の歌と間違えられているようでは、本当のシチュエーションは下の世代にはわからないはずです。
もともとかぐや姫の歌であり、いわゆる「四畳半ソング」の一曲なのです。
「神田川」の世界とは知らずに、愛唱されているのでしょう。

なごり雪とリンクするのが、「22歳の別れ」です。
大学に通っている時に出合った二人が、女性が地方に帰るのでやむなく別れると言う、その時代を歌ったものです。

何故、女性だけ地方に戻らなくてはならないのか?
現在の女子大生には想像もつきませんが、この時代に女性の大卒の就職先などなかったのです。
親も、大学までは行かせますが、卒業後は手元において花嫁修業をさせる、そうした時代でした。

そのため、別れが卒業シーズンの春になるのです。
楽しい学生生活を送ったけれども、卒業と同時に彼女は田舎に帰っていく。
そうした別れの曲が、なごり雪なのです。

この時代、女の子が都会で学生生活を送るのは非常に贅沢なものでした。
親の意向は強く、そうした親に、男は娘の結婚対象とは認識されなかったのです。

こう書いても、おそらく若い人には理解できない時代でしょう。
唯一明るい歌を歌っていたのが、たくろうです。

「結婚しようよ」では、男の髪が肩まで伸びたらとしています。
「いちご白書をもう一度」にあるように、男は社会人になるときに、抵抗の象徴であった長髪を切り女性と別れると言う挫折を味わっていたのです。
その正反対の姿勢にあこがれた人が、ファンになったのです。

と言っても、彼が久しぶりにTVに出たときには、髪を伸ばしたくとも伸ばせなくなっていましたが、、、

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