眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

天城越え

2008-01-24 | つれづれなるままに
今日は、関東も久しぶりの雪でした。
夕方雨に変わったので、ほっと一息つきました。
雪のままやむと、明日朝間違いなく路面が凍っていますからね。

さて、本題。
NHKBSで、女性歌手の特集を何人か放映していました。
その中に、石川さゆりがありました。
山口百恵、森昌子らと同年代ですが、イメージ的には離れていますね。

「津軽海峡ー冬景色」を歌ったのが、なんと18、9歳の時なんですね。
そのころ聴いていて、ああ若いのに歌わされているなという感じでした。
今の地位を不動にしたのが「天城越え」ですが、これも20代の歌だったのにはびっくりします。

本人も言っていますが、歌詞の意味などわからずに歌っていたのでしょう。
30代後半にならないとわからないと想います。
周囲が、絶えず歳に似合わない歌を歌わせ、そのアンバランスな魅力が売りでした。
しかし、離婚した後の30代で歌った時には、本当に惹きつけられましたね。

さて、彼女も40代を超え50歳に近づきますと、あまり感情移入して表情身振りをして歌っていると、鬼気迫るものを感じてしまいます。
と言うのは、カラオケで歌っている人も気付かずにいるかもしれませんが、これは心中を歌ったものだからです。

ただ、不倫の二人が隠れて伊豆観光をしているのではなく、いけるところまで行った先はこの世でないところなのです。
天城越えという言葉自体が、死を覚悟した旅行で、天城を越えた先は異境なのです。
天城山と言うのはないようですが、半島に1400mを超える山がそびえる、それを越え半島のはてまで行くのが天城越えです。

はっきりと明示しているのではないので、紅白で5回、しかもとりでも歌えているのだと想いますが、1年の最後に心中の歌を聴く日本人というのもおかしなものです。

と言っても、いまや「天城越え」は完全に観光地化しており、二人で行っても伊豆めぐりの観光コースにしかなりませんが。

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