Kとは

我々が彼に付けたあだ名であるが、彼には内緒にされていた。

つまりは隠語のようなものだ、、、

確かに、
端から見れば、イジメ行為そのものであるが、
反りが合わないやつってのはどこにでもいるもので、

仲良くせよと強要されても、無理なものは無理なのである。

彼はその典型であった。


1.まず人の話を聞かない。
　これは基本である。
　人が話しをしても、大した切り返しはなく、すぐに自分の話に持っていく。

2.オチの無い話をする。
　これも関西人にはないと、きついものである。
　無論、彼は県外からの転校生などではない。

3.空気を読まない。
　休み時間に人が突っ伏して寝ていても、席に来て、話しをふっかける。
　（もちろん、話されている方は寝ている。迷惑この上ない）
　明らかに避けられていても、気にしないで突入する。


おそらく、もっとあった筈だが、
大方これを基軸に彼は行動していたように思う。
彼のKYエピソードとしては、

自分の悪いところを、人に聞いてくる。そして、それを直そうとする。
と、ここまで書くと、なかなかいいやつみたいに思えるが、


話しを振られた方は、
相手の悪いところを、ズバズバ斬らないといかんじゃないか、、、
（数子やないよ）


そんな言いにくいことを、本人に言うなんて当時の俺たちにはできなかったよ。

とはいえ、
一人だけ、勇気を出して言ったやつがいたんだが、、、

次の日には、元に戻っていた、、、というか実行されていたのかどうかもわからない。
（彼に実行する気はあったのだろうか）

そんな感じで、一年の時の俺たちは、
彼を生暖かく、かつ微妙に距離を置きつつ、共同生活を送っていた。


とはいえ、
その次の年は、彼にとってはなま易しいものではなかっただろう。

To Be Continued.



この物語はフィクションであり登場する人物、団体、地名は全て架空のものｄ（ｒｙ