暇猫のブログ

写真を撮ります。

暇猫の話、、、その3 

2009-08-24 17:04:02 | 暇猫の日記
ふと目が覚めると、
いつも通りの狭い部屋で、ファンヒータからは暖かい風が足下に送られており、
テレビでは教育テレビかもしれないが、花畑で踊っている着ぐるみが映し出されていた。



「、、、夢の内容はこいつか、、、」

眠りの浅いレム睡眠時には、
周りの環境、、、つまり音や震動などによって夢の内容に影響を与える事があると、物理の先生が言っていたことを思い出す。

しばらく、チャンネルを変えずにそのままその番組を見ていたのだが、


またしても、遠くで猫の鳴き声がする。


「にゃあ、、、にゃあ、、、」

音源を探そうとしたが、
体全体を動かすのは面倒なので、首から上だけを動かす。

首を人体における可動域限界のところまで捻ると、外に通じるガラス戸の向こう側からそれは聞こえるようだった。



音源の場所を確認したのち、顔を元の位置に戻す。
大方、近所の野良猫が人の家の庭で走り回っているか、喧嘩しているんだろう。

あのガラス戸の先に、猫の類の生き物はいるだろうが、野良ゆえに開けた瞬間に奴らは逃げてしまうのは目に見えている。
ならば、開けるだけ無駄であり、そこまで歩くのもおっくうなので、無視するのが一番である。


そう考えて、自分は再び目を閉じることにした。