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-日本ファッション協会・情報センタースタッフブログ-

ストリート最前線 2007春夏

2007-06-29 17:45:30 | Weblog
先頃より、流行色情報センターが発行する季刊「流行色」の特集ページ用にストリート・ファッションの取材をして回っているのですが、中でもゴスロリ、ゴス/パンクの勢いは、もはやサブカルチャーの域を越え、かなり大きいマーケットになりつつあることが分かってきました。
最近ではラフォーレ原宿のアンダーグラウンド・フロアにつづき、新宿の丸井ヤング館でも、4フロアに渡り01ONEというゴスロリ、ゴス/パンクを中心としたコーナーを大々的に展開し始めた。



このゴシック/パンク・ブームに関し、先日ラフォーレ原宿を取材した際、興味深いお話しが聞けたので少し紹介しましょう。
ラフォーレ原宿では昔から「アルゴンキン」や「アンジェリック・プリティ」、「プトマヨ」といった個性的なブランドを扱っていたそうですが、近年一般的なカジュアル・ウェアがシンプルな方向へ向かってしまったため、それら個性的なブランドとの差が激しくなり、同じフロアにあること自体が不自然になってしまいフロアを移動したとのことです。また、個性的なブランドは同じフロアに固めた方がお客様の利便性も良いのではないかとの考えもあったようです。
アンダーグラウンド・フロアへ訪れる客層は、元々のゴスロリ、ゴス/パンク・ファンだけでなく、外国人(特にドイツやオーストリアなど)や、一般の人がライヴやイベントといった普段着ではないシチュエーション用に買っていくことも多いと言います。



近年どんどん元気がなくなるファッション業界を活性化させるには、モード界とストリート双方が元気になることが不可欠。80年代には様々な日本のデザイナーたちがモード界で活躍し、ストリートでもそれを着た「カラス族」がブームとなりました。今度は逆にストリートからモードへ働きかけをして、ファッション自体を活性化させたいと、熱く語っていらしたのが印象的でした。(HINE)

姉さん、大変です。日本が鎖国しちゃいました。

2007-06-25 11:13:44 | Weblog
今回は「べクシル -2077 日本鎖国-」の試写に行ってきました。
ガンダム世代のNです。自分にとって、この手の作品は好物です!しかも知人の紹介でお知り合いになることができた(とは言っても、あこがれの大先輩であって、遥か届かない彼方の雲の上の人の)曽利さんが監督した作品。見てないわけにもいかないので、一通りの仕事を終え急いでマスコミ試写へ。
(試写も大事な仕事です・・(笑))

まず感想。あくまでも個人の感想で想像。いや、スゴい。フル3DCGアニメーションなんですが、背景にあるCGとアナログな人間の表情や動き、そして存在感。この対比がすごく映画の世界観に深みを感じさせます(たぶん)。タイトルにある日本鎖国も重要なキーワードのように思えましたね。現に日本に近い国でも鎖国に近い体制を築いている国もあるわけですし、国家を支えているのは人であるわけで、国と人とは切れない関係ですから。単純に“日本国”の鎖国ではなく、国家・民族・心、全てに“鎖国”を掛けているのではないでしょうか?

今から70年後、100年後・・、この日本はどうなっているか?想像できます?たぶん間違いなく自分は別の世界にいるので考えたことありません(汗)。ただ、核家族化や家庭内での事件・事故・・個人化に社会や家庭での孤立といった現実問題もこの映画のテーマに大きく関っているように思えるので、他人事ではないです。
溢れんばかりの情報量にテクノロジーの進歩、環境が進化するにつれ希薄していく人間らしさ。個々のつながりや家族の大切さが重要なのに気にならない、気にしないこんな時代。皆さんはこの作品を見て、何を感じ、そして人間が生きる意味を、この世界をどう感じるのでしょうか?


「べクシル -2077 日本鎖国-」
ボイスキャスト:黒木メイサ、谷原章介、松雪泰子
監督:曽利文彦 音楽:ポール・オークンフォールド
配給:松竹
(8/18より、全国公開)

ア・キ・ゴ・ト パート2

2007-06-21 09:44:57 | Weblog
ハロウ! カメラマン/アキーロです。
ぐっと暑くなってきましたね、この頃。今年は猛暑という噂をあちこちで耳にしますが、まんざら外れでもない様子です。
先日のストリートファッション撮影時、代官山で測ってみると「あらま!」日陰で31℃、日向で42℃、って、これ尋常ですか? 先が思いやられてしまいます。
ストリートファッション撮影での一番の敵は、ガードマン、じゃなくて気温と直射日光なのですから。あまりにも暑いと、おしゃれどころじゃないよ! ってなってしまいますよね。

ところで強引ですが、おしゃれって、いったい誰のためにするものでしょう。

僕の場合は、自分のため、です。といっても、僕はおしゃれな人とは、とても言えません。今まで、ストリートスナップなどで声をかけられたことは、一度だってありませんし、ストリート撮影時のスタイルだってヤバんです、実際。
そんな訳で、とんちんかんな僕の話などはうっちゃって、

それでは、

他の人達はどう考えているのでしょう?

ストリートファッションの撮影時に無作為に聞いた結果では、ほとんどの人達(男女問わず)から、おしゃれは「自己表現」もしくは、「今の自分そのもの」という答えが返ってきました。
これは、凄いことだと思います。おしゃれに対する姿勢が、とてもストレートに表現されていて思わず、ああ、と納得させられてしまいます。
他人の目ではなく、まずは、自分在りき。
それですよ。それがおしゃれの原点なのだと思います。視覚的な自己のブランド化こそ、自分おしゃれの出発点であり到達点だと思います。

その他にも、気分を盛り上げてくれるもの、とか、ビタミン剤、とか、人生、生き甲斐、と答えてくれた方々もいらっしゃいました。皆一様に一致しているのは、おしゃれが大好き、というハートを秘めていらっしゃるということです。お答えいただいた皆様、本当にありがとうございました。

これからも、東京ストリートスタイルは、ストリートファッションの究極を追求すべく!? 更なる進化をとげ成長していきますよ。応援してね!

ていうか、ほんとに暑くなりそーだなぁ、この夏。

INTEROP TOKYO 2007

2007-06-18 20:40:43 | Weblog
みなさん、はじめましてnaogooです。

6月13日(水)に幕張メッセで開催された「INTEROP TOKYO 2007」に行ってきました。

今回は「“THE Internet”~ビジネスを加速させる為の課題の解決策がここにある~」をテーマに13日(水)から15日(金)まで開催されました。
私は、年間かなりの回数「展示会」に行きますが、インターネット関連ではこのイベントが一番規模が大きく、最新機器や技術を直接見ることが出来、毎年欠かさず
視察に行きます。

このINTEROPで出展する各社がボランティアで作り上げるものがあります。
これが「ShowNET」と呼ばれるものです。
「ShowNET」は、このイベントのために、数十億円の設備を準備し、各展示ブース、コンファレンスなどすべてのインターネットのサービスを提供します。

この「ShowNET」入口正面に展示されています。

これがインターネット技術の「いま」を展示したものです。

Web用の機器は一般の方にはほとんど目に触れることは無いと思います。
ですが、真赤なパネルの機器、つや消しブラック処理された機器などほとんど人目に触れられないのですが、デザインに凝ったものが結構あります。
また、その機器同士を接続するケーブル類。
きれいに束ねられ「美しい」です。


ケーブル類をきれいに処理するのには訳があります。
光ケーブルは無理な処理をすると折れてしまいます。
一般のLANケーブルも、余計に長すぎたり、余った部分が極端に折れ曲がったり、電源ケーブルと接していたりすると通信速度が落ちてしまいます。
皆さんの周り、大丈夫でしょうか。
「美しく」処理して見た目の快適と、実際の快適(通信速度アップ)、両方手に入れましょう!

アパレル合同展示会「FRONTIER」

2007-06-14 13:38:05 | Weblog
6月5日(火)にアパレルの合同展示会「FRONTIER」に行ってきました。




合同展示会とは複数の、主にメーカーやデザイナーが小売店、卸売業者、商社などに向けて、自社の製品を展示し、新規の取引や仕入れ、発注などを受ける商取引を行うための会です。一般には、関係者(主にバイヤー、プレスなど)のみが入場を許され、消費者は入れない場合が多いようです。
今回は、「FRONTIER」の代表である吉岡孝司氏にお話を伺いましたので、皆さんにお伝えしたいと思います。


FRONTIER代表 吉岡孝司氏



Q「FRONTIER」の特徴は?

A
“出会いの場の提供”のコンセプトのもと、1994年の第1回目から数えて、67回を迎えることができました。出展者と来場者はもちろん、出展者同士、出展者と主催者などが気軽にコミュニケーションが取れる、情報交換ができる場にしたいと考え、継続してきました。そこが最大の特徴です。
また、最初は出展者が7社からのスタートでしたが、受注につながる展示会を目指してやってきたことが、認知されてきたと思います。例えば、今回は晩夏、初秋のアイテムを展示していますが、バイヤーからすると、7月後半から8月に売りたい、今欲しい商材が6月に見られるというのが一つのメリットだと考えています。そこも大きな特徴ですね。次に何を仕掛けるかのヒントを得るために来場するバイヤーも多いようです。じっくり時間をかけて見てもらえる会場作りを心がけています。

Q出展者について

A
最近は展示会ブームだと言われていますが、当会ではしっかりしたコンセプト、オリジナリティを持ったメーカーさんに多く出展してもらっています。目的を持って出展してもらっているので、会場全体にも活気が出てきます。そこも、「FRONTIER」の特徴でしょうね。

Q会場について

A
今回は原宿・ラフォーレが会場ですが、展示会場を渋谷、原宿を中心に選ぶことが多いです。やはり“東京”を一番感じられる場所だからです。クラブやショップなど街に出れば、情報を得られますからね。そこで、いろいろな人と話をすることで、街の流れや面白いものを感じています。

Q今後の方向性は?

A
今回もNYのデザイナーによる作品を日本のスタイリストがスタイリングしたトルソー7体が並んでいます。ユニバーサルデザインのTシャツも評判がいいですね。こんな感じで新たな提案をしていきたいと思います。


また、年内にアジア、できれば香港、台北のどちらかで開催していきたいと考えています。国内では、昨年、大阪でも開催しましたが、大阪に加えて、福岡でもやりたいですね。

そのほか、コンシューマーにも来場してもらえる機会を作りたいです。ウィークデーは従来通りバイヤー、ウィークエンドはコンシューマーに来てもらって、更に活気あるシーンを演出したいと思います。

“コミュニケーション創造の場”を目指すことを強調されていた吉岡さん。お忙しい中、長時間にわたりご協力ありがとうございました。

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