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-日本ファッション協会・情報センタースタッフブログ-

ゴスロリとゴス

2007-05-08 10:01:09 | Weblog
現在ではもうどちらも区別なく広がっていますが、原宿などを中心に日本のサブカルチャーとして発展したゴスロリ(gothic & lolita)・ファッションと、海外のロック・アーティストやデザイナーたちがファッションとして取り入れていたゴシック/ゴス(gothic/goth)との違いをご存じでしょうか?

日本のゴスロリは、90年代ヴィジアル系バンドMALICE MIZERのファンの間から徐々に広まり、2000年から連載される漫画「トリニティ・ブラッド」のヒットからコスプレ・ファンも巻き込み大きな広がりを見せたと言われています。

一方のゴシック・ファッションは、80年代初頭に活躍したイギリスのニュー・ウェイヴ・バンド「バウハウス」が生み出したスタイルで、その後多くのパンク系フォロワーたちによって徐々にゴシック・ロックの様式が確立され、90年代に現れたマリリン・マンソンの奇抜なメイクとファッションで一気に有名になりました。また、90年代には「クロウ」「「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」「スリーピー・ホロウ」などのゴシック・ホラー映画も話題となり、ゴシック人気をさらに助長しています。



このように生い立ちの異なるゴスロリとゴシック・ファッションですが、2000年代に入り、ゴシック・ロックがゴシック・メタルへ進化したあたりから、その堺が曖昧になりはじめました。それは日本のストリート・ファッションやアニメが世界的に注目を集めるようになったことと、ゴシックがもはや完全にファッション化してしまったことに起因します。

今や日本のゴスロリ・ファッションは世界のミュージシャンたちにも影響を与えているのです。


OCEANBORN/NIGHTWISH
SPINEFARM RECORDS/トイズファクトリー
フィンランドのメタル・バンドNightwish


先進国は各国とも資本いらずで外貨を獲得できる文化を持っています。イギリス&アメリカのロック・ミュージック、フランスのファッション・ブランド、イタリアのデザイン、ドイツの文学とクラシック・ミュージック・・・。
それらに対抗できる、日本の文化はアニメとストリート・ファッションだけなのではないでしょうか。もしかしたら、アニメとストリート・ファッションが今後の日本を救うのかもしれません。
(Style Arena影のヘルパーHINE)

男のロマンは舞妓どす?!

2007-05-01 14:38:28 | Weblog
ようやく天敵・スギ花粉もおとなしくなってきて、
テンションあげあげ!でいきたいと思っているNです。

今回は「舞妓Haaaan!!!」の試写に行ってきました。

舞妓といえば京都!ですが、
実は、山形県にも舞娘と書く年少芸妓ややまがた舞妓が
奈良県にも2006年から舞妓がいるみたいです。
また大阪には戦前まで舞妓がいたとのこと。

舞妓から連想するイメージは華やかな感じが優先しますが、
舞妓になるまでが今現在においても大変らしく
ほとんどの方が厳しい修行に耐え切れず辞めてしまう様です。
また、お座敷遊びには一見さんお断りといった
ルールやしきたりがあって、遊ぶほうにもマナーが必要だとか…。

そんな未知な世界を、宮藤官九郎の脚本で
京の花街をみせてくれます。
なんていっても脚本がクドカンですから
笑いのたえないノンストップでハイテンションな展開!
でも決して行き過ぎない感じ。
主演の阿部サダヲのテンションはもうフルスロットル!
僕個人としては好きです。このテンション。
主題歌に“グループ魂”(正確には“グループ魂に柴咲コウが”)
をもってくるところなんかも映画のエンターテイメントならでは。
ホント、笑い疲れました…。

最後に…。
この作品が最後の出演となってしまった植木等さん。
心よりお悔やみ申し上げます。


●「舞妓Haaaan!!!
主演:阿部サダヲ、堤 真一、柴咲コウ
脚本:宮藤官九郎  監督:水田伸生
配給:東宝
(6/16より、全国東宝系にて公開)

ア・キ・ゴ・ト

2007-04-26 09:58:17 | Weblog
こんにちは、Tokyo Street Styleのカメラマン、アキーロです。
このところ春陽に恵まれず、街からもすっかり『春☆メキ』が薄れてしまい、ちょっと寂しい気持ちで過ごしていますが、そろそろ雲の切れ間から、空色の気持ちいい空気が降りてきそうな予感。皆様、来週こそは『春☆メキ』全開! 梅雨になるまで、目いっぱい春おしゃれを楽しみましょう。



さて、今回は業務ネタからズイーっと離れて暴走してしまいます。←ブレーキはありません。
で、とりあえず映画の話とか。
なんだかんだ言っても映画は大好き、なのですが、1995年あたりから新作/話題作映画はほとんど見ていないのが正直な話し。最近作では、2000年の「散歩する惑星」が最後です。なぜか古~い映画が大好きで、観るとは無しにひたすらTV画面に流しっぱなし状態になっていたりします。中心は60年代もの。
例えばどんな映画かというと「シャレード」オードリー・ヘプバーンの1963年作。オープニングのタイトル/クレジット画面デザインがとても気に入ってます。音楽はヘンリー・マンシーニ、オードリーの衣装は、ユペール・ド・ジバンシー。カラフルなコートとちょっぴり大きめなサングラスがとてもかわいらしくて素敵です。この時代('50s~'70s)は、デザイナーやブランドというものが一番いい華を持っていたんじゃないかな、とか思ったりします。それに、当時のパリの街並みもたまりません。大きな街中をちょこまかと走りまわるシトロエンとかルノーとか、木製(?)のカラフルな木箱のような地下鉄も、何を取ってみてもかわいすぎる、という感じ。ヤバすぎます。
てな感じで、10インチのTVモニター2台からひたすら古~い映画が今日も僕のオフィス(嘘、ただの仕事部屋)に流れ続けているわけです。
タータ、「おしゃれ泥棒」とか「女は女である」とか「友よ静かに死ね」とかもね。

東京ストリートスタイル、本日アップ

2007-04-23 11:02:00 | Weblog
東京ストリートスタイルが本日もアップしました!

通常であれば、アップした事をわざわざブログで紹介することもないのですが、本日更新した東京ストリートスタイルは、いつもと違う仕様になっています。

先週東京では、連日の雨。私たちは正午から、撮影に行くのですが、一時間ほど街中で声かけをしていると、毎日のように雨が降り出す始末。。。

というわけで、今週は各地点3名ずつとなっています。
しか~し、3名になったからといってボリュームダウンは、全くしておりません。街中のお洒落な人たちのバックスタイルをとらせてもらい、非常に動きのあるページになっています。

いつもとは、少し違う東京ストリートスタイル。是非お楽しみください!

Let's GO 原宿

2007-04-19 10:01:04 | Weblog
今日は、ショップスイマジネーションの撮影に行ってきました。

お昼前の原宿は閑散としていて、頑張っているのは、配達のお兄さんたちだけ。
皆さんがイメージする原宿のにぎやかさとは全く違う空気が流れています。







原宿は、世界中のクリエイターやデザイナーが注目する街です。ある超有名デザイナーさんは、原宿GAP前で人間ウォッチングするためだけにイタリアからわざわざ来るそうです。
TVでは韓国の女優チェ・ジウが「日本でどこが一番好きですか?」という質問に「原宿。あのすごい格好をしている人たちを見てるだけで楽しい♪」と言っていたり、音楽では、全世界で700万枚を越すセールスを記録した、グウェン・ステファニーは歌詞に日本をフィーチャーし「harajuku」「カワイイ」というキーワードを多く入れてるそうです(音楽大好きなStyle Arena影のヘルパーHINEさんより情報提供)。

このように、世界から原宿が注目されているわけですが、最近の原宿は海外(特にアジア)からの観光客が多く、某ショップのオーナーさんが教えてくれました。「売上げの半分は観光客が占めている。」(日本人ガンバレ!)




13:00を過ぎた原宿の通り。雨が降りそうにもかかわらず、たくさん人が出てきましたね!




ミスタープリンセスでした。

COLOR SESSION 2007

2007-04-16 10:14:23 | Weblog
4月12日(木)~14日(土) 東京ビッグサイトで、当協会も特別協力している日本初のカラーデザイン・イベント「COLOR SESSION 2007」が開催されました。出展者はカラーマテリアル、カラーツール、オフィスOA機器、家電・自動車などのプロダクツ製品、印刷・塗料、インテリア、エクステリアと様々な分野から集まり、初めての同イベントにも関わらず受付に長蛇の列が出来るほどの反響をよびました。

今回特に全体的に目についたのは、ホログラムや偏光系のカラー提案です。さまざまなパターンのホログラム蒸着フィルムや、その上にさらに印刷を施したもの、プロダクツ製品の塗装にフリップフロップ効果(偏光)をもたせたものなどです。偏光といっても、一昔前までのように派手に色変化するものや2色に変化するだけのものではなく、淡い色づかいや微妙なトーンを多種多様に変化させ、上品に見えるものが主流です。

また、グラデーションの提案にも自動車のライト周りの処理やアルミ素材などで面白いものがありました。

テーマ展示コーナーには、ファッションとプロダクツカラーの歴史が一目で分かる年表などもあり、カラー好きにはとても収穫の多いイベントでした。













(Style Arena影のヘルパーHINE)

しゃべれども しゃべれども

2007-04-12 10:13:51 | Weblog
シネマ夢倶楽部、Nです。

先日、「しゃべれども しゃべれども」の試写に行ってきました。

いや、素直にほんと楽しめました。
で、何がいいって、香里奈が可愛い!!
じゃなくて(可愛いことには間違いないです・・ファン目線)、爽やかで粋な映画です。

東京・下町がこの映画の舞台。
自分にとっても懐かしい(ほどの歳でもないですけど)風景も度々発見。浅草寺に、演芸場、江戸川河川敷や都電荒川線、隅田川のフェリー・・などなど。近代的な街並みはないけど“今”の東京の風情が溢れてます。

もちろん風景だけじゃない。国分太一、伊東四朗が演った『火焔太鼓』に落とし噺の代表的な『饅頭こわい』といった落語のテンポや、下町ならではのコミュニケーションも魅力のひとつ。この空間にふっと居心地の良さを感じる人も少なくはないかと。主題歌のゆずの「明日天気になぁれ」もナイスマッチング!

もっと見所はたくさんありますが、しゃべれども、しゃべれども、足りないので…
では、お後がよろしいようで。


「しゃべれども しゃべれども」
出演:国分太一、香里奈、森永悠希、松重豊、八草薫、伊東四朗
原作:佐藤多佳子(新潮文庫刊) 監督:平山秀幸
配給:アスミック・エース
(5/26より、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開)


東京ガールズコレクション・イン・北京

2007-04-09 10:19:02 | Weblog
中国、北京で開催されたCHIC(中国国際服装服飾博覧会)での、最後のイベントとして登場した「東京ガールズコレクション(TGC)」について、お伝えします。

まず、同博覧会で行われた他のイベントと比べて、注目度、来場者ともに他を圧倒しました。中国の関係者からの質問もTGCに集中したと聞いています。イベントの完成度、演出、モデルのレベルともに高く、ゼイヴェル関係者の真剣さが伝わってきました。(ただ、リハーサルが十分に行えず、関係者はドキドキものだったようですが)

気になったのは、来場者が業界関係者、マスコミ関係者がほとんどであったということです。そもそも、TGCのすごいところは、従来のデザイナーブランドのコレクションとは違い、直接的に消費者に訴えかけるBtoCのビジネスモデルにあります。中国の消費者はメディアを通してTGCを知ることになりますが、どのように伝わったのでしょうか?


ちなみに、ショーはこんな感じでした







10代、20代が支える日本のファッション産業。普通の高校生が、ファッションを楽しむことができます。一方の中国は一部の富裕層という魅力的なマーケットがあるものの、日本同様のヤング、キャリアのマーケットは薄いという印象を受けます。その薄いマーケットをいかに攻略するかを考えている日本企業が多いようですし、そのためのTGCのイベントであったのかなと考えます。

中国市場に日本のファッションが受け入れられるかどうか、日本はまだまだ、勉強しなくてはならないようです。答えは5年後、10年後になるかもしれません。

HIDEO

ジャパン・ファッションフェア・イン・北京 

2007-04-05 10:30:24 | Weblog
3月26日~28日に、中国、北京で開催された「ジャパン・ファッションフェア・イン・北京」の事務局担当として、北京に行ってきました。中国の百貨店バイヤーなどに、日本のアパレル、アクセサリーなどのファッションアイテムを売り込むための展示会です。掲げる目標は“日本のファッションを世界ブランドへ”。8,000人を越える来場者を集め、日本の担当者が商談を行い、成果を挙げることがことができたと思います。


ジャパンブースの展示会場の模様はこんな感じでした。

日本の精巧さを表現した和紙造詣作家・堀木エリ子氏の作品


日本ブースの様子

総人口13億人、そのうち年収100万元(1元を15円とすると1,500万円)を超える富裕層が6,000万人を超えるといわれる中国の大市場は、企業にとっては大変な魅力ですよね。そもそも、物価は日本とは比べられないほど、安いわけですから1,500万円の重みが違います(輸入品は安くないですが)。

そこで、日本が仕掛けた切り札は、皆さんもご存知の「東京ガールズコレクション」でした。一部、日本の新聞やテレビでもその反響は伝えられたようです。その模様は、次回(4月9日)にお知らせします。

HIDEO

ストリート・ヒーロー達

2007-04-02 09:49:19 | Weblog
Tokyo Street Styleのカメラマン、アキーロです。
写真もなく文字だけで表現するのは、とても苦手ではずかしいのですが、今回は思いつくままあれこれと文字づくしで突き進んでみたいと思います。ゆる~い気持ちで、お付き合いくださいマセ。


もともと僕は、ファッション大好き! と言う人間ではありません。服も1年に10着買うか、買わないか、靴も1、2足買うかも? くらいだし、アクセ類に至っては、もうほとんどと言ってもいいくらいに「買ってません」。

だけどそれは、ファンションに興味なし、な訳ではなくて、自分なりの拘りであり、愛なのです。
自分にとっての“いいもの”だけを見つけだして、それをいつも側に置いておけたら、それは凄く幸せなんじゃないかな、と僕は思います。

ストリートスナップを撮影していて、よくされる質問のひとつに「どんな人を選んで、声をかけていますか?」というのがありますが、決まって答えるのは「覇気のある人」です。もちろん『今』という時流をしっかりと着こなしている人、自分の個性を上手に組み立てている人等という前提もありますが、その装いをパーフェクトにする要因は、本人。やはりその本人自身が生き生きとしたオーラ(覇気)を発揮していると、とてもカッコよく映るものだし、思わず気を惹かれてしまうのです。
そして、そんな人達はカッコつけるためではなく、毎日を楽しむためにファッションという要素をとても大切にしています。と、そんな事を撮影中によく気付かされ、僕自身もなんだか楽しくなってくる訳です。服やアクセ、バッグ、靴、はたまたスナック菓子まで、自分なりのお気に入りを携えて、皆、ストリートを力強く歩いていきます。カッコいい! ストリート・ヒーロー。

もともと僕は、ファッション大好き! と言う人間ではありませんが、こうして少しでもファッションというものを感じられることが、今はとても幸せだと思っていますし、ファッションというものに、これから先もどんどんハマり込んでいくんじゃないかなと思っています。もちろん、自分なりの拘りは持ち続けていきますが。同時に、ストリートスナップ撮影で出会えた人達に多大なる感謝を。

と、いうことで「行きますよ」、また明日もストリートへ! ちゃお。