コロナ禍で2年間行けなかったライブ・コンサート
秋川雅史よりも川井郁子に惹かれてコンサートに行ってみた。クラシックのコンサートは大好きで度々足を運んでいたが、コロナ禍でほとんど開催がなく残念に思っていたところだった。
コロナ対策でチケットの半券に住所・氏名・電話番号を記入してエントランスで箱に入れ、客席も一つ飛びになっていた。950席の糸魚川市民会館だがチケット完売と聞いていたので半分の475席全て埋まっていた。満員。
第1部はテノール秋川雅史の素晴らしさを堪能した。紅白歌合戦出場などで少し俗っぽい印象を持っていたがイタリア歌曲に始まり日本の歌曲など6曲を感情豊かに歌い上げ、声楽のオーソリティとして国内外で研鑽を積んで来られたことに感じ入った。また、小島さやかさんというピアノ伴奏者の音楽性の高さとテクニックにも度肝を抜かれた。ささやくような弱音からダイナミックなff、クロマチックスケールでの盛り上げ、ディミニッシュや9th等多彩なコード進行で抑揚の効いた演奏であった。
第2部は期待しているヴァイオリン川井郁子さんの登場。CDでも本格的な演奏が気に入っていたがやはり生演奏は心を鷲掴みされるように思った。ただ、PAの音がイマイチで、せっかくのストラディバリウスがやや薄っぺらく感じたのは残念。カッチーニのアヴェ・マリアではPAなしの弱音がとても美しく響いたのは良かった。
秋川雅史さんは、非常にフレンドリーで曲の合間のトークも楽しく示唆に富み、肩のこらない雰囲気を醸し出した。約2時間、贅沢な時間を過ごすことができ本物の音楽を生で鑑賞できたことを嬉しく思った。
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