パンの仏道日記

仏道の思いを自由気ままに、勝手に記す。
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ジョージ・パッカードさんの論文を読んでみた

2010-03-16 11:57:26 | 普天間問題
ジョージ・パッカード「日米安全保障条約50周年の足跡と展望」『フォーリン・アフェアーズ・リポート』2010-3を図書館で読みました。

そのなかで、私が読んで印象に残った部分の趣旨は以下のようである。

・嘉手納統合案については、海兵隊と空軍とのライバル意識があって、これを阻んでいる。海兵隊は自分の基地を持ちたいと考えている。
・ワシントンは、ペンタゴンの要請に日本は大人しく従うことはないと認識し、ホワイトハウスと国務省は、対日政策、特に、軍事問題について、文民統制を主張すべき時である。
・海兵隊を沖縄に駐留させる力強い戦略的に理屈があるなら公表すべき。
・駐留米軍のプレゼンスを少なくしたいと望んだドイツ、韓国、フィリピンの意向を過去に尊重したように、アメリカ政府は、同様の願いをもつ日本の立場を尊重すべき。
・日米同盟の将来のコースを決めるのは最終的に日本の有権者であること。
・安保条約は日米関係の一部であると認識すべき。
・環境問題、公衆衛生問題、人権、核不拡散、対テロなどの協調。
・在日米軍のプレゼンスを少なくする代わりに、日本は相互安全保障と世界平和のためのより大きな貢献が必要。集団的自衛権を持っていると主張すべき。
・アメリカを除外する東アジア共同体は愚策である。
・日米自由貿易協定を推進すべき。

以上。

なるほどと思うことばかりであった。真の知日派はパッカードさんのような人であろう。そのことは、ジャーナリストの高野孟さんもこの論文を挙げて、指摘されていた。

このなかで、私が容認できないのは、集団的自衛権である。それは無理だ。

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