栃木県のMINI(ミニ クーパー)専門店 ガレーヂ ジャム デザイン ブログ 「整備記録簿」

since2004 MINI&旧車専門店です。整備や商品案内、日常の事を書いています。

最新のMINI!(ブレーキフルードの重要性)

2012年08月29日 | 整備記録簿

未発表モデル



MINIなのか?



実は、スズキの軽トラ


新車購入時にエンブレムを購入して頂きました。


ちなみに、車検です。


4年で1万キロしか走っていません。


でも、湿気を吸うブレーキフルードは距離に関係なく時間で交換です。


当店が使用するブレーキフルードは全て



日本製の和光ケミカルのDOT4のみ。(DOT=ドットと読む)


外車だと、ほぼ全部DOT4(もちろんミニもDOT4)


国産車は、ほぼ全部DOT3


このDOTってなに?って疑問を持たれると思います。


DOTの後の3とか4とか5とかの数値がグレード。


まず、ブレーキフルードとは?


ブレーキを動かしているオイルです。


オイルなんで潤滑もしていますが、ブレーキは非常に高温になります。


どれくらい高温になるかと申しますと、レースの世界だと200℃とか300℃とか凄い数値ですが一般公道でも、高速でのフルブレーキング、山道の連続する下り坂などでは150℃になるとも言われています。


例えばエンジンオイルですと130℃を超えると、もう本来の性能には戻らない温度だそうです。


ブレーキフルードで一番大切な性能は、過酷な条件下でブレーキフルードが沸騰しない事が大前提です。もし、万が一ブレーキフルードが沸騰してしまったら・・・・。


それは、力を伝達する液体が沸騰する事により気泡が発生し、うまく力を伝達できなくなります。


伝達出来ないという事を、ドライバーは誰もが必ず体感する事が出来ます。


ブレーキが効かなくなります。


事故に直結します。


では、より良いブレーキフルードの性能を求めるとグレードの高いものが良いという事がお解かりになって頂けると思います。


しかし、グレードが上がるとブレーキフルードの沸点は上がります。しかし、ブレーキフルードはとても湿気を吸収しやすい不安定な液体なんです。湿気を吸ったブレーキフルードは沸点が一気に下がります。


ハイグレードなブレーキフルードDOT5ですと、開封したてのものでしたら非常に高い沸点ですので最高のパフォーマンスです。しかし、直ぐに湿気を吸ってしまいます。通常、車検時にしかブレーキフルードは交換しません。ブレーキフルードDOT5ですと、2年もの耐久性はありません。なので、一般ユーザー向きではありません。


レースなどの特殊な環境で、走る度に毎回交換する使用法に適しています。


多くの国産車が採用するブレーキフルードDOT3は耐久性は高いです。(しかし沸点は低い)高温多湿の日本ならではの選択です。あと、私の憶測で申し訳ございませんが多くの整備工場は湿気に弱いブレーキフルードを16リットル缶で購入して使います。利幅が圧倒的に高いので。


1週間で使い切るなら問題ないと思います。


しかし、1台に使う量が少ない。


価格競争の為に、コストを下げる為に滅多に交換しない。


こんな状況の整備工場では開封してしまった16リットル缶を何ヶ月も掛けて消費します。


夏、梅雨、秋雨、春雨の時期を過ごしたら・・・・。


もう、危険な状況です。開封したてに運良くタイミングがあった車は2年間安全に走行できますが、開封後1年経過していたら、1年間しか安全に走行できません。


そんな、使用環境なので性能を下げて、耐久性を上げる為に国産車はブレーキフルードはDOT3を選択されるんだと思います。


外車のほとんどがブレーキフルードDOT4を選択しているのは、性能が良いからなのと、気候の問題だと思います。


それだけ、日本の環境はブレーキフルードにとっては苛酷な環境なんです。


そこで、なぜ?当店が和光ケミカルのDOT4を使用するか?


この和光ケミカルは、非常に良い物を作りたいという意気込みが素晴らしく、湿気の吸いやすいブレーキフルードなんだから16リットル缶を製造するのはおかしいと言って、一番大きいサイズがなんと!1リットル缶なんです。(車屋には優しくないですけど)


そして、入れ物はスチール缶。


外国製のブレーキフルードは私の知る限り、プラスチック容器かビニール袋です。これは、必ず湿気を吸ってしまいます。しかし、原価が安いので多くの外車ディーラー、整備工場は使用します。


国産メーカーのブレーキフルードは絶対に16リットルでもスチール缶を採用しています。高温多湿な日本なので。


さらに、ブレーキフルードにはドライ沸点とウエット沸点という2種類の沸点が記載されています。


ドライ沸点とは、開封直後だと思って下さい。


ウエット沸点は実際に車に入れて使用して、湿気をある程度吸った状態です。


つまり、ウエット沸点が重要なんです。


しかし、どの製品もドライ沸点の高さを競って開発しています。


和光ケミカルは、実際にお客様が使用されるウエット沸点に重点を置いて開発しており、自信をもて私はお勧めして使用出来ます。


さらに、使用されているブレーキフルードに含まれる「防錆剤」が非常に高性能なんです。


ミニで使用されている、ブレーキパーツは全てスチール(鉄)ですので錆びます。


特にリアのホイールシリンダーは錆びに弱くて、カップが寿命でブレーキフルード漏れが発生するのでなくホイールシリンダー内が錆びて巣穴が出来てブレーキフルード漏れが発生します。


これを和光ケミカルのブレーキフルードを使用する事によって従来のブレーキフルードより、大幅に耐久性がアップしました。


お客様の購入される1リットルあたりの金額は16Lリットル缶でも1リットル缶でも同じ金額ですが、仕入れ値は倍違うんです。


当店は、ハッキリ言って1リットル缶では儲かりませんがクオリティーだけは落としたくないのでこだわって全てのバランスがGOODな和光ケミカルの1リットル缶を使用し続けます。


ご自分の愛車に使用しているブレーキフルードを機会があればチェックしてみて下さい。


APロッキード、デルファイ、ルーカスなどの英国ブランド。


ミニ乗りだと、なんとなく惹かれますよね。バルボリンのブレーキフルードもマニアックな感じがします。


しかし、全て1ガロンはプラスチック容器。10ガロン20ガロンはビニール袋です。


私は、いくら儲かっても怖くて使用出来ません。


車は、英国車最高ですが、日本で走るなら油脂類は間違いなく日本製が最高です。


長々とお付き合いありがとうございました。


勿論、軽トラでも和光ケミカルのDOT4です。だって、これから稲刈りの時期になると最大積載量の2倍は玄米積みますもの!凄くブレーキに負担掛かりますよ!!


 















ワコーズ(WAKO’S) ビーエフフォー BF-4(ブレーキフルードDOT4) 1L T131 STRAIGHT/36-4131
WAKO'S (ワコーズ)
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