今日は、飛び込みで。
栃木に旅行で彼女と来られた
こんな、素敵なバックも持ったFさまが緊急来店されました。
高速で来られたそうですが、今まで高速移動中に今まで聞いた事のない音がするとの事で急遽、東照宮から来店されました。
取りあえず試乗させて頂きました所、足回りから異音、異常なハンドリング、ふにゃふにゃした乗り心地。
早速、リフトアップして見た所。
なんと。
1本、タイヤがバースト寸前でした。
ます、こんな風になるタイヤはまずないので。
なぜこうなったのか?の理由を探してみたら
これまたビックリ。
解るひとは、この写真で気づくかな?
タイヤのサイドにメーカー関係なく刻印があります。
写真の中央がそれなんですが。068とい数値があります。
これが、そのタイヤが製造された時期がわかる様になっております。
ちなみに2000年以降は4ケタです。
1999年までは3ケタです。
つまり、3ケタというだけで1999年以前という証です。
具体的な読み方は最初の二桁がその年の製造された週です。
下1ケタもしくは、2ケタは製造年です。06なら2006年、今年なら12となります。
このタイヤは下一けたが8。つまり1998年の第6週。という事になりますので、1998年の2月に製造されたタイヤという事になります。
メーカーの定義する使用期限は、新品でもヒビがなく、山が残っていても製造されてから10年が寿命といっています。車に装着して使用したら5年が使用期限だそうです。
勿論、ヒビが入っていたり、山がすり減っていればもっと早く交換になります。
F様の、タイヤは製造されてから14年と半年が経過されており、大幅に使用期限を超えておりました。
ご本人様のお話では2年前にミニを専門店で購入されており、その時点から履いているタイヤとの事。
山もあって、捨てるには勿体ない気もしますが車が唯一、路面と接触している部分ですので当店ならば迷わず交換してから、納車させて頂きます。
もし、バーストしていたらせっかくの楽しい旅行が台無しになるどころか、命の危険も・・・・。
車の整備は命の責任もあるという事を忘れてはいけないと、改めて身を引き締める思いでタイヤを4本新品と交換させて頂きました。
これから、山奥の旅館で一泊されるとの事。
翌日、千葉まで高速で帰られるとの事なので無事に楽しんで頂きたいと思いサービスで簡単な点検をさせて頂いた所、ク―ラントが錆だらけ。
ラジエターキャップも寿命。
ク―ラント交換は、すぐに出来る作業なので交換させて頂きました。ラジエター内とヒーターコア、エンジンブロック内も洗浄したのちにク―ラントを交換しました。
ちなみに、ついこの前。別の地元の専門店で車検を受けたそうです・・・・。その時、今回の異音も相談されたそうで、地元の専門店さまは「こんな、もんだよ。」との回答なので安心して乗っていたそうです・・・(-_-;)
ミニのエンジンは、スチールエンジンなので錆やすいので、ク―ラントの管理はいまどきのアルミエンジン以上にシビアです。色だけでは判断できない、濃度も重要です。濃過ぎればオーバーヒートの原因にもなります。薄いと錆びやすいし、冬場には凍るのでラジエターやヒーターコア、ヒーターコックなどが破損します。最悪のケースはエンジンブロックにクラックが入る危険性も秘めています。
エンジンオイル同様、定期的に交換しなければいけない物なので車検の度に交換する事をお勧めします。
なぜかと申しますと、ク―ラントの基本性能。
1、凍らない
2、ウォーターポンプの潤滑
3、ク―ラントの消泡性(これが悪いとウォーターポンプで泡が発生して、オーバーヒートします。)
4、防錆性(エンジン内部が錆びるのを防ぐ)
この4つが基本性ので、1番の凍らないという性能だけは錆色にでもならない限り持続します。
しかし、残りの2~4番は2年で無くなってしまう性能です。どれも非常に重要で、この性能が発揮されないとエンジンに大きなダメージを与える危険性が高いです。
なので、走行距離に関係なく車検の時には必ず交換する事をお勧めします。
定期的に簡単なメンテナンスで、故障は防げます。
ク―ラントを交換したのは、なかなか体感しにくいですが、タイヤ交換はてき面でした。
異音、乗り心地、ハンドリング、全て解決しました。
セッカクのご旅行、思い切りたのしんで下さい。
ご本人さま、ご希望で(笑)
顔出しで掲載(笑)
栃木に来たら、美味い蕎麦を食べて帰って下さいね。
追伸
当店から帰られる際にAC ONの状態でアクセルを踏んだ状態で異音がしたと思います。
これは、ク―ラント交換の際にラジエター等を洗浄した際にACベルトが濡れた為に一時的にベルトがスリップして音が出ただけですので、乾けば治ります。故障じゃないのでご安心下さい。お二人の邪魔をしたくないのでこの場を借りてご連絡させて頂きます。
本日は、ありがとうございました。