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ジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)ファンサイト「じゃこのめ」管理者のブログ

神保彰ワンマンオーケストラ@渋谷DUO

2010-07-20 01:11:46 | 日記

昨晩、松下佳男さんと渋谷DUOで「神保彰ワンマンオーケストラ ドラムからくり全国行脚2010」を観てきました。

Shibuyaduo
↑画像クリックでオフィシャルサイトへ

ワタシは高校生だった1980年代に一度カシオペアのコンサート・ツアーで神保さんを観て以来、25年ぶりの“ナマジンボ(生・神保)”ということになります。

神保さんは今年デビュー30周年を迎えられたそうで、記念のアルバム3枚を同時リリース!こんなご時世に無謀にも…(←MCで神保さんご本人が言って場内大爆笑!)。

ジンボガンボ
ジンボガンボ
↑オリジナル・アルバム最新作です。

ジンベスト
ジンベスト
↑2枚組のベスト盤(2枚組で3,000円はお得!と本人談:笑)

パパイア・エクスプレス
パパイア・エクスプレス
慶応大在学中の初レコーディングが今年になって初CD化。

オフィシャルサイトによると、今回のワンマン・ライヴは2月の関内を皮切りに7月17日までに全国108個所を回ったということで、かなりタフなツアーとなっていたようです。

さて、開演30分前に会場入りしましたがすでに立ち見の人を掻き分けて席に着かなければならないほどの混み様でした。ステージにはドラムセットが一台のみ。ドラムのワンマン・オーケストラって一体どんなもんなの。と「?」マークが拭いきれぬまま開演時間に。

場内の照明が落ちた中に白いシャツの神保さんが登場。喝采に迎えられる中、ドラムを叩き始めました。プレイ中の神保さんは背筋がピンとしていて、バチ捌きはとてもしなやか。とはいえ、あの細身の身体からは想像もつかないほどの強靭なリズムが繰り出されます。

お、これはなんだ!?なぜ、ドラムを叩いているだけなのに、ドラム以外のリズム、メロディー、ハーモニー、アンサンブルが聞こえてくるんだ?…。カラオケに合わせて叩いているにしてはドンピシャ過ぎだし。おかしい…。と、思いながらもプレイに引き込まれてしまいます。

オープニングはカシオペア時代の自作曲10曲メドレー。いきなり20分くらい叩きっぱなしです!ほとんどがスピード・チューンですからかなり疲れているかなぁと思ったら、全然そんなことを感じさせない様子でMCに入りました。

神保さんのMCを初めて聞きましたが、ひょっとしたら(カシオペアの)向谷さんと同じかそれ以上じゃないかと思えるほどの舌の滑らかさにビックリ!「さすがに108か所も回っていますとMCもすこぶる上達するもので…」などと言って会場を笑わせていました。

MCでは今回使用した機材について解説があり、なぜドラムだけでリズム以外の音が出せるかを解説してくれました。ここで、私が開演直後に抱いていた「?」が全て解消されました。

まず、タムにセンサー付がついたドラム・セットと、エレクトリック・ドラムを用意。演奏開始時に自分が叩くリズムと、それ以外のサウンド(ドラム以外のリズム、メロディー、ハーモニー)が同期するプログラムをバチで叩いて起動。自分の演奏に合わせてプリセットされたサウンドが呼び出される仕組みだそうです。ドラム連動シンセサイザーみたいな感じでしょうか?(なんか間違っているかもしれませんが…)。

つまり、カラオケではなく、すべて神保さんがリズムを刻みながら、バチ捌きで音出しのキューを送っていたということです。スッキリ!(笑)

ここで、うろ覚えの演目紹介です。第一部は《カシオペア・メドレー》、浅田真央がバンクーバー五輪で使用した《仮面舞踏会》、《ディープ・パープル3曲メドレー》、《ジンボガンボ》、他…。第二部は《マイケル・ジャクソン・メドレー》、《テレビなどで流れるみんながよく知っているクラシック・メドレー》、《クラシカル・ジャズ・メドレー》…第二部はほとんどの曲が「知ってる!」または「聞いたことある!」というものばかり。盛り上がり方も半端じゃありません。そして、アンコールに一曲。

入れ替えなしのトータル2時間強のドラム・ワンマン・オーケストラ。ほとんどがスピード・チューンで一曲が15分以上。大盛況の素晴らしいライブでした。

第一部と二部の間の休憩時間には神保さんご自身が関係者席一人ひとりに直接来場御礼周りをするなど、神保さんの人柄にも触れることができました。気さくでカッコ良くてドラムがパワフル!MCも上手いし、神保さんはパーフェクト・ガイでした。

会場では神保さんのキレイな奥様や、中川ヨウさん(こちらもキレイな方でした)がご挨拶に(もちろん、ワタシにじゃなくて松下さんに)お見えになるなど、ちょっとしたサプライズもあり、とても楽しいひと時を過ごしました。もちろんCDにサインもいただきましたよ!

Jimbogumbo

本日のライブの模様は神保さんから絶大な信用を得ているドラムのテクニカル・スタッフ枝川さん(デニス・チェンバースからも指名されるほどのスゴ腕!)のブログに画像がいくつかUPされています(7月19日のブログが何本かの記事に分かれてアップされています)。
枝川 光孝のブログ


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 じゃこのめさんこんにちは。楽しいライブでよか... (milo)
2010-07-20 19:13:46
 じゃこのめさんこんにちは。楽しいライブでよかったですね。
 ドラムをたたくと、シーケンスが流れる。ん~言葉では理解できても、実際のところ、どんなふうなのか想像できません。
 でも、言ったご本人が(じゃこのめさんが)了解されたのであれば、全く私の心配するお話ではないので、
 「興味深いライブ、そして色々なつながりもできてよかったですね」
 と、素朴に喜びを述べたいと思います。

 でも、最近ライブって行ってないなあ。
>miloさん (じゃこのめ)
2010-07-20 20:44:55
>miloさん
こんばんは。神保さんのドラムの仕組み、上手く伝えられなくてごめんなさい。
今回のライブ、ドラムだけで、たった一人であれだけ楽しませるってのは凄いなと思いました。今考えれば、ドラムのようなアクションが大きな楽器だから成功するワンマンショーだったのかもしれません。
それにつけても、2ステージをこなすわけですから、凄い体力だと思いました。
miloさんも近場のライブハウスに出かけてみたらいかがですか…。
こんばんは。 (いっき)
2010-07-20 22:17:59
こんばんは。

神保彰のドラムからくりは凄いですよね。
私も観ましたが完成度が高くてビックリしました。
神保彰さん自身がカッコいい人ですし見栄えがします。
確か10年くらい前に、この独りドラム演奏で世界が注目するドラマーの1位か何かになったことがあるんですよね。
当時夜のニュース番組で演奏しているのを見てビックリしました。
ちなみに2008年に甲府に来た時、私もブログにレポートを書いていますので、ご参考まで。以下、宣伝失礼!
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_9618.html
>いっきさん (じゃこのめ)
2010-07-20 22:49:21
>いっきさん
いっきさんのライブレポート読ませていただきました。ご覧になっていたんですね。音出しの仕組み解説、さすがです。
演目の「ジャズメドレー」はいっきさんが観た時と同じ内容だと思います。
松下さんのところに神保さんが来たときに、松下さんが「WRメドレー今日はやらないの?」って聞いていたのが面白かったです。
シンバル数やポジションが一般的なジャズドラマーと全然違うのがいかにも神保さんらしく、動きが大きく見えて良かったです。

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