CW Freak

　ついにＦＣＣは，Ｗのアマチュア無線の試験から電信の受信試験を廃止しました．

　第１級アマチュア無線技士レベルであったＷのエクストラ級からも電信の受信試験が廃止されたわけで，いずれＪＡの第１級，第２級アマチュア無線技士の試験から電信の受信試験も廃止されてしまう事は濃厚になったでしょうね．

　ところで，それが何か？　それがどしたん？　ってわけで，前フレが長くなりました．
　昨年，我々が運用した特別局，８Ｊ７ＩＷＡＫＩの事実上の発起人である彼を再び紹介する事にしよう．彼を少し知る為にはＣＱ誌２００６年１２月号１００～１０１ｐと，ここあたりをご覧いただきたい．

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　数年前から，ＣＷモードを始めた彼は，ＰＣロギング主体のＣＷであった事は以前お話した通りである．見かねた私は，昨年の８Ｊ７ＩＷＡＫＩの事もあって，赴任先の直島で使用していたベンチャーのパドル（ＢＹ－２）をしばらく貸していた．ちなみに，ＢＹ－２は現行タイプ，ＪＡ－２のパドルレバーのテンション用バネを調整出来るスタッドボルトが後方に付属しているか，いないかの違いだけ．

　何故貸し出したか，それは，パソコンのキーボードがモールスコードを寸分の狂いもなく発するだけのＣＷでは，コンテストでもあるまいし，もう少し心の入った符号を打ってほしいからであった．確かにＰＣロギングは楽であるが，ＰＣがないとＣＷＱＳＯが出来ないでは，本末転倒．少なくとも手動での送受信は絶対である．

　早速，パドルを持って彼のシャックへ．打ち方を教えると，彼は非常にぎこちない打ち方で，操作する腕全体に力んでいるのが良く判るけど，それは誰しもが始めた頃に通る道．あとは練習あるのみ．場をこなして行けば，必ず自然に打てる様になるとフォローにならないアドバイスをした覚えがある．

　さて，８Ｊ７ＩＷＡＫＩの閉局を向かえる頃の空はスッカリ冬のコンディション．ローバンドで，夜な夜なＣＱ　ＤＸ　を打つ彼のモールスコードを聞く事が出来た．あれから数ヶ月が過ぎた．２ｍのローカルＱＳＯ中，ふっとしばらく貸したままのパドルを思い出し，どうしたか聞いたところ，ＧＨＤにパドルを注文したとの事．オオッ，ついに彼も本気になったか．聞くと，ＧＨＤのＧＮ６０７Ａと言う奴．私の周りでＧＨＤのパドルを使っている人がいない為，パドルのタッチを知る事が出来るので楽しみであった．

　昨日，携帯へ１通のメール．パドルが届いたとの事．貸しているパドルと一緒に収めた画像を，ＰＣメールへ送ってくれとリクエスト．ＢＹ－２よりタッチが硬いと言っていたが，使って行くうちに手に馴染んでくるであろうし，クオリティーは問題ないだろう，「Made in JA」のはずだから．機会を見つけて，一度，タッチを知るつもりだ．

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　ＣＷの試験が無くなり，上級資格が取り易くなったかも知れませんが，モールスコードを試験の為に覚える必要もなくなる為，本当に趣味として覚えて空へ，となるのでしょうね．　でも，彼の様にＦＣＣのＣＷ試験が廃止であろうとそんな事は関係ない．要は自分がＣＷが好きになって始めるか否か，それこそ趣味の世界．ＪＡも近い将来，そんな時期が来るはず．

　思えば，送受信の実技が３アマ（当時の電信級）にもあった時代から１アマまでチャレンジした事は決して無駄では無いはず．ＣＷモードが使える資格でも，それ以上は自分のスキルを上げないと実践では辛いから，結局，試験科目の有無だけではなく，ネクストが大切である事を自ら経験しています．そうしないと，まともに空でＱＳＯは出来ません．２５字／分ではＱＳＯ出来ないと断言はしないけど，ＱＳＯは相手あっての世界でしょ．少なくとも以前の２アマ実技レベル（４５字／分）以上じゃないと厳しいかな．

　　　

　さて，貸し出していたベンチャーのパドルですが，彼の様に，きっかけを作れるのなら，再び，どなたかへお貸しするつもりです．その代わり，いわき市内かその近隣限定です．要は手渡し出来て，ここはこうだ，云々．．．語れるところ．

　もちろん，これから資格Ｕｐをチャレンジする人でも構いません．その場合は合格後，空に出る事が絶対条件です．
　いわきオーロラグループには，電信モードが使える資格をお持ちの人は数名いるのですから，連絡くれれば，速攻でお貸しするのですけどね．．．ってある意味，メンバーへのプレッシャー．

　ちなみに私の方は，現在，バグキー操作に四苦八苦中．．．

　追記：パドルを借りたい人，ja8rxdの後に@jarl.comを付けたアドレス宛，ご連絡下さい．