JA阿寒

「農業の発展と地域経済への貢献」をモットーに事業・運営を行っています。

農業機械の安全走行

2009-11-12 14:22:59 | 農業
近年、トラクタ等と一般車両がからむ交通事故が増えています。
一般車両の速度超過が事故原因の一つでもありますが、農業機械の整備不良により農業者側に責任を問われるケースもあるので注意が必要です。

●事故の特色と対策

農業機械が関係する交通事故は、

1.秋の薄暮時から夜間に多発
2.トラクタとの速度差に気づくのが遅れて後方から追突
3.作業機の突出部分に接触

などの特徴があります。

このことから、「低速で走行していることをドライバーに遠方から認識してもらい、なおかつ作業機械の幅や輪郭をわかりやすくすること」が事故防止につながります。

●灯火類の点灯を確認しましょう!

時折、トラクタ等のウィンカーやライトの破損をみかけます。
保安灯火類は、道路走行に必要不可欠です。まずは、トラクタ本機と作業機のウィンカーや尾灯、車幅灯が正常に点灯するか確認しましょう。

●低速車マークの装着

低速車マークは、時速35キロ以下で走行することを示す反射材です。よい認識されやすい大型機械用のサイズ(三角形の辺が35センチメートル)を装着しましょう。
装着位置は座席後部のボディです。(下記写真1の1)。作業機で隠れる場合はフェンダ上(下記写真1の2)に装着します。1、2に装着不可能な場合はキャブに装着しますが、位置が高いためライトが当たらず、見えにくいことがあります。
作業機に直接装着することもできます。(下記写真2)



●反射器・反射シールで存在アピール

トラクタの幅よりも作業機が大きく突き出る場合、追突や接触の危険性が高くなります。
反射器や反射シールで作業機の輪郭や幅がハッキリと見えるようにしましょう(下記写真3,4)。
また、トレーラーやダンプなど長さのある車両の側面に装着するのもお勧めです。



※反射シールは赤・白・黄の三色あり、それぞれ使用できる方向が決められていますのでご注意ください。
赤は前方、白は後方、黄色は前後両方向に使用できます。


カーナビの普及や広域農道の整備により、農道を抜け道として利用する一般車両が増えています。
交通事故は何も農繁期に限ったことではありません。
また、施設の配置上、トラクタ等で日常的に道路を横断する作業動線の場合などは、いつ遭遇してもおかしくない状況といって良いでしょう。
ほ場作業が一段落したこの時期に、点検整備をしてみてはいかがでしょうか。