石灰塗布で施設の衛生管理

　牛の伝染病や子牛の下痢、乳房炎など、農場には菌が原因の病気が沢山あります。
　
　これらの病原菌から農場を守るためには、日頃から衛生管理に気を配ることが大切です。
　
　定期的に図1の手順で石灰塗布をして、施設を衛生的に管理しましょう。



石灰塗布の効果

　石灰塗布は、次の二つの効果で菌を抑えることができます。

1,強いアルカリ性による効果

　生石灰の水溶液は強いアルカリ性なので、多くの菌はこれに触れると増殖が抑えられたり死滅したりします。

2,覆うことによる効果

　表面の凹凸などに固まった取りきれない汚れや菌を、覆って抑える効果があります。


石灰資材の種類と特徴

　石灰資材の種類と特徴をおさらいしましょう。
※画像はクリックすると拡大します。





お手軽！石灰塗布

　石灰塗布がしたくても、『機械を準備するのが大変』とか『生石灰を溶かすと沸騰するから怖い』などの理由でなかなかできない方も多いと思います。

　そこでドロマイト系石灰塗布用資材を利用して、少しづつ手軽に石灰塗布をしてみてはいかがでしょうか？　塗布用資材なので溶けやすく、熱も出ないので安全です。（水：石灰＝２：１程度）。ローラーや洗車ブラシを使って塗ってください。

・材料・道具

　石灰はアルカリ性が強いので、作業の際はゴーグル・手袋・マスク等を付けて安全に行ってください。

・下準備

　石灰塗布する場所の掃除・洗浄・消毒をしておく。

・石灰乳の調製

1, 20リットルバケツに水を10リットル用意する。

2, ドロマイト資材を少しづつ混ぜながら溶かす。

3, 10リットルの水に対し5キログラム程度入れ、好みの固さに調節する。

・塗る

使った後の道具は放置すると固まってしまいます。よく水洗いして保管しましょう。


ご不明な点は農業改良普及センターまでお問い合わせください。

一番牧草収穫作業

　本年の農作業受託事業の一番グラスサイレージ収穫作業（受託内容：22戸、約800ヘクタール）が6月18日から開始しています。

　本年は天候不順により作業日程に大幅な遅れが出ておりますが、7月下旬には終了する予定で進んでいます。

　今後も二番牧草、デントコーン収穫など農作業が続きますので、農作業事故には充分気をつけ、作業にあたって下さい。

農業研修生紹介

　6月より新たに農業研修生が農業研修施設ドリームに入居し研修を行っていますのでご紹介いたします。

　酒井貴士さんは紀の丘の佐藤和則牧場にて実習研修を行っています。

　みなさんよろしくお願い致します。

抗菌性物質残留事故防止の徹底

　今年度6月末まで管内において8件の抗生物質残留事故が発生しております。

　今後、農作業（8月～9月）を迎え忙しい中での「うっかりミス」による残留事故が多発する傾向がありますので、以下のポイントを再確認し事故防止につとめましょう。

・治療牛へのマーキングの徹底

・搾乳前、家族間での声掛けによる確認作業

・治療牛の集荷制限後の依頼検査の実施

・「まちがって搾ったかもしれない」場合は自己判断せず農協へのバルク検査依頼の徹底


※尚、共同検査所へのバルク乳の依頼検査については青いサンプルビン（バルク）の使用をお願いします。

自然休養村まつり

　7月5日（日）、阿寒町自然休養村野営場特設会場にて第1回自然休養村まつりが開催されました。

　当日は好天に恵まれ大勢の人が集まり抽選会等数々のアトラクションに賑わっていました。

　JA阿寒では、今回も地場野菜、褐毛肉販売を行い大盛況の中終了させていただきお礼申し上げます。