本年の農作業受委託事業の一番牧草収穫作業が6月17日から開始され、7月16日終了しました。(昨年終了7月14日)
阿寒TMRセンターは6月23日から開始され、7月13日終了(昨年終了7月8日)
釧路TMRセンターは6月22日から開始され、7月13日終了(昨年終了7月15日)
今年は雨の影響もあり、昨年の収穫作業より遅くなってしまいました。
圃場の排水性改善を考える~冬の間に総点検~
今年は、良質な自給飼料を十分確保できたでしょうか?
来年もより良い自給飼料を確保するためにも、圃場管理を点検してみましよう。
今月は、排水性、硬盤層改善について考えてみましょう。
近年、土壌硬度を測定する取り組みが各地で行われています。
貫入式土壌硬度計(アナログ式) が普及センターに導入されています。
また、管内では、GPS付のデジタル式硬度測定を導入したJAもあり関心の高さが伺えます。
土壌中の硬度を深さごとに測定することによって、サブソイラの効果がどれだけあったか判断することができます。
(写真一)
作物が健全に根を張ることができる固さは、一.五MPa以下と言われています。
採草地を測定した事例(図1)では、地中二十五cmの深さに二.五MPaの硬い層があることが分かります。
また放牧地においては、硬盤層が形成されていないことが分かりました。(図2)
圃場の排水対策について・サブソイラなどを活用
硬盤は、トラクタ、作業機、ダンプカーなどが踏圧をかけることにより形成されます。
そこで、採草地用のサブソイラを使用し排水性などを改善しましょう(写真3)。
圃場での収穫作業は、トラクターや作業機、ダンプカー走行などにより踏圧がかかり硬くなっていきます。
その結果として排水不良になっていきます。
●事例紹介
普及センターによる提案で、飼料用とうもろこし圃場にサブソイラを四十cmの深さで施工しました。
その結果「排水が良好になり、降雨後すぐに圃場に入ることが可能になり適期作業ができて良かった。」との声が聞かれました。
またTDN収量は前年比十五%アップしました。
(写真四)
皆さんも硬盤層を確認し、緋水性改善に取り組んでみませんか。ご相談は普及センターまで!
初産牛の能力を発揮させよう
~育成牛の管理を見直す~
「我が家の出荷乳量が足りない、どうしてか?」とお考えになることはありませんか。
「牛を増やそうか」と決める前に、育成牛の管理に問題がないか確認してみましょう。
下図はある農場(A農場)の初産分娩月齢の分布を示しています。
平均は二十七ヶ月齢と遅く、二十六ヶ月齢以上の割合は七割以上となっていました。
現状把握するためには、育成牛の体格調査を行うことです。
体重・体高を計ることで「発育はどの月齢で標準に比べて悪いか」がわかります。
「改善事例の紹介」
A農場では体重・体高を計ったところ標準値より低くなりがちでした(図二)。
そこで三つのことに取り組みました。
1.離乳後~七ヶ月齢牛群を離乳後~四ヶ月齢と五ヶ月齢~七ヶ月齢に分ける。
そしてD型ハウスを造設して1頭当たりの広さを確保する。
2.離乳後~四ヶ月齢群にはアルファルファ乾草を与えることでタンパク質も補給する。
3.五ヶ月齢以上にグラスサイレージを給与することで乾物摂取量を増加させる。
その結果、半年前に比較して授精前牛群の平均体重は二十六kg、体高で二.二cm高くなっています(図三 〇印)。
その後A農場では、ほ場作業で忙しい時期もこれらの作業を継続しました。
改善に取り組んで二年経たないうちに初産分娩月齢は早まりました(二十六ヶ月齢以上分娩は平成二四年で二十五%に減少)。
また、育成管理の改善された初産牛達は能力を発揮し始めています(図四)。
皆さんも、この冬から、「我が家の育成牛」の発育改善に取り組んでみませんか。
10日、加藤茂樹さんが栽培したもち米の稲の収穫と、今年初めて栽培した小麦の脱穀の体験を中徹別小学校全校児童が加藤茂樹さん宅で体験しました。
稲刈りではカマを手に、なれない手つきで稲穂と格闘しながらも、収穫の喜びを味わっていました。
6束収穫したらそれをひもで縛り、「はさかけ」しました。
その後、小麦と稲を足ふみ脱穀機にて脱穀し、とうみで選別作業を行いました。
参加した児童は大変喜んでいました。
本年の農作業受委託事業のデントコーン収穫作業が9月22日から開始され、10月9日に無事終了しました。(昨年終了10月13日)
阿寒TMRセンターの収穫作業は10月3日から開始され、10月10日まで行われました。(昨年終了10月9日)
釧路TMRセンターの収穫作業は10月3日から開始され、10月12日まで行われました。(昨年終了10月9日)
今年は台風の影響により倒伏被害が多く作業が難航しました。
本年の農作業受委託事業の二番草収穫作業が8月25日から開始されています。
阿寒TMRセンターは8月22日から8月26日に終了致しました。(431・3ha)
釧路TMRセンターは8月27日から始まり9月2日に終了致しました。(227・3ha)
今後もコーン収穫作業など農作業が続きますので、農作業には充分気をつけて、作業にあたって下さい。
本年の農作業受委託事業の一番牧草収穫作業が6月16日から開始され、7月14日終了しました。(昨年終了7月13日)
阿寒TMRセンターは6月26日から開始され、7月8日終了(昨年終了7月3日)
釧路TMRセンターは6月26日から開始され、7月15日終了(昨年終了7月3日)
今年は雨の影響もあり、昨年の収穫作業より遅くなってしまいました。
TMRセンターのコーン播種作業が終了致しました。
阿寒TMRセンターは5月21日から始まり、5月25日終了。(昨年終了5月26日)203・5ha播種しました。
釧路TMRセンターは5月22日から始まり、5月29日に終了。(昨年終了5月24日)107・9ha播種しました。今年も天候が良く、順調に作業が進んでいます。
今年も皆さんのご協力を頂き、さらに充実した内容で開催出来るよう努力致します。
少量でも構いませんので、家庭の野菜を是非出品してもらえればと思います。
お問い合わせは、営農企画振興課(田中・加藤・雑賀)までお願い致します。
離乳後の子牛(三~五ヵ月齢) は「個」の管理から「群」への管理に移行する時期で、様々なストレスがかかりやすい状況です。
移行時には健康や発育に影響を及ぼすようなストレスを発生させないようにしましょう。
◆子牛の発育と特徴
出生後から五ヵ月齢までの期間は急激な成長をします。(図一)
特に、環境の変化によるストレスの影響を受けやすい移行時期には、「群」管理に慣れるまで少数のグループから段階的に馴らし、虚弱な育成牛をつくらないようにしましょう。
◆移行時期のストレスを押さえるポイント
(1)離乳済みの元気な子牛を選ぶ
月齢や体高の揃った元気な子牛を少数(二~三頭)選び、離乳ストレスを抱えたまま移行させないようにしましよう。
【移行対象子牛】
★1日当たり
・代用乳を1㎏以上
・水を8㎏以上
採れていること
※月齢が同じでも発育不良や虚弱な子牛は、移動を遅らせる。
(2)移行初期の子牛は念入りな観察が必要
移行直後の子牛の体力消耗に即対応できるよう、人がよく観察出来る給湯施設近くのペンに、二~三頭ずつ一緒に入れましよう。
(3)ペン移行は群で段階的に移行する
子牛の成長に伴い広いペンへ移動するときは、同居の子牛を一緒に除糞出口側に近いペンへ順次移行しましょう。
(写真二)
※「食い負け」や「いじめ」防止のため、使用中のペンへの追加移行は避ける。
(4)育成牛としての集団飼育馴らし
群管理に慣れてきた頃(四~五ヵ月齢牛)、二~三ペンの子牛を一緒にし、五~六頭の増頭飼育に馴らしましょう。(写真二)
※「食い負け」慣れした牛をつくらないよう、六頭飼育を上限に頭数分の寝床と飼槽幅スペースを用意する。
【快適な空間面積】
★一頭あたり
・寝床面積は2.3~2.8平方メートル
・給餌幅は23~30センチメートル
(子牛の腰角幅)
最後に、移行期間中の子牛が快適な環境で飼養できるよう、既存施設など使用している場合は、換気に注意を払いましょう。
また発育の妨げにならないよう、いつでも自由に採れる衛生的な水や飼料を常設しましょう。