Prog-ING日記

現在進行形Progressive Rockを中心に音楽や本の話題、日頃の楽しい出来事を掲載

深大寺と湧水の蕎麦

2007-01-31 21:07:22 | 日々の出来事

ひとり暮らしの父を誘って、奥さんと3人で深大寺に行ってきた。植物園は広くて気持ち良かった。

左:福寿草、中央:睡蓮、右:温室の池です。ワニはいないです。

深大寺は結構観光地だった。札幌に「ラーメン横町」ってありますよね。深大寺は「そばや横町」とでも言うべき商業集積ができていて、クルマの来ない土の道ぞいに蕎麦屋とお土産店が軒を並べている。中でも異彩を放つのが水木しげる氏のマンガをテーマにした「鬼太郎茶屋」だろう。

左:食券と「Tシャツの看板」、中央:屋根のゲタと控えめな鬼太郎、右:目玉おやじの栗ぜんざいと妖怪。

昼ご飯は「とも」さんの記事で「深大寺なら湧水」と決めていたので、湧水で蕎麦を食ってきました。

湧水は、深大寺の中心部から離れているにもかかわらず、賑わっていました。外のテーブルで湯豆腐をつつきながら清酒「湧水」を酌み交わし蕎麦を食っている姉妹+弟(推定)がとても楽しそうでした。ざるそばだけでは寂しいので、「揚げ蕎麦掻き」を追加しました。ソバはとても美味しく、揚げ蕎麦掻きも新鮮な食感で楽しめました。揚げ蕎麦掻きの器には椿の花が添えられていて粋でした。

「とも」さんから情報入手していたので、シメには「蕎麦羊羹」を注文しました。

そば粉をそば湯で練って固めた物に、小豆をサンドしたもので、ほのかな甘さが奥さんに大好評でした。美味しいですこれ。

お土産は、鬼太郎茶屋の「ドリンク」です。左から順に

「妖怪汁」(ダイダイはちみつ味)、「猫娘汁」(りんごはちみつ味)「鼠男汁」(甘夏ミカン味)、「おやじ汁」(ゆず味)です。おやじ汁のパッケージは目玉親父が茶碗っでゆず湯に浸かっている絵で、その風呂の残り湯を缶詰にしたというコンセプトらしいです。茶碗にゆず浮いてます。

深大寺は良いところです。また来よう。


ひとりっ子

2007-01-28 22:38:26 | SF本

現代ハードSF界をリードする、オーストラリアの俊英グレッグ・イーガンの第三短編集である。タイトルが軟弱だし、表紙がまたもやロリ調なので、めめしいストーリーかと思ってしまうかもしれないが、なかなかにして重い問題作揃いである。

グレッグ・イーガンがハードSF最先端なのは採用している科学技術によるものではない。グレッグ・イーガンはあまり宇宙を舞台にしない。あまり、過去の歴史を題材にしない。現代より少し未来のなじみのある(地球上の)世界を舞台に、数学理論を使った独特の仕掛けを施しているのが特徴的だ。また、主人公の心理の内側を掘り下げて、アイデンテイテイの追求をするパターンも多い。

この本には7つの短編が収録されている。そのうち4つはアイデンテイテイ追求テーマで、自己の意志の本質や脳の改変・インプラントによる自己の改造などを扱ったストーリー。残りの2つが、共通のキャラクターが登場するタイトルストーリーとその続編で、多世界理論とそれに抵抗するシングルトン(一人っ子)をテーマにしている。

多世界理論というのは、偶然の決断をしたか、しなかったかで世界は分岐を起こし、決断をした未来としなかった未来に分かれて継続するという考え方。無数のきっかけで無限大の可能性世界が平行に存在するが、一度分岐した世界は相互に行き来も検知も出来ないため、一見各個人は自分が自分の意志と決断で未来を決定しているように見えると言う物。一人っ子の主人公は、他の世界の自分が過ちを犯し、この自分がその犠牲の上に幸福を得ているという観念にとりつかれ、偶然の分岐を起こさない「どの世界でも同じ決断をする」子供を育てる事を決意する。彼は、偶然の要素から隔離された超小型の量子コンピュータ「クアスプ」を開発し、そこに自分と妻の遺伝子から発生させたシュミレーション胎児をダウンロードする。そして人工人体にAIを搭載した「ADAI」と呼ばれる人工人類の1人としてその子を育てる事を決意する。

続編の短編ではこの時生まれた「分裂しない」子ヘレンが時間を過去にさかのぼって歴史の過ちを修正するために活躍する。イーガン唯一の過去の歴史を扱った小説だそうだ。

そして、残る1つは「ルミナス」である。この話はいかにもイーガンらしい、彼の真骨頂とでもいうべき作品だ。ブルーノとアリソンは数学の大系に「不備」が存在することを発見してしまった。とある命題は通常の照明では「真」となるが、別のアプローチをたどると証明手順の誤りなしに「偽」の結果となるのだ。「真」となる、こちら側の領域に対して、「偽」の結果を生じる数学大系をモツ世界「ファーサイド」が存在するのだ。このファーサイド数学の浸透からこちら側の世界を守ろうと、アリソンとブルーノは中国の保有する世界でただ1つの光で出来たスーパーコンピュータ「ルミナス」を使って「ファーサイド数学」を封じ込めようとするが・・・という、およそとんでもない話である。

とんでもないのに、人物や設定のリアリテイがあり、短いが巧みなストーリー展開で内容の濃密さと相まって長編を読破したような読み応えのある作品だ。

この人はすごい。


センター試験特別体制

2007-01-19 23:24:14 | 日々の出来事

明日はセンター試験なので、受験の長女と奥さんは受験会場のそばのホテルに行ってしまった。今日は下の息子と私で食事だ。会社を定時に飛び出し駅からタクシーで来たくすると何とか8時に帰れた。「何が食べたい?寿司?焼き肉?」と聞いたら焼き肉で目が輝いたので近所の焼き肉に決定。聞いてみると「学校の帰りに友達に誘われてラーメン食った。すごい店で普通盛りが350g、中盛りが600g、大盛りは何と1Kgなのにたった200円プラス」だそうだ。350gは通常店の大盛りを超えている。そんなの食ったんだ!

とはいえ、近所の焼き肉屋は、今まで「うまい」と噂には聞いていたが、入るのは初めてでちょっと楽しみ。注文は一転豪華主義で「特上カルビ」と「ロース」「豚トロ」「タン塩」「ユッケ」「キムチ」を注文。350gラーメンを食った息子は「ご飯はいいや」ということで今日は肉・肉・肉のオンパレードになった。生まれて初めてユッケを食った息子は生肉に若干びびっていたが、焼き物が焼け始めると絶好調で楽しそうだった。中でも特上カルビは「ヤバイうまさ」で、さすが噂の名店という感じだった。

明日は寿司屋の予定です。


あっぱれ「カワセミおやじ」

2007-01-17 14:09:12 | 日々の出来事

我が家の敷地の北側は小川に面していて、川に向かって下る傾斜地の途中に敷地の境界がある。

河川改修工事の関係でこの小川は埋め立てられる予定になっていて、それをやめさせようとする環境保護団体の人たちが「小川を埋めるな!」という運動を展開している。先日、「小川を埋めるな!」の人たちの集会があり、私個人は彼らと立場を異にするのだが、どんな事を提案しているのか知るために参加して来た。

最初に、川の再生に多く関与してきた元河川局長のセミナーがあり、第二部の今後の活動方針に移る前に、この小川の状況をプロジェクターで見せるというプログラムが入れられていた。そこに「カワセミおやじ」が現れたんだ。この小川には時々カワセミがやってくる。写真の青い鳥がカワセミだ。「カワセミおやじ」は17年間この川で鳥の写真を撮っていると言っていた。彼は、自分の撮影したカワセミの写真を「かわいいですねー。こんなカワセミのくる川を埋めてしまうなんてもったいないですねー」とカワセミをとてもいとおしそうに説明した。

私の家の敷地は土の斜面のまま緩やかに川に落ち込んでいるが、私の家の下流側の2軒の家は、敷地を最大活用するため、川面から垂直にコンクリートの養壁を築いている。彼の調査によれば、このコンクリート養壁に開けられた雨水を逃がす為のパイプの穴にカワセミが営巣したんだそうな。「カワセミおやじ」氏は対岸の公園用地にテントを張ってデジカメを据え付け、カワセミを記録し続けた。「この写真の子(カワセミのことですよ)が4つも子供をうんでくれたんですねー」とカワセミの見分けも付いているようだ。何故カワセミが養壁のパイプに巣をつくるかというと、天敵であるヘビが急斜面でも巣を襲いに来るため、水面から十分な高さがあり、かつ垂直に切り立った崖の穴が最も安全に卵を埋める場所として本能にすり込まれているのだそうだ。しかも周辺は公園用地で未整備段階のため立ち入り禁止で人間も来ないのだ。この小川は150m先で河川改修でできあがった大きな川に合流し、広い河床の中央部分に小川の幅で流れ続けている。カワセミは安全な巣でヒナを育てながら、エサとなる魚を捕るために下流の川に「必死の思い」でハンテイングに行くのだそうだ。

「カワセミおやじ」氏の語った話によると、彼は涙ぐましいほどにカワセミに賭けている。彼は川の掃除をしている。「この小川も残す事が決まったら掃除しようと思っている」のだそうだ。彼はカワセミのハンテイングポイントに止まり木を立て、カwセミが止まり木の上から下の水中にいる魚を狙いやすいスポットを作っている。(当然撮影ポイントとして活用)

さらに、彼は昨年カワセミのエサになるべき小魚を繁殖させようと、川に数千匹の小魚を放流した。(自費らしい)但し、「つり名人みたいな人が片っ端から釣っていってしまいました!」だそうです。今年も放流するそうです。さらに「小さい魚は川が蛇行していないと育たない。まっすぐな川じゃだめなんですよ」と言って、河床に入りスコップで川の流れをわざわざ蛇行させているらしい。何とも大変な努力をしている物だ。

「カワセミおやじ」氏は、そうして呼び寄せたカワセミの写真をTシャツにプリントして販売することで活動資金にしている。

そういえば、今までも川沿いを散歩していると、高価なデジカメを携えたおじさん達が「今日は何回見た!」とかデジカメの見せっこをして立ち話しているシーンを見かけたな。あれがきっと「カワセミおやじ」&仲間達だったんだろう。あの潤沢な活動時間はどうして生まれるのだろうなどど思う半面、きっと幸せなひとだろうと思います。

これだけ打ち込める物が有るってそすごくないですか?


人間ドックをクリア

2007-01-10 17:42:53 | 日々の出来事

今日、毎年恒例の人間ドックに行ってきました。人間ドックのカリキュラムは毎年進化していて、昨年からは「メタボリック対策」が取り入れられ、生活指導や栄養指導を受けることがあると噂で聞いていたので、びくびくものでドック入りした。ところが、ところが!ところが! 大丈夫だったんですよ!おとがめなしですよ!

失礼、つい取り乱してしまいました。ええ、ピンチな瞬間はありました。内科の問診でドックの履歴を見て、「今年は去年と横ばいですけど、2年前から去年にかけて4キロ増えてますよね・・」と先生。「でもね先生!3年前から2年前にかけて8キロおとしてるんですよ!」と思わず抗弁する私。で「スポーツしてるんですよね?」と先生。ハイ!」と良い返事の私。先生もニヤッと笑って許してくれたようです。

外科の診察では「全然問題ないねー!きれいなモンですよ」とおしりを誉めてもらいました。歯の検査では、赤い液体で歯垢の検査をしましたが、歯垢が全然付いていないのを見て歯科衛生士のお姉さんは納得がいかない様子「うーん、一日一回しか磨かない割には歯垢ついてないですねー」と首をかしげてました。「そういう体質の方も居るみたいなんですが・・・」とおっしゃる。お姉さん、寝る前1回磨きでも磨き方次第できれいになるんだよー。

私の場合、ドイツButtler社の305型歯ブラシ(ExstraHardタイプ)とDentEXなどの微細植毛タイプの歯ブラシを両方使って、表面汚れはハードな歯ブラシでごしごし、歯周ポケットは微罪植毛歯ブラシで隙間をきれいにして居るんだな。しかも、タータコントロール・リステリンで殺菌しているんで、かなり歯石除去できてると思うんだよね。ちょっと前まで、Buttler305の上位モデルでこれ以上硬いのは無いと思える位強力なButtler306モデルが売ってたんだけど、最近東急ハンズやロフトで探しても置いていないのが残念だ。

写真は全然関係有りません。さっき「とうがらしスープ」×12袋が届いたので、その様子を掲載してみました。


粗大ゴミ

2007-01-04 17:16:16 | 日々の出来事

物置の掃除をしようと言うことになり、奥さんと2人で物置の内容物を外に出し始めた。でるわでるわ、12年前に越して来たときに設置した物置でして、中身の棚卸ししたのは今回が初めてだったので・・・・早速市役所に粗大ゴミの申し込みをしました。以下が今日の粗大ゴミリスト。

(1)風呂のフタ(2)電気足湯桶(3)ゆりっこ(ロデオボーイみたいなやつ)(4)蛍光灯のカサ(5)電気スタンド(6)腰痛用健康椅子(7)加湿器(8)オーブントースター

そのほか、「直接業者に持ち込んでください」と言われたのが、

(9)前に乗ってたクルマのチェーン(10)家を建てた時の残りの壁紙ロール×4本

「粗大ゴミ料金もったいないから、流しの回収業者が来たとき私がだす!」と奥さんが行っているのが。

(11)ノートパソコン(12)DVD・ビデオデッキ

そして「プラ」と「不燃」の袋がいくつか。

良くこんなにはいってたなーと感心するとともに、これは「物置という名のゴミ箱」だったのねと痛感しました。

掃除のあと、在庫切れしていた「とうがらしスープ」をNETで12袋発注。これって結構我が家の定番なんだよねー。


グリュフォンの卵

2007-01-04 08:59:37 | SF本

ニューヨーク生まれのベテラン作家、マイクル・スワンウイックの短編集。短編集といってもヒューゴー賞受賞作×5編、ネピュラ賞候補作×2、スタージョン賞受賞作×1入りの10編という濃厚な内容だ。今まで邦訳の少ない作家だったのが不思議なくらい。非常に考えさせられる深いいテーマを扱った作品が多かった。

タイトル作の「グリュフォンの卵」のテーマは「人間は人類の愚かさから世界を守れるか」という物で、月面基地で密かに研究されていた、人間の脳の配線を再編して愚かさから解放された次世代人類を作る実験が暴走し、基地内にいた人間が意識の焦点が結べない「病苦者」になってしまう。その状況の中で基地を救おうと賢明に努力する人々と、集団になることでどうしても愚かな暴力に走ってしまう人間像を描いている。果たして人間という種は救いがたい愚かな種族なのか。月面基地から眺める地球では殲滅核戦争が始まる中、人類に希望はあるのか。という重厚な作品。人間性に付いての鋭い洞察がとてもユニークだ。

一方「ウオールデンスリー」では、強制的な笑いの回路を植え付けられ、暴力性を封じられた軌道植民地の人々を描き、「これは正しい世界なのか」を問う作品。

そのほか、とてもユニークな設定でタイムトラベルを扱った「時の軍勢」「テラノザウルスのスケルツオ」「クロウ」の3作品も魅力。1との設定を考えるだけでも大変なのに、3作ともタイムトラベルにまつわる制約や背景の設定が違っている。

そして、別の意識形態とのファーストコンタクトを描いた「スローライフ」と「死者の声」は読み応えのあるハードSFに仕上がっていて、短編なのに長編を読み終えた様な読後感を与える情報の濃密さがすごい。

もっと邦訳をだしてほしい作家だ。


明けましておめでとうございます

2007-01-01 00:00:46 | 日々の出来事

みなさま、明けましておめでとうございます。

年賀状を見て、アクセスしていただいたみなさま、今年もよろしくお願いします。

MIXI・MySpaceに加入されている方へ。どちらのSNSでも同じID「Prog-ING」で出ています。MIXIでは「新宿3ちょめランチ」で会社周辺のランチ事情をリポートしています。MySpaceではプログレ系ミュージシャンのお友達作り一本で活動しております。

今年は、一歩踏み出してオフラインでの活動もしていきたいなと思っております。

本年もよろしくお願いいたします。