Prog-ING日記

現在進行形Progressive Rockを中心に音楽や本の話題、日頃の楽しい出来事を掲載

家族のキズナ

2007-03-31 22:56:59 | 日々の出来事

「15年振りにひいおばーちゃんに会おう」ツアーで2泊3日で大阪に行っていた。涙の再会もあったのだが、それだけじゃなく観光もした。天保山の桜や海遊館のジンベイザメの写真を、息子は携帯のカメラで楽しそうに写していたんだ。


で、3日目に家に帰る時、家で食事を作る気力も失せ、地元の駅前にあるオリジン弁当で夕食を発注。タクシーで家に戻った。息子は弁当が出来るのを待つ間も、うれしそうに携帯の写真をチェックしていたんだ。


家に帰って弁当も食べ終わり、まったりしていたところ「オレの携帯が無い!」と息子が言い始めた。確かに荷物の間を探しても、上着のポケットを見ても無いらしい。「○○が無い」と子供達が言い出すとたいていブチ切れてしかりとばす奥さんも、息子がしょげてるのを見て「かわいそうだねー」と一緒に探し始めた。姉も一緒に探すが、やはり家には無いようだ。「弁当屋に電話だ!」という事になり、レシートを探して電話をかける息子。手応えは無いようだ。タクシーを降りた家の前の道も見に行ったが無い。


弁当屋で写真を見てる時、ちょうどバッテリーが切れたので、電源をきってしまったらしい。電源さえ入っていれば、電話をかけるなり、今どこサービスを使うなり、探す方法はあるのだが、電源OFFの携帯を探すのは相当難しい。「タクシー会社にあるかな?」と奥さんが思い当たるタクシー会社に電話。「地元の駅前だとだいたいSタクシーかK交通でしょ」ということで電話帳で探して連絡していたが、芳しく無いようだ。


私は自転車で駅前に戻り、弁当屋からタクシー乗り場までの道をチェックする事にした。酒を飲んでいたので、車では行けなかったのだ。弁当屋には落ちていなかった。タクシーのレシートをもらわなかったので、どのタクシーか解らない。ただ運転手さんが、少年マガジンを読んでいたのを覚えていたので、しばらくタクシー乗り場で、タクシーの後部座席を眺めていた。


成果の無いまま家に帰ると、万策尽きた感じで電話会社に連絡して通話を止めようかという話になった。「もうSタクシーもK交通も連絡こないしー」と奥さんが言ったとき、ふと気がついた。「駅前には、あとT交通っていう会社もきてたよ!」


早速奥さんが電話帳を調べて連絡。しばらく待っていると、最後に連絡したT交通の事務所から「携帯が届いた」との電話が入った。


思わず「やったー」と声が出る。すごい達成感を味わった。と同時に我が家のチームワークに少しだけ誇らしい気分になった。息子の失策に逆ギレせず、わずかの可能性に賭けてみんながベストを尽くした結果の最後の努力が実を結んだわけで、「あきらめなくて良かった」という絵に描いたような状況になったのだ。


かなり久しぶりの家族旅行の締めくくりに、こんなイベントまで有って、家族のキズナを再確認することになった良い旅行でありました。



 


アイアン・サンライズ

2007-03-25 21:55:22 | SF本


イギリスSF界の俊英チャールズ・ストロスの邦訳第二弾である。デビュー作で邦訳第一弾のシンギュラリテイ・スカイズはかなり破天荒な物語でシンギュラリテイ宇宙の全体像を把握するのにかなり苦戦したが、シリーズ第二弾の本書は、「そんな無茶な」度が減少し、推理ドラマ仕立てのしっかりしたストーリー展開があり、エピソードの全てにちゃんと意味があります。


シンギュラリテイスカイ事件の数ヶ月後(レイチェルとマーチンが地球にやっと帰還出来た時から)から物語は始まる。時制は混乱するが、「アイアンサンライズ」事件そのものは、「シンギュラリテイ」事件より前に発生したモスコウ星系の主星が悪意のある第三者によって超新星爆発(鉄爆発)を起こして星系の数十億人があっという間に全滅した事件である。この事件の引き金になった新興勢力で非人間的合理性を持ち「エシャトン」に替わる「まだ生まれぬ神」を信仰するリマスタード勢力は、政情の主要人物のパペット化(精神支配)により、領土拡大を図っており、アイアンサンライズ事件のもみ消しのため、モスコウの星外に残った大使達を連続して殺害しようとしていた。


これに、気づいた国連がシンギュラリテイ事件から帰還して間もないレイチェル夫妻を事件の解明の為に徴用する。一方、モスコウ星系の中継基地にいて難を逃れた住民の中に、エシャトンの下部構造である「ハーマン」に無線接続していて、協力者となっている少女ウエンズデイがいた。今回の主人公はこのウエンズデイである。ウエンズデイがハーマンと協力し、最終的にジャーナリストのフランクやレイチェル達と合流して事件の解決に至る謎解きの物語となっている。


前作よりもアイデアの奇抜さは減少したものの、読み物としての完成度はアップしており、わくわくして読み進めるハードSFオペラに仕上がっております。


シリーズ第三弾も英語版では出るらしいので、展開に期待しています。


風邪でダウン

2007-03-18 18:24:27 | 日々の出来事

今日は風邪でダウン。完全休養日になりました。咳が止まらないし悪寒がする。息子は部活。奥さんと娘は今年卒業のお友達母子とおでかけ。家の中が静かなので、午前中寝たおし、コンビニで昼買って、次に目覚めたのは5時。良く寝れるもんだ。明日は仕事なので、速く治さないと。布団の中で自立訓練法などを思い出しながら、体をリラックスさせ、咳を押さえる。鼻うがいで、鼻孔を洗うなどして大分ましになってきた。明日の朝に期待しよう。


合格祝

2007-03-11 22:17:19 | 日々の出来事

ついに3日前の木曜日に長女の大学受験の最後の発表があり、我が家の受験戦争は終結した。

今日は、家族が全員休みになるので「合格祝」の食事会を催す事になった。長女が「ピザとかスパゲッティがいいな!」というので、実家の爺さんも車で拾って清瀬駅の近くにあるイタリアンレストランに行った。インターネットで調べていたら、意外と近くに本格的っぽい店が見つかったのだ。電話で予約してみると、「今日の夜は個室なら用意できるんですが・・・」とのこと。望むところだったので、早速予約したのだ。

店の名は「イル・カバロ・ビアンコ」。西友ストアの北側で、駅から言うと、西友の向こう側に面している。行ってみて解ったのは、今日は別口で31人の宴会が入っており、フロアは貸し切り状態。司会のオバサンが次々と参加者に挨拶させていて、かなりデシベルが高い状態。でも、個室に通されると静かな別世界でテーブルに5人分のナイフ・フォークがセットされていた。ひとり議長席を囲んで、あとの四人が向かい合わせの配置。テレる長女を「主賓だから」と議長席に座らせ、食事会の始まりだ。料理を待つ間に記念写真を撮っておいた。

最初に出てきたのが、2種類のパン。続いて前菜盛り合わせ。スモークサーモン、生ハムをパンの棒に巻き付けたヤツ、クラッカーにチーズとレバーペースト塗ったヤツ、オムレツ、5種類のヤサイを焼いてオリーブ油につけたヤツが載っていた。ヤサイのヤツが美味しい。エリンギとか和ネギ(焼きネギだね)が特に新鮮な味わい。それとチーズがかなりウマイ。

それから、パスタで最後はコーヒーとともにチョコケーキだ。パスタはエビがプリプリで美味しかった。ケーキは生チョコクリームが女性陣に大受けだったが、500円にしては小振りだった気が・・・ダイエット中だから良いんだけどね。

ということで楽しい「合格祝」が出来ました。


ASIAライブ(爺さん達の競演)

2007-03-08 23:35:08 | 音楽

3月7日厚生年金のASIAライブに行ってきました(奥さんと)。今回の来日は80年代初頭のオリジナルメンバーと言うことでホントのスーパーグループ編成での公演でした。

John Wetton(1949年生まれ 57歳)Base Vocal (元キングクリムゾン、UK、ユーライアヒープ)

Geoff Downes(1952年生まれ 54歳)Key (元バグルス、ちょっとだけYES、ASIA)

Carl Palmer(1950年生まれ 56歳)Drums (元エマーソン・レイク&パーマー)

Stave Howe(1947年生まれ 59歳) (元YESって今も、GTR)

の4人編成でやってきた。平均年齢56歳のバンドは結構元気だった。企業で言えば重役バンドだぜ。

周りを見回すと・・・平均年齢が高い。80年代バンドだからなー。実は私自身はASIAへの思い入れは少ない。80年から95年まで音楽から遠ざかっていた事もあり、彼らの全盛期に立ち会っていないのだ。でも個々のメンバーはおのおの好きなバンドのメンバーだったりするので、まああまり期待しないで行きました。

音を聞いてみて思ったのは、やっぱり達人の技はすごいなと言うこと。CDでは「歌ものバンド」の印象なのだが、ライブだと演奏のポテンシャルが結構高くって、SteveHoweのギターが結構演奏の要で全体を引っ張っている。近年の若手ギタリストに押され気味な印象だったが、ステージのSteveの演奏はやっぱりうまい。というか、楽曲のどこでもソロ弾いていて、Johnが歌ってる時も平行でソロ弾いてるんだもん。なんだかTFKのRoineStoltと共通点があった。で、見た目ホントおじいさん(絶対70台だと思ってた)なのに骨っぽい体でぴょんぴょこ飛んだり、鶏みたいにアクション取っていて、何かけなげだった。頭髪の薄さは気にしていない用だ。(こっちは気になるんだが)

近年のハイテクに背を向けて、ギターアンプとギターの間が有線接続なので、足回りを気にしていて、歩き回れる範囲も気を遣っていた。エレクトリックとアコーステイックのギターを使い分ける曲では、スタンド付きの「立ったままギター」と肩にかけたギターを交互に弾きながら器用に演奏してました。

カールパーマーは体型が若かった。中学の時にELPで一回見てるはずなんだが、記憶は遠い霧の中。改めて見ると、すんごいパワーヒッターで、早引きではないものの、ドラムスをぶったたく力が強くて、音が重いんだわ。

で、演奏はこの4人でやってた頃の初期アルバムの曲を中心に、「サプライズ曲」とか言って、4人の在籍バンドの曲を各1曲やっていた。Yesのラウンドアバウト、ELPの庶民のファンファーレ、キングクリムゾンのクリムゾンキングの宮殿、バグルスのラジオスターの悲劇、アンコールは大ヒットのHeat of the momentで大合唱という内容。

JohnWettonは最後まですごい声量で歌を聴かせ続けた。これも56歳とは思えない。Jeff Downesはちょっと影が薄いかも・・だったが他の3人が大物過ぎだよね。若いときはこのメンバーでやってたら全然まとまんないだろうな。みんな50台になって、大人になり協調性も出てきたんで再結成出来たんだと思う。

でもSteveの頭はアデランスを検討した方が良いんじゃないかしら・・・と思った夜でした。


もうすぐパスモ

2007-03-04 21:23:26 | 日々の出来事

もうじきPASMOがスタートする。私鉄でもSUICAカードが使える用になるわけだ。

それについては、とても心配していることが有るのだ。私はJRのSUICA定期券と私鉄の磁気定期券をもっているので、家から私鉄の自動改札の私鉄の定期を通し、乗り換え駅でJR改札を通るときには定期を出さずに定期入れごと「ピッ」とやっているわけだ。勿論SUICAには電子マネーもチャージしてあって、乗り越し時などには改札を出るとき自動精算している。

私鉄がSUICAで乗れるようになると・・・・。例えば、ついうっかり私鉄の改札で「ピッ」とやってしまうとどうだろう。私鉄の定期券取得範囲なのにSUICAから電子マネーを引き出されてしまう。そのままうっかり私鉄の降り口で「ピッ」と出てしまうと、定期があるのに料金を払ってしまうのだ。

コレを防ぐ為には、1枚のICカード(SUICAかPASMO)で私鉄&JRの通しの定期にしなくてはならないのだが、JRって私鉄までの通し定期券を発行してくれるのでしょうかね?