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フィリピンの医師、看護師になり海外へ

2004-12-15 09:50:37 | 医療系
このほど、日比FTA交渉でフィリピン人看護師の受け入れが大筋で認められました(←フィリピン人看護師は優秀な方たちだそうですよ♪ ちょっと自分の立場が危うい感じになっちゃうかも^^;)が、そんなフィリピンでちょっとした変化が起こっているのです。医師が看護師になって、海外へ渡るというケースが増えているのだそうです(こちらの記事[朝日]参照)。なんでも、国内で医師として働くよりも、外国で看護師として働いた方が収入が良いのだそうで、2000年から3500人以上の医師が看護師として出国したのだそうです。現在も約4千人の医師が看護学校に通っているということだそうですよ。


ここでポイントだなぁと思うのは、医師の方々はただ看護師になるだけじゃなくて、看護師の資格を取った後に海外に渡って仕事をするという点です。フィリピン国内で看護師として働いても、平均して年収2028ドルしか稼ぐことができません。一方、日本では平均年収およそ48000ドル、アメリカに渡ればおよそ62000ドル稼ぐことができるので、海外へ出た方が勝ち、という訳なのです。その関係で、医師に限らず看護師そのものも、フィリピン国内からどんどん外へ流出していると言う現状があります。医師も看護師も外へ出て行ってしまったら、フィリピン国内の医療は一体どうなってしまうのでしょうか?


フィリピンではおそらく、医師も看護師も業務内容に対してまっとうな評価がされていないのではないかと思うのです。今の医療システムを改革しなければ、フィリピンの医療の未来は無いのかもしれません。FTA交渉で外国人看護師を受け入れるのはとても結構なことですが、まずその部分をどうにかしなければ、看護師の人の流れが一方的なものとなってしまい、フィリピンにとって不利益なものとなってしまうのでは無いでしょうか?





あっ、この考察論文で使えるかも^^;

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