ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

LION/ライオン ~25年目のただいま~

2018-05-30 | 映画 ラ行


オーストラリアで幸せに暮らす青年サルー。しかし、彼には隠された驚愕の過去があった。インドで生まれた彼は5歳の時に迷子になり、以来、家族と生き別れたままオーストラリアへ養子にだされたのだ。成人し、自分が幸せな生活を送れば送るほど募る、インドの家族への想い。人生を取り戻し未来への一歩踏み出すため、そして母と兄に、あの日言えなかった“ただいま"を伝えるため、彼は遂に決意する。「家族を探し出すーー」と。

LION/ライオン ~25年目のただいま~ 2016年/オーストラリア/ガース・デイヴィス





どうしてライオンなのかと思ったら、微笑ましい真実がありました。
実話ということと、無事に親子が再会できたことを判っていての鑑賞だったので、心穏やかに観ることができました。

それでも、30年前のインドの状況を見ていると、遠慮なく言ってしまうと、酷い有り様だとしか思えませんでした。
ところが、現在でも毎年8万人の子供が行方不明になっているとのことで、30年前とあまり変わっていないんだなーと思いました。
現代文明存続の鍵は残るはインド!と思っている私としては、子供の行方不明も女性のレイプもなんとかしてほしいと強く思います(トイレも)。

実話もハッピーエンドも関係なく、いい映画だと思いました。
弟がいなくなったその後のお兄さんが描かれないのがとても気になりました。
後半に、当時の兄弟の回想シーンや、夢(幻?)に出てくる頻度が増えてくるのですが、そのタイミングがとてもよかったと思いました。
そして…、思いがけないお兄さんの行方でした…。

本編のラストシーンは仲が良くて楽しげな兄弟の後ろ姿、そして、最後の最後に、お兄さんの本当に楽しそうな姿で終わったことに、お兄さんも微笑んでいるかもしれないと思いました。
親子の再会の翌年、オーストラリアのママがインドを訪れた実際の映像もとてもよかったです。

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