ただの映画好き日記

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汚れなき祈り

2014-06-18 | 映画 カ行


幼少時代を同じ孤児院で過ごした愛するヴォイキツァを探し、ルーマニアの修道院を訪ねてきたアリーナ。ともにドイツで暮らす事を願うが、神の愛に目覚めたヴォイキツァはその場を離れようとしなかった。アリーナは次第に精神を患い周囲の修道女たちを混乱させていく。ついに修道院は、彼女の病が悪魔の仕業であると見なしある決断を下す…。ルーマニアの修道院で実際に起きた悪魔憑き事件をもとに描かれる衝撃のヒューマンドラマ!

汚れなき祈り 2012年/ルーマニア、フランス、ベルギー/クリスティアン・ムンジウ





えええーーーっ?ラストシーンがお粗末過ぎませんか~?
検事の帰りを待つのにどうして車の中で?と思って、そうしたら、警察官のたわいもない話を聞かされ、車に泥をかけられ…って、意味が解りません。
仏教徒には解らないモノスゴイ深い意味があったのでしょうか?

前半はテンポが遅くて最後まで観られるか心配しましたが、中盤からアリーナの行動や言動が激しくなってきて、本当に悪魔憑きなのかも?と思わされますが、でも、あれは、アリーナの性格だろうと思いました。
ヴォイキツァがアリーナを突き放すか、それとも、一緒に修道院を出て行くか、どちらかを選ばないと修道院に迷惑をかけると思わなかったのかな?と不思議に思いました。

2人は小さい頃から孤児院で育ち、恋愛関係もあったのだと思いますが、ですが、もう立派な大人なんだし、人に迷惑をかけないということを第一に考えて行動すべきだろうと思いますが、お国柄なのでしょうか…。
いずれにしても、修道院全体、神父さんや親切な修道女たちに取り返しのつかないことをさせてしまって、それなのに、迷惑をかけたと後悔するどころかアリーナを死なせたことを恨んでいるかのようなヴォイキツァの態度は信じられませんでした。
だったら、さっさと出て行けばよかったのにと思います。

また、悪魔払いというのは現実的とは思いませんが、宗教によってそういうこともあるのでしょうし、病院を放り出されたことも事実ですし、修道院としていは他に選択肢がなかったようにも思います、なんせ、出て行ってくれないのだし、ヴォイキツァに泣いて懇願されたのだし…。
最初に運ばれた病院の待遇も、救急車で運ばれた病院の医師も、到底、医師とは思えない不親切な態度だったこともあり、いつの時代のお話なんだろう?と疑問に感じました。
また、私の偏見だとしたら申し訳ないのですが、一般社会と隔離された閉塞的な小さな小さな社会というのは、やはり、考え方にも行動的にも危険なものがあるなと思いました。

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