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ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

最後の祈り/薬丸岳

2023-04-28 | 本 薬丸岳
最後の祈り / 薬丸岳

角川書店(2023.4)


東京に住む保阪宗佑は、娘を暴漢に殺された。妊娠中だった娘を含む四人を惨殺し、死刑判決に「サンキュー」と高笑いした犯人。牧師である宗佑は、受刑者の精神的救済をする教誨師として犯人と対面できないかと模索する。今までは人を救うために祈ってきたのに、犯人を地獄へ突き落としたい。煩悶する宗佑と、罪の意識のかけらもない犯人。死刑執行の日が迫るなか、二人の対話が始まる。動機なき殺人の闇に迫る、重厚な人間ドラマの書き手・薬丸岳の新たな到達点。




「新たな到達点」ねー。

どうして死刑囚を許さなければならないのか、
どうして死刑囚の心に安寧をもたらせなければならないのか、
どうして死刑囚は死ぬ間際に美味しいものを食べタバコを吸えるのか、
そもそも死刑囚が教誨を受けられるなんて贅沢。
死刑囚たちに無惨にも殺害された被害者は全て与えられずに、家族に会うこともなく命を喪ったのに。
そもそも死刑囚は国民が納めた税金で生きながらえていることが腹立たしい。
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