ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

ミスター・ノーバディ

2012-04-05 | 映画 マ行


2092年、世の中は、化学の力で細胞が永久再生される不死の世界となっていた。永久再生化をほどこしていない唯一の死ぬことのできる人間であるニモは、118歳の誕生日を目前にしていた。メディカル・ステーションのニモの姿は生中継されていて、全世界が人間の死にゆく様子に注目していた。そんなとき、1人の新聞記者がやってきてニモに質問をする。「人間が“不死"となる前の世界は?」ニモは、少しずつ過去をさかのぼっていくーー。9歳のニモの前には、3人の少女がいた。赤い服を着たアンナ、青い服を着たエリース、黄色い服を着たジーン。それぞれとの結婚を思い浮かべるニモ。ある日、学校帰りに自分の母親がアンナの父ハリーと密会しているのを目撃してしまい、ショックを受ける。そんな母の浮気を知ってか、両親は喧嘩ばかりするようになっていた。そしてある日、ニモは電車のプラットフォームで、母と電車に乗るか父と残るか、という選択の岐路に立たされることになるのだった。

ミスター・ノーバディ 2009年/フランス、ドイツ、ベルギー、カナダ/ジャコ・ヴァン・ドルマル





何がどうなってるんだろう?とイライラしながらも、とっても気になる展開でした。
結局、両親の離婚時にお父さんとお母さんのどちらを選ぶ?と両手を掴まれた9歳の少年の、あの時の選択は……というお話なんですね。
人生、あの時……と考えることもあるだろうけど、選んだ時点で間違いではないのだと思うし、後になって後悔するのは、あの時の気持ちが変化しているからじゃないのかな?と思います。
初志貫徹というのとも違いますが、何より選択した自分を信じて頑張るしかないのかなと思います。
といっても、9歳では選択も判断もできないですね。

本当に練って練って出来上がった脚本だろうと感じましたし、それを映像化して、編集できた段階で、更にスゴイものとなったように思います。
発想、脚本もさることながら、映像化されたことも同じくらい素晴らしいですね。
いずれにしても苦労と努力が感じられた、まさに意欲作だと思いました。

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