1922年、スペイン・マドリード。画家志望の青年ダリは、サン・フェルナンド王立美術学校へ入学した。そこで彼は詩人のフェデリコ、映画監督を目指すルイス、2人の友人を得る。若き芸術家たちの熱気であふれるマドリードで、3人はそれぞれの夢を追いながら親しさを増していく。だが、やがてダリとフェデリコは互いに友情を越えた感情を抱き始め、一方そんな2人の姿に疎外感を抱いたルイスはパリへ去ることを決意して……。
天才画家ダリ 愛と激情の青春 2008年/イギリス・スペイン/ポール・モリソン
ダリが死の間際に告白したというご本人の青春時代のお話がもとだそうです。
映画の中でのダリは結構、嫌な人間でした。
でも、死の間際にこのお話を告白したということは、ロルカのことをずっと忘れられず、きっと本当に愛していたのかな~と思ったりもしました。
主人公であるはずのダリよりも、ロルカに目がいきます。
ロルカ自身の激しさとでも言いますか、その情熱と行動にハラハラさせられ、哀しい最期にはやはりショックを受けました。
ロルカの死を知った友人たちのショックもストレートに伝わってきて、だけど、ダリも受けたはずのショックはストレートには伝わってこなかったのがダリらしいとも言えるのかな?と思いました。
好きではないけれど、トワイライトが印象的なロバート・バディソンがダリ役ということで観てみました。
最初の頃は特に印象的なものはありませんでしたが、後半は良くなっていたと思います。
残念なことに、役柄的にもロルカに注目されると思いますし、演技者としても、ハビエル・ベルトランさんとやらの方が伝わってくるものが大きかったと思われます。