ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

完全なる報復

2012-03-07 | 映画 カ行


フィラデルフィア。愛する妻と5歳になる娘に囲まれ幸せに暮らしてきたエンジニアのクライド・シェルトンは、ある夜侵入してきた二人組みの強盗に目の前で妻子を惨殺され、自らも瀕死の重傷を負う。犯人はすぐに逮捕されたが、検事ニック・ライスは担当事件の有罪率を上げるべく、主犯の男と司法取引をし、犯人は極刑を免れてしまう。10年後、クライドは出所してきた犯人を殺害するが、彼の復讐はそれだけでは済まなかった。彼は罪を認めて投獄されるが、司法制度の不備を是正しなければ、裁判に関わったもの全員を殺害すると予告した。やがて、犯人側の弁護士や判事、検事達が次々と謎の死を遂げ、街は恐怖に包まれていく。実行犯はどこに?連続殺人を止める手立てはあるのか? そして、物語は異様な緊張感とともに驚愕のクライマックスへと突き進んでいく…。

完全なる報復 2009年/アメリカ/F・ゲイリー・グレイ





う~ん、ラストがイヤでした~。
当事者であるニックだけが無傷というのは全く納得できません。
犯人(クライド)のやり方、やり口は、もちろん正しくはないですし、更に、度を超える(人を殺す段階で度は超えていますが…)残虐なものというか、まぁ、それ程の怒りと憎しみなんだというのを伝えるための残虐性だとは思いますが、それでも、犯人の気持ちを、私は否定できないと思いました(肯定もできませんが)。

有罪率を上げるために検事が勝手に殺人者と司法取引をしてしまい、犯罪被害者であり遺族の気持ちはどうなるんだろうなと思います。
確かに、正常に裁判をしたとしたら、有罪にはならなかったかもしれないけれど、法廷での裁きも何もなく、しかも、3年で釈放されたら遺族の気持ちの収まりどころはないはずだと思いました。

乱暴な感想なのかもしれませんが、クライドの気持ちが解るのと、他の関係者が命を落としたのに、やはり、1番の当事者であるニックだけが幸せなのは不公平だと感じました。
そんなモヤモヤ感で終わったところで、あのエンディングにかかるチャラけた曲。
もっと真面目にやってよ!と思ってしまいました。
残虐シーンにも耐え、真剣に観てきたのに、なんだかムカッときました。

でもって、ジェイミー・フォックス、どうしちゃったんだろう?というくらい、いつもの巧さが感じられませんでした。
それに比べて、ちょっぴりだけ登場したヴィオラ・デイヴィス!
最近、特に目に留まるようになってしまったからかもしれませんが、市長の役でしたが、これがウマイ!
やっぱり存在感なんですかね~。
だけど、どの役もヴィオラを感じないのがスゴイです!
ヴィオラを観られただけでもヨシとしますか。

あっ!あの人も出てた!爆破物処理の人、あ~~~、なんたっけ?ドラマに出てたんだけど、あ~、タイトルが思い出せない。「24」の大統領役の人が主演のやつ…。あ~、う~。

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