ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

ロード・オブ・ウォー

2007-12-13 | 映画 ラ行


ソビエト連邦崩壊前のウクライナに生まれ、少年時代に家族とともにアメリカに渡ったユーリー・オルロフは、弟のヴィタリーを誘い、2人で武器売買の事業に手を染める。日々弾丸が飛び交い、火薬が炸裂する裏社会で天性の才覚を発揮し、世界有数武器商人へと成長していくユーリー。やがてギャングやテロ組織ばかりでなく、国家さえクライアントにし、成功の絶頂にまで上り詰める。しかし、底には執拗につきまとうインターポールのバレンタイン刑事の姿があった・・。

ロード・オブ・ウォー 2006年/米・仏/アンドリュー・ニコル



かなり淡々と進む展開だったのですが、予想通り、最後にドッカーンと言いたいことを言ってくれていたように思います。
そしてそれは、オープニングのあまりにも悲惨な光景を思い出させてくれたのでした。
世界中のたくさんの場所で子供たちが銃を持つことも撃つことも日常となっていることと、子供たちが無惨にも銃の餌食となっていることを、武器商人というか武器を輸出している国はなんとも思っていないんだろうな~と思うしかありません。
自分の子供が銃で撃たれることなど想像もしたことがないんだろうとも思いました。

武器を作り、売る人物がいるから戦争が絶えなくて、そんな人間たちの利益の為に命を落とすという理不尽さに憤りを感じていました。
でも、映画の中でも言っていたけど、今は、国が武器を売っているんですね。
ニコラス・ケイジ演じるユーリーのように個人で売買しているものだとばかり思っていましたが、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の5カ国が世界最大の武器供給国なんだそうで、不謹慎は承知でバカらしく思えてしまいました。
どうしても戦わなくてはならないのか、どうしても金儲けしなくてはならないのか、人として思いやりの気持ちを持って人に迷惑をかけずに生きることは間違いなのか?と、生きること、生かされていることの意味が解らなくなってしまいそうです。

でもって、ニコラス・ケイジは相変わらず素晴らしい!
鈍いのかヒョウヒョウとしているのか、どちらとも言えないあの演技につい惹き込まれてしまいます。
武器商人っていうのがどんな人間かは判り兼ねますが、命がけの仕事のような気がしますがそうでもないんですかね~、どうでもいいけど・・・。

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