ただの映画好き日記

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世界一幸せなゴリラ、イバン / キャサリン・アップルゲイト 著 岡田好惠 訳

2024-02-17 | 本 その他
世界一幸せなゴリラ、イバン / キャサリン・アップルゲイト 著 岡田好惠 訳

講談社(2014.7)


イバンはショッピングモールの小さな動物園に住む陽気なゴリラで、絵を描くことが得意。隣のおりに住むゾウのステラや、野良犬のボブとは大の仲良しで、モールの職員の娘ジュリアもイバンに紙とクレヨンをくれたりする。絵を描くことが好きなイバンとジュリアは芸術家同士、お互いを理解しあっているようだ。イバンの描いた絵はお土産としてモールのお客たちに良く売れていたが、最近イバンたちのいるモールは経営難に陥り始めていた。そんなある日、お客さんをもっと呼ぶために赤ちゃんゾウのルビーが買われてくる。愛らしいルビーが仲間に加わったことで、イバンの人生は大きく変わることに……。幼いころに人間に捕らえられて以来、長い間ショッピングモールのおりの中ただ一人、他のゴリラと一度も出会うこともなく過ごしてきたイバンは、野生のゴリラとしての記憶をほとんどなくしてしまっていましたが、赤ちゃんゾウのルビーが同じ動物園にやってきたことで、自分の幼いころを思い出し、自分の 生き方について考え直すきっかけになります。
親友との約束を果たすため、小さなルビーを救うため、そして、自分らしさを取り戻すため、イバンが取った行動とは……?




訳者あとがきにも書かれていましたが、
「いい動物園かどうかはね、人間が動物たちに、どうんなふうに、つかまえてきたうめ合わせをしているかで決まるのよ」
という、象のステラの言葉を、動物園は本当に真摯に受け止めてほしいなと思いました。

映画ではアイヴァンはガラスに絵を描いて人間たちを驚かせましたが、原作では、ジグソーパズルのように何枚もの紙に描いていました。
脱走も映画の話でした。
いずれにしても、アイヴァンたちがアトランタ動物園に引っ越せたことは本当によかったです。
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